2話 私がおもらし遊びにはまった理由
それは5年生の冬休みに遡る。
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目を覚まし外を見ると数年に一度の大雪であたり一面は白銀の世界。
そのきらきらと輝いているいつもとは違う風景を見てすぐさま家の電話を手に取った。
私は学校で一番仲のいい友達である園田美奈に電話をかける。
2回ほど呼び出し音が鳴った後に美奈の声が聞こえてくる。
「ねぇ美奈! お外見た?」
「風香、見たよ! 真っ白だね!」
私も美奈も興奮して今日の雪景色について語り合った。
「一緒に雪遊びしようよ美奈ちゃん!!」
私は興奮冷めやらぬままに美奈を誘う。
「うん! じゃあ今から30分後にいつもの公園ね!」
美奈もいまだに興奮したままだった。
私が美奈との電話を切り、あそびに行く趣旨をママに伝えると、ママは私にマフラーと手袋とカイロを渡してくれた。
それらをもって自分の部屋に戻り、ベージュ色のおしゃれなコートで身を包み温かく着込んでから家を出る。
一歩進むごとにギュッギュッと雪が軽快な音を生み出す。
私はそこから楽しくなって、足元の雪をすくって真上に投げてみた。
するとその雪に冬の入光角度が低い日光が差し込み、ダイヤモンドに光を当てたかのようにきらきらと輝く。
わぁ……綺麗……
私は久しぶりだったたくさんの雪を楽しみながら、いつも美奈と待ち合わせをする公園まで向かった。公園から数メートルのところまでやってきて、もこもことした真っ白でかわいいコートを着た美奈が見える。
私は美奈に向かって手を振り、美奈のところまで小走りで向かった。
それから私たちは雪合戦をしたり雪ダルマを作ったりして遊んだ。
ちょうど私が雪だるまに腕を装飾してあげるときだった。美奈が突然変な声をだし妙にかがんだ。
「美奈!? どうしたの? 気分悪い?」
私は心配になりながら若干うつむき加減の美奈の顔を覗き込んだ。
「風香ちゃん…… おs……」
突然詰まる美奈の言葉。
「”お”?」
私は思わず美奈の言葉に対して聞き返したが、次の瞬間その言葉の正体が明らかとなった。
ポタッポタッと何かが落ちて音を奏でる。
私が下を見ると美奈の足元にある真っ白だった雪がレモン色に染まっていた。
そこから徐々に視点を上げて美奈の股まで移していく。
美奈が履いてたロングスカートがおしっこでびっしょりと濡れていた。
そして外が寒いせいかスカートと雪の上のおしっこから湯気が上がっている。
「大丈夫?」
泣いている美奈を見て動揺してしまい私は何も気の利いたことを言えない。
私はいまだにおもらしを続ける美奈の隣に立って美奈の背中をやさしくなでてあげた。
泣いている美奈を見てとても心が苦しい。親友の前でおもらしをしてしまうだなんてきっとすごく恥ずかしい。私だってもししたら泣いてしまうだろう。
(もし私がしたら……)
自分が考えたその言葉が何度も脳内を反復する。
私は本気で美奈を心配して、やさしく声をかけてあげたかったが今の私の心のほとんどがさっきの言葉にさいなまれてしまっていた。
「うっ、うっ」
美奈がおもらししながら何度か嗚咽をこぼす。
すでに美奈のロングスカートはとてもずっしりと重たくなっていた。
それから美奈を私の家まで連れていき、おもらししてしまった美奈のお世話を私がする。
ロングスカートを脱がせてあげて、今度は美奈の足を拭く。
それから一緒にお風呂に入って、体を洗ってあげたりもした。
もうそのころには美奈も泣き止んで、私たちの間にはいつも通り、いやいつも以上の笑いがあっただろう。
私はお風呂から上がった美奈に私の服を貸してあげた。
「じゃあ、お洋服洗濯してあげるからリビングで待ってていいよ」
私は少し衝動的に美奈にそう言う。
「えぇ…… 汚いから私がやるよ…… おもらししたの私だし」
美奈は小さい声で遠慮していたが、私は美奈の両肩を持ちくるりと一回転させ、リビングへと向かせる。
「最後までお世話させてよ! 美奈は今日だけおもらししちゃった幼い子なんだから」
私は少し美奈をいじるように笑いながら言った。
「うぅ、風香ちゃんの意地悪。 でもありがと!」
すると美奈は私を見て微笑んでからリビングに向かう。
しばらくするとリビングからテレビの音が聞こえてきた。
私は視点を移し、美奈の濡れたロングスカートとパンツを見る。
ドクンドクンと心臓がなぜかいつもよりも早く鼓動する。
私は洗濯機にその二つを入れるために手に取ると、おしっこをたっぷり吸った布製品のずっしりした重さが伝わってくる。
いっぱいおしっこ吸ってるなぁ。
ここで美奈のおしっこについて考えてしまったことがダメだった。
(美奈のおしっこどんな臭いなんだろう……)
理性の私には私がなぜこんなことを考えているのかわからなかったが本能の私は勝手に私の腕を動かさせる。
私はまずロングスカートのシミになっている部分を鼻に近づけた。
すると私がトイレでおしっこをした時と同じような刺激臭が伝わってくる。
そして私はついにパンツにも手を出してしまった。
パンツについたおしっこはロングスカートについたものと同じはずなのにどこかより一層心臓をドキドキさせる。
「ダメだよ。こんなの私変態さんじゃん……」
「どうしたの風香??」
美奈が私に声をかけながらこちらへ近づいてくる音がした。
私はあわてて美奈のロングスカートとパンツを洗濯機の中に入れて、洗剤と柔軟剤を入れてスイッチを押す。
「ううん。何もないよ」
私がスイッチを押した時には美奈はもうすぐそこまで来ていたが、私は平常心を装って美奈と一緒にリビングまで戻った。
今日の私どうしちゃったんだろ……
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そうだ!
もし私があの時美奈のおもらしを見ていなければ、私が今おもらし遊びをすることもなかっただろう。でもおもらしに興奮しちゃうだなんてそんな変態みたいなこと……
私はできればこの事実を受け入れたくなかった。しかし実際週に何度もこうやって変な妄想をしながらおもらし遊びをしているのだから。
でもこの遊びの快感を知ってしまってはもうやめることはできない。
むしろ私はおもらしを誰かに見られながらしてみたいという思いにすらなっていた。
しかし前も考えていたように、もし間違った人の前でやってしまえばこれからの私の人生が崩壊するかもしれないんだ……
そうだ!
お母さんならなんとか……
私はそう考えるとすぐに行動に移った。
コップにお茶を注ぎそれを飲む。この行為を何度も繰り返した。
始めておもらしを自分以外の人に見てもらえるんだ……
そして私は6杯目のお茶を勢いよく飲みほした。
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