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4つの交錯  作者: 幡賀 吉紗
~破壊神 編~
19/67

泉美、覚醒

 


ーーーーー…某世界、某所。

『にしても、まさか終矢が元凶だったとはね………』

謎の女が呟く。



ーーーーー……裏世界、泉美と終矢・バルミ。


「…これは、ピンチだね…」

泉美は今までにない窮地に陥った。

「俺に負けは無い」

そう呟く終矢。その右手には魔力が集中していた。

それを感じ取った泉美は、全身に“覇力”を込める。



…今まで話さずにいたが、この世界には、3つの“チカラ”が存在する。


魔法を純粋に使う“魔力マギ


人間の極限のチカラを引き出して使う“能力パワー


気功により生まれたチカラを使う“覇力アトモス



その全てを極限まで高めた泉美。

終矢は“覇力”に関しては皆無と言っていいだろう。

しかし、終矢の魔法は限界を超えている数値なのだ。

それにより、2人のチカラは拮抗するのだ。


「終矢…」

負けることがないと宣言した終矢に、泉美は覇力を使って見せた。

「あんた、このチカラは知ってる?」

人に触りもせずに、終矢の鳩尾にパンチのような空間攻撃を与え、差を見せつける。

「うぐぁ…!」

不意に一撃を喰らった終矢は、大ダメージを負ってうずくまる。


この攻撃を出した時、泉美は気づいた。

(…あっ。覇力を使えること忘れてた…)


…そう。先ほどの力量分散。

もし覇力を使えることを思い出していたならば、きっとそれで抵抗し、その場で分散させることも可能だった。


この時から、泉美は覚醒し始める。

攻撃体勢に移った時に、覇力を混ぜ込むようにしたのだ。

「終矢は身につけてないようね…。このチカラを」

「今まで喰らったことないな…こんなチカラ…。いったい何をした…?」

こう話してる最中でも、泉美は終矢に覇力を使った。

何も見えず、何も感じず、ただただ攻撃をくらう一方の終矢に、勝機は見えてきた。


…しかし泉美は、終矢に集中しすぎて……


「アタシが居ること忘れてた? ふふっ」

と言い捨て、泉美の背後にバルミが立っていて、チカラを込めて攻撃体勢になった……



泉美、本当にピンチ…!

この窮地を凌ぎきれるのか……ーーーーー


 

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