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番外編「トリックorトリートorおもらし」前編

ハロウィン番外編です!


 私は目を覚まし、今日が何の日かも理解しないままあることをしようとする。

おもらし遊びのせいで、おもらしが治らなくなったりおねしょしちゃうようになったりしてから時が経ち、私は再び今まで通りになった。しかし、おむつやおもらしが好きなのは変わらないため私はおむつを付けて寝ている。


 そして朝起きておむつが濡れていないことを確認して、一気に体の力を抜く。

するとじゅわっとお股が温かくなり、じめっとした感覚が広がっていく。

その温かく湿った感触は徐々にお尻の方にも広がり、お尻全体が温かくなった。

しばらくするとひどく濡れたような感じになり、私はヒヤッとして手でお尻を触って漏れていないか確かめる。


 そんな心配はする必要もなく、パジャマは無事だった。

しかし触った瞬間にぐじゅっと音を立てて一度吸収されたはずのおしっこが再び現れて私のお尻を濡らす。

しばらくしておしっこを終えると、私はまだ温かいおむつでお尻を包みながらリビングへと向かう。


「今日10月31日、東京の天気は快晴……」

私が階段を下りてリビングへ向かうと、テレビからニュースキャスターがそんなことを言う声が聞こえてくる。

「ママ、おはよう!」

「おはよう風香。おむつはどう?」

「今日もしちゃったぁ」


 もちろん”今日もしちゃった”というのはおねしょのことではなく、おもらし遊びのことだ。そう、私はおむつをしていることがママにバレたあの日から、親公認でのおむつ遊びができる子になったのだ。

でももちろん、ママもそんな私のことは心配しているだろう。

それもそうだ。もうお姉さんだという娘がおむつにおもらしするようになってしまっただなんて……


 でもそんな私にも、そんな趣味を共有できるような友達がいる。それは三笠原莉々、ううん、私はリリーって呼んでるんだけど……

リリーはとってもお嬢様でまるでお姫様のような子だ。そしてリリーは私よりもおもらし遊びの経験に長けている。リリーと仲良くなったのは本当に最近のことだ。たしか私がおもらし遊びを始めたせいでおしっこが我慢できなくなってしまったときだ。リリーは私がおもらし遊びをしていることをズバリ言い当てたんだっけ。ほんとに、リリーにはかなわないなぁ……


 私の周りの人を語るにはもう一人絶対に欠かせない人がいる。それは私が”おもらし”にはまるきっかけにもなった私の大親友、美奈だ。

あの日の出来事はもう絶対に忘れられない。たしか美奈が白銀の世界の中でおもらししたんだ。それにぎゅっと心を掴まれた私は、”おもらし遊び”という禁断の遊びにはまってしまったんだ。

__________________________________


 --プルルルルルルル……--

家の電話が音を立てた。

私は急いで受話器を取り、”通話”と書かれたボタンを一回押す。

「もしもし……?」

電話の相手がだれか確認しないまま受話器を取ってしまった私は相手がだれか分からず、恐る恐る尋ねるように声を出した。

「ふうちゃん!! ねえねえ、今日って何の日かわかる?」

受話器からは元気なリリーの声が聞こえてくる。

「今日?」

あれ、今日って何日だっけ。そこで私はふとさっきニュースキャスターが言っていたことを思い出す。今日は10月31日……


 「ハロウィンだ!」

「ふうちゃんご名答! それで、仮装してしない?」

ん……? 

”仮装しない?”じゃなくて”仮装してしない?”

私はすぐにピンときた。リリーはきっと仮装しておもらし遊びしないか?って言ってるんだ。さっすがリリー。

「い、いいよ……?」


 リリーとおもらし遊びということを考えるとこないだのドレスおもらしを思い出してしまい、少し恥ずかしくて言葉が詰まる。

「やった! じゃあさ、今から私のお家に着てどんな仮装するか一緒に決めない?? 衣装ならたくさんあるよ! それと、美奈ちゃんも誘っておくね!」

「う、うん!」

私はリリーの勢いに圧倒されながらも二つ返事を返す。


 「楽しみだね! おもらし遊び」

受話器の向こう側から興奮したリリーの声が聞こえてくる。

「衣装汚しちゃっても大丈夫なの?」

「もちろん!」

予想していた通りの答えが返ってきた。そりゃそうだ。あんな高そうなドレスを汚しても大丈夫だっていうくらいなんだもん。

「じゃあ3時に迎えに行くね!」


 友達と遊ぶのにおいて、普通迎えに行くというのはほとんどないだろう。しかしリリーの場合はそんな常識が通用しない。おそらくあの日に私が乗ったようなリムジンがやってくるのだろう。

私はもう動揺することすら忘れて二つ返事をして電話を切った。


 それから数時間がたって、ちょうど3時になった頃、インターホンの音色が家中に鳴り響いた。インターホンに付いているモニターを

確認すると黒服の男性がたっていた。いやいや、普通ならこの状況怖くない?

なんて心の中でつっこみながらも、私はハンドバッグにオムツを一応入れて家を飛び出す。それから私は案の定家の前に泊まっていたリムジンに乗り込んだ。


 「これからこのまま美奈ちゃんの家に向かうね。ねぇ、それで今日の事なんだけど…」

それからリリーは今日どんなふうにおもらしをするのか話し始める。

私はリリーの喋るおもらしの話がとっても好きで、つい少し興奮気味で聞いてしまっていた。


 リリーが語ったおもらし遊びの内容に心躍らせているうちに美奈の家へとたどり着いた。車は停車しその中から黒服の男性が二人出て行く。あれ、美奈ってリリーの周りの人について知ってるんだっけ……

絶対このままだと美奈びっくりしちゃうよね……

私は心の中で苦笑いしながら美奈がやってくるのを待つ。


 すると数分後、美奈の家のドアがゆっくりと開きそこから怯えた表情の美奈が現れた。それもそうだ。こんな黒服の人が突然家に来るだなんて怖いに決まってるよね。

────────────────────────────────────────

 それから私たちはリリーの家に着くや否や、大量にハロウィンの衣装がある部屋へと連れていかれた。そこには魔女、ネコ、天使、プリンセスなどいろんな種類の衣装があった。

「みんな! 好きなの着ていいからね!」

リリーにそう言われて、私と美奈は一つ一つ衣装を見ていった。


 私はただ衣装を選ぶというのではなく、”おもらし遊びをするなら”ということを重視して選んでみる。ネコちゃんだとおもらしって感じがしないし、プリンセスだとこないだしたような気もするからなぁ……

そうなると……

「私は天使ちゃんの衣装にしよっかな」

私がそう言うと次に美奈が口を開く。

「私はネコかなぁ」

「じゃあ私は魔女っ娘で!」


 全員が衣装を選び終わり、その衣装を手に取って着替え始める。

私とリリーの衣装は意外に着るのが簡単だったのだが、美奈の衣装はなかなか複雑で、私とリリーも手伝ってやっとのことで着ることができた。

そのかいあってか、美奈のネコ姿はとってもかわいかった。

私は衣装に身を包みながらもこれから起きるであろうことに心をうきうきさせていた。


後編へ続きます…

後編はまた明日!

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