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4つの交錯  作者: 幡賀 吉紗
~破壊神 編~
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23/67

謎の男…それは

 

「ど、どうして……っ!?」

真っ先にその姿を見て驚いたのは、天世だった。


「…」

バルミと終矢は、立ち尽くしていた。

2人にとってはオーラ値がハンパなく、立つのがやっとと言わんばかりだったのだ。


「久しぶりだな、天世…そして、この世界も…」


なんと、元・移次元警官(ナイトポリス)最高位“謎の男”だった。


「…一体どうして、この世界には何人もの破壊神(ダークマター)が存在する事となったのか…」


振り返ってみると、


・霧龍 鉄雄

・倉井 終矢

・バルミッフェ・ニダ・エフティルシパ

・高良 天世


この4人が、破壊活動をおこなった凶悪犯である。

その事件の大きさはどうであれ、破壊活動したことにかわりは無い。


「…人のこと言えないんじゃなくて?」

反論する天世。すると…

「あの時、私は貴様の案に乗っただけだ…。あんな破壊策、思い付いていなかったのだからな…」

謎の男は続ける。

「それに、事後に気付いたのだ。愚かな行為だった、と…」


「…否認しているエフティルシパ王国を壊そうと言い出したのは、アンタでしょう!?」

怒りを露わにして、謎の男に語りかける天世。


「壊そう、なんて言っていない…。私は“認めさせたい…”としか言っていないぞ? 思い出せ…」

冷静に語りかけ、天世に冷静さを戻させようとする。


「認めさせる…? …ふふ、おかしな話よね…」

いきなり笑い、狂い出す天世。

「認めない国があっても、存続していたじゃない!」


「だからこそ、私は認めさせたかっただけなのだよ…」

いつの間にか天世の至近距離に、そして顔を寄せる。


「な゛…っっ!!?」

突然の接近に赤面し、戸惑う天世。


「だが、やはり私も貴様に似て…破壊こそが至高だと考えてしまっていたな…」

伏し目がちに、少し語り始める。

「それからというもの、移次元警官(ナイトポリス)が我らのせいで“守護神団体(ガーディアン)”ではなく“攻撃的団体(デストロイア)”と呼ばれてしまい、反感を買い、全ての国から否定されてしまった…」


それが初耳だった天世は、黙り込んで耳を傾けた。

謎の男は続ける。


「それから行き場を失い、移次元警官(ナイトポリス)に属していた全組員を、私が強制退職させたのだ…」

聞き入る天世。それから、過去を悔いて話す謎の男。

「もちろん、私についてこようとした奴も居たが……そいつらは“誰も知らない場所”で…私が殺した…」


「誰も知らない場所…って、まさか…っ!!」

その場所を知っている天世は驚く。


「…そうか、天世は知っているんだな。さすがは“即予知(マルチリード)”だな……」

そう語る謎の男に、天世は応える。



「高良家……開かずの扉、その向こうに…」



「…えっ!!? まさか、あの“開かずの扉”って…」

そこから推測し、泉美は驚きの真実にたどり着く。

「あれ、父さんが残した…宝の在処(ありか)だって聞いてたんだけど…」


天世は、その泉美の言葉に返す。

「あの“開かずの扉”の向こうには、お父さん(・・・・)が殺した人々が、綺麗に肉を剥がされて、骨だけの状態で詰まってる…ってことよ…」


この言葉で、泉美は確信した。

「…ってことは、まさか、その人は…っっ!!!」


謎の男……その正体は、


「私の名前は“高良(たかよし) 羅生(らう)”…」

羅生は、続けた。

「正真正銘、泉美の父親、天世の夫だ…」


なんと、一度も会った事のない、泉美の父親だった…!


 

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