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遊園地から帰って来て自分だけ行かなくてムスッとした日向を宥めていると神崎が思い出しかのように言った。



「そうでした! 遊園地で思い出しましたが私達来週修学旅行じゃないですか!」

「えー、忘れてたの?」

「お恥ずかしながら…… それどころではなかったので」

「そういや去年行ってないしお前らの学校ではないのかな? って思ってたけどこの時期なのか。 変わってるな3年生になってから行くなんて。 期末テストも期末にしては早かったのはそれがあったからか」

「清人も行く?」

「行けるわけないだろ。 寧ろ一緒に行ったらヤバいだろ」

「えー……」

「どこ行くんだ? やっぱ京都か?」

「そうですね、3泊4日の予定ですがどうしましょう?!」



神崎は何か焦っている様子だ。



「何が?」

「そっか。 あたし達その間居ない」

「それがどうかしたのか?」

「莉亜と麻里が言いたいのはねぇ、その間清っち1人で身の回りの事出来るかなって事よ」

「なんだそんな事か。 そんなの何も心配する必要ないだろ? 俺何歳だとおもってんだよ? 大体日向も俺の心配出来るほどか?」

「あたしちゃんと出来る、 料理だってもう出来る」



プイッと日向はそっぽを向いた。 まぁ一人暮らしと意気込んでこの環境でこいつらに世話になってた部分があるとはいえそのくらい余裕だろうけど。



「柳瀬さん私達が居なくて大丈夫でしょうか?」

「んー、清っちだからねぇ」

「ちょっと心配」

「おいおい、どんだけ過保護なんだよ? つーか俺お前らより結構歳いってんだぞ、普通逆だろ?」

「そうだけど…… 清人とそんなに離れるのって何気に初めて」

「俺がここに来る前は俺は居なかったろ?」

「それはそれ。 修学旅行なくてもいいかな」

「そんな事言うなって日向。 行けば行ったで楽しいと思うぞ?」



というかこいつら俺がずっとここに居るみたいな感じなのだが高校を卒業したらそれぞれの道へと行くと思うしどの道そうなるんじゃないのか? と思ったけど今はやめとこう。



「私ら居ない隙に弥生さん呼んだりしてね!」

「浮気……」

「そもそも俺誰とも付き合ってないだろ!」



だが篠原の意見にはその手があるなと思ってしまったのは内緒だ。 



「私に言われて想像したでしょ? 誰にも邪魔されない弥生さんと2人きりの夜を」

「は!?」



俺の考えを読んでいた如く篠原につっこまれた。



「まぁ乙川さんなら柳瀬さんのお世話はしてくれそうですが図々しいにもほどがありますね、第一柳瀬さんの歳になってそれだと乙川さんはガッカリしますよ」

「それがさっきまで俺が1人になるからってどうしましょうとか言った奴のセリフか?」

「私達は柳瀬さんと結構長く住んでますからね、今更なんとも」

「じゃあ清人、お土産何欲しい? 食べ物?」

「あ! じゃあゆかりの物買ってきて帰って来たらお菓子パーティでもしよっか?」



などと話していると3人で後は勝手に盛り上がっていたので俺は先に風呂に入り寝る事にした。 遊園地で遊んで来て長時間運転だからな、神崎も篠原もそれなりに疲れてるのに元気いいなぁ。



明日も休みだから今日はたっぷり寝よう、そう思って歯を磨いていると今から風呂に入るのか篠原が洗面所に来た。



「ありゃ? 清っち今日は早いんだね?」

「ああ、今日は結構疲れたしな」

「そっか。 清っち運転もしてたしね、お疲れ」

「篠原も滝沢のせいで余計な気遣って疲れたろ? 今日はありがとな」



そう言うと篠原はカァ〜ッと赤くなって言った。



「そりゃあ清っちのためだからね」

「え? あ、うん。 ありがとう」

「ターキーとベタベタしながら清っちと莉亜見てたらムズムズしてきたの」

「へ?」



その時歯磨きして口を濯いだ俺に篠原はキスをしていた。



「ッ??! おまッ」

「んー、歯磨き粉の味。 まぁいっか。 清っちの唇頂きましたぁ」

「いきなり何すんだよ!?」

「頑張った私へのご褒美と見せ付けてくれた仕返し! 本当はもっといろんな事したいけどこれで勘弁してあげる」

「あのなぁ……」

「あははッ、誰もが羨む私とキス出来て幸せだと思いなさいね!」

「だから自分で言うなよ」

「普段の清っちも可愛いけど照れてる清っちも可愛いよ」



俺の鼻を人差し指でツンと突き篠原は風呂に入っていった。 と思ったら顔を出した。



「よかったら一緒に入る?」

「お前が良くてもただ事じゃ済まないだろ、さっさと入れ」

「うふふッ、誰も居なかったら入る?」

「お前にずっとネタにされそうで怖いから遠慮したく」

「素直じゃないんだから。 おやすみ清っち」



はぁ〜キスされてしまった。 日向に続き篠原まで…… なんて考えてみればとても男としてはとても光栄なんだろうけど俺はあいつらにどう応えればいいんだ?



てかあいつやっぱりめちゃくちゃ可愛いよな、自分で言うだけの事はある。



部屋に入り少しテレビを観ながら横になっていると眠たくなってきたと思うと朝になっていた。



あ…… テレビと思ってたらいつの間にか寝てたか。 ん? 狭い、狭すぎると感じて両サイドを見ると日向と篠原にサンドイッチされていた。



「ああ!? なんだこれ?」

「んみゅ…… 清っちおは」

「なんでお前ここに?!」

「修学旅行でしばらく会えないんだなって思ったら来ちゃった」

「んん…… うるさ、うばッ!!」



日向も目を覚ましたが日向は外側に居たのでベッドから落ちてしまった。



「だ、大丈夫か!?」

「面白い落ち方するわねぇ」

「なんで彩がここに居るの?」

「この場所が自分だけのと思ったら大間違いよ」

「じゃあ清人はこっち」

「は? あ、バカ!」



日向に腕を掴まれベッドから引きずり下ろされた、日向を下敷きにして……



「お、重い」

「あぶねぇ。 当たり前だろバカ」



すると俺の背中に腕を回して更に脚まで回されガッチリホールドされた、これはだいしゅきホールド……



日向は篠原に向かってベーッと舌を出すと篠原は俺の上に乗っかって腰掛けた。



「うう……」

「あーちょうどいいところに椅子があるわねぇ」



篠原がゆらゆらと体を揺らして日向に掛ける。 



「揺らすな! 重いから退け」

「あー失礼! 女の子に向かって重いなんて! 私これでも軽い方なんだからね」

「おい、日向が苦しそうな顔してるから退けって。 つーか日向も離せよ……」

「しゃーない、許してやるか」

「ぷはあッ…… 彩重過ぎ」

「私からしてみればあんたの方が太ってるわ。 ほーら見て清っち、麻里の贅肉」

「や、やめて、あはは」



日向の服をめくって腹の肉を摘んで俺に見せてきた。 バカ篠原…… んなもん見れるかよ。



「あなた達は一体柳瀬さんの部屋で何をしているんですか?」

「あ、莉亜おはよー」

「莉亜こそなんで来たの?」

「隣なので聞こえてきたからに決まってるでしょう?」

「あ! 清っち、莉亜の方が麻里より太ってるんだよ、この子料理作るの好きみたいだけど味見と称してパクパクつまみ食いするからさ」

「え? な、なななんですか? そんな情報誰も求めていません!」



嫌な予感がしたのか神崎は部屋から出て行き篠原はそれを追いかけて行った。 やっと静かになった…… と思えばまだ日向が居るんだった。




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