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~序章~
―――――とある世界、某所。
多種の能力を1から育て上げて完璧に近づけた少女
『高良 泉美』
生まれつき持ち合わせている凶悪な魔法を忌み嫌いつつも、戦闘では使わざるを得ない…。こんな悩みを抱えつつも生きる
『倉井 終矢』
何もかもを破壊できるほどの“最強のチカラ”を手に入れた
『霧龍 鉄雄』
生まれつき持っていた2つの能力を駆使している
『清海 彩夏』
それぞれの過去、それぞれの想い、それぞれの目的。
それらが交錯する世界で、何かが始まる――――
―――――ある日の朝。
「ん……っ」
泉美は、目覚ましの音で目が覚めた。
ベッドから足を出し、立ち上がる。 1日の始まりを感じながら…。
そして朝食が用意してある食卓へと足を向ける。
「おはよ…」
「おはよっ、泉美!」
母親と朝の挨拶を交わす。
それから、朝ごはんにありつく。
食べ終わり、いつものように学校へ。
「いってきまーす」
「いってらっしゃい! ……―――」
“いってらっしゃい”の後に母親が何か言っていたが、泉美には聞こえていなかった。
こうして、いつも通りの学校生活が始ま……る、のかな…?




