イキリと精神疲労
昔書いた事でイキリというものが分かってきた。なるほど、なろうの読者の欲求が好き勝手暴れたいなら、イキリはそれに合ってる。何故か?と言うと暴れたいは一番多いパターンなだけで好き勝手やりたいって漠然としたものだと思う。なろうの主人公はどうも見てると、他者に対して気遣いが少ないと思う。
それを裏返すと分かる。息のつまる気遣いだらけの人間関係から解放されてたい。これを分かりやすくやると気遣いが足りない人間として描くのが手っ取りはやい。気遣いをしたくない、これを見せない為に、気遣いをしなくていいようにしている。
根本的に漫画の主人公って生意気なのが多くて、なんでイキリと今になってやたらと言われるようになったのか?これで分かってきた。少年の生意気さじゃなくて、人工的に作られたおじさんの息苦しい人間関係からの解放の目印なんだ。
これ多分なろうの中に居ないと分からない。なろうは10代と過去10代だった20代の層に人気になってる。これと作者に近いオッサンたちが楽しんでる。(こっちは過去30代だったのが40代になってそれ以上の人になってるかと)
でも5chで評判が悪いのは、このオッサンは多分一部のおっさんだけなんだ。異常者だとは思わないが、このおっさんたちは現代社会にいろいろ疲れてる…。そのおっさんたちの描写がそれらの裏返しから未熟な若者っぽい描写になってしまってるって見てる。
これ表面的には全くかわらないけど、天然と養殖の関係に似てると思う。おっさんは主人公を少年らしく書こうなんてさらさら考えてない。だってそれにしては他の部分が見た目が若いだけのおっさんなんだもん。少年青年のような青臭い生意気さじゃない。読者の気遣いを解放するような主人公と言う事だ。
主人公が自分で無神経ですよって内面を語ってるわけじゃない。そこがキーだと思う。多分ほぼ同じおそらく10、20代はこれ気がつかないと思う。でも中年にはしっくりくる説明になってると思う。
ああこれはイキリといわれてしまうかもなと。
ただ根本が好き勝手暴れたいだから10,20代でも書けるけどね。なんて言うのかな、おっさんほど追い詰められてるわけじゃなくて、根本というか性質と言うか若さって奔放さを好むんだと思う。裏返しじゃない。私そこまで日本社会が閉塞感を持ってると思わない。そもそも若者って暴れたいし衝動的じゃない。
当然若者も抑圧からの開放はある。だが大人からすればなんだその程度かよってなるものが多いんだ。これは抑圧が低くても耐えられない程度の内部からの衝動の様なものが高いからだ。
内部の爆発するエネルギーが高いから破裂するのと、外圧でぎゅうぎゅうに押し込めたから反動で爆発するのとの違いだと思う。こんな世代間が何故繋がってるのか?が上手く言えるのじゃないかな?と見てる。
大人を写す鏡の子供ってあまり言いたくない。多分その青年子供は分かる。大人になったら、もっときついじゃないかと悟るから。でも何で若い頃の方が内面的にはきつかったんだろう?って思い出すと思う。それは爆発するような衝動が衰えるからだ。
じゃ老人の爆発は?あれは止めるほうが緩くなるからだ。膀胱が緩くなってお漏らしするよう物だ。
書いてて嫌になってきた。ブラック企業は転生前に書かれるがあれはやりすぎだと思ってる。ある意味抑圧を見せる誇張演出的だと見てる。ただ感じてる感情はあれなんだろうなと思う。
ガンダムはそれに対して鬱になっていくのを描いてるので、創ってる心境はガンダムに近いのかもしれない。ガンダムはそのまま描いてしまってるけど、それを現実逃避の妄想にしてるのがなろうだと思う。おっさんの心理は分かるんだけどね。若者はなんとなく書いてる。ただこれを書こうと思ったのはありふれ最終回を見たから。
続編みたいと思ってる。あれ気持ち良いね。最後の最後にやっと俺TUEEEと最強無双が重なった。私が何故俺TUEEE駄目なのか分かった。スイッチ入るのが鈍い。やっとヒーローは遅れてやってくる王道展開になってツボが発動しただけで、結局ありがちななろう外の流れでスイッチが入ってる。多分根本的にのスイッチの入り方は根本的にはなろう外の批判してる人達の入り方なんだと思う。