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今日は日曜日で会社も休みだ、ボーナスも入ったし。 篠原に寿司をたらふく食べられても然程痛くはなかったが何があるかわからないしこの生活って意外と予想もしなかった事でお金掛かるのがあったから派手に使うのはやめておこう。 



「清っちおはよッ!!」

「おはよう。 つーか早いな、まだ6時過ぎたとこだぞ?」



早くに目が覚めてもう少し寝るかと思っていると篠原が来てしまった。 なんでこいつは朝早いんだよ……



「いいじゃん、清っちが居るなら早起きしないとね! だっていつもは昼間仕事で居ないし私は清っちの言いつけ通り大人しくしてるんだからさ、ご褒美ご褒美」

「俺のベッドに潜り込んでくるのがなんのご褒美になるってんだよ?」

「えー? 清っちも私も出来てウィンウィンじゃん、どっちも嬉しいでしょ」

「はぁー、俺はまあちょっと寝たいんだからウィンウィンじゃないな」



つーかよくこいつはこんな事平気で出来るよな? 自分は可愛いに決まってるから何しても可愛いって自信があるからだろ? 俺はこいつみたいな自信はないしこいつみたいな奴にこんな事されるのは普通に恥ずかしい。



「こっち向いてよぉ清っち」



それに日向や篠原は人の顔を穴が開くくらいジッと見つめてくる。 日向は知らんがこいつは意図的にやっているからタチが悪い。



「わッ!」

「起きる」

「もうちょっと寝たいんじゃなかったの?」

「お前がくっついてくるから暑苦しい。 ていうかお前汗かいてるじゃねぇか、お前も暑いくせによくやるわ」

「えへへ。 ほんとだ、一緒にシャワー浴びる?」

「お前日向に殺されるぞ」

「あはは、清っちもね!」



夏休みになって持て余してるのか篠原の当たりも強いなぁ。 



「顔洗ってくる」

「ん、いてらー」



叩き起こされたみたいでげんなりして廊下に出ると神崎が洗面所に居た。



「おはようございます柳瀬さん。 今日は早いんですね?」

「ああ、おはよう」

「まぁ彩奈に無理矢理起こされたのは聞こえてましたが。 せっかくの休みなのに大変ですね」



神崎はクスッと笑った。



そういえばこいつ大学卒業した後も考えてるって言ってたけど具体的にはどんなんだ?



「神崎お前大学出た後って何するんだ?」

「えっとそれは…… まだ秘密です!」

「え?」



神崎はそう言って部屋に戻って行った。 まさか適当な事言って本当は決まってない? なんて事神崎に限ってはないな。



「あ、やっと戻ってきた」

「なあ篠原、神崎って大学出たら何やりたいとか言ってたか?」

「ん? さぁ? まぁ別に莉亜のやりたい事知ったってねぇ、頑張れ〜ってね」



なんだ、篠原も知らないって事は誰にも言ってないのか。



「ねぇ、それより清っち! 私と遊んでよ」

「遊ぶってったって…… いきなり言われてもなぁ。 それにまだ朝早いし」

「仕方ないなぁ、じゃあ今からゲームをします!」

「ゲーム?」



そう聞いたので篠原にはゲームをやってもらって静かにさせようとしてしてゲーム機に手を伸ばそうとすると止められた。



「違う違う! 私と清っち2人でやるゲームでゲーム機は入りません! 清っちが勝ったら私は大人しく部屋に帰りまーす。 でも清っちが負けたら朝ご飯の時間まで私と向かい合って一緒に寝てもらいます、清っちが勝てば静かに寝れるし負けても寝れるしどっちもお得でしょ?」

「どこがだよ。 やらないって言ったら?」

「清っちの負けって事で強制」

「はぁ…… やりゃいいんだろ? それで何すんだよ?」

「私がブラ付けてるか付けてないか当てて!」



な、ななななんだって!? こいつ朝っぱらから何言ってんだ? 



思わず篠原の胸に目が行ってしまった。



「いやんエッチ! 何を確かめようとしているのかな?」



サッと篠原は手で胸を覆った。 普段朝は着てるか着てないかわかんないようなあられもない格好しているくせに今日に限ってしっかりパジャマ着てやがる……



「わかんない? わからないなら特別大サービス! 触っていいよ?」

「は!? どこを?」

「そりゃもう清っちが好きなとこ」



ニッコリ笑って篠原はそう言った。 この野郎…… 俺が恥ずかしがって触らないとでも思ってるのか?



甘いな、俺が胸を触らないし触れないって判断でそうしたんだと思うが。



「じゃあ遠慮なく」

「およ?」



触るとなって意外そうな顔してやがる、ざまぁみろ。 だけど俺が触るのは……



篠原の肩を触ってみた。 この感触付けてるな。 何も胸を直接触らなくてもわかるんだよ。 サービスは失敗だったな。 



「付けてる」

「はぁ……」



篠原はガックリと肩を落とした、悪いけどそういうルールだし大人しく出て行ってもらおう。 そう思ったが篠原の肩が笑っていた……



「さーんねん! 付けてませんでしたぁ〜!」

「はぁ? 嘘だろ、だって……」

「清っちが触って勘違いしたのはキャミソールの紐でした! 肩じゃなくて横触った方が良かったね」



篠原はパジャマをはだけさせキャミソールの紐を見せた。 



ぬかった…… まんまとやられた。



「じゃあ負けた清っちはお互いジッと見つめあって寝てもらいまーす! それ」



篠原にベッドに倒され俺の正面に篠原の顔が。 これは寝難い、篠原の顔がドアップで俺のすぐ近くに……



「お前平気なの?」

「何が?」

「こんな正面に俺の顔あって寝難くないか?」

「ぜーんぜんッ! 清っちの顔可愛くて好きだしずっと見てられるよ。 清っちは遠慮しないで寝て下さいな?」



くそ、平気なのかよ。 まぁ平気じゃなかったらこんな提案してくるはずもないけど。 もう目を瞑った方が楽だ、こいつ可愛らしい顔を更に可愛らしくさせて誘うかのように見てくるし。



寝てしまおうと決心すると篠原の息が顔に当たり気が散る。 そして唇にピトッと何やら当たりビックリして目を開けると人差し指……



「お前……」

「うぷぷッ、引っかかった」



結局その後もあれこれされて寝させてもらえなかった。






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