12話 ママの前のおむつ遊び
家に帰り、私は即座にランドセルから一枚のおむつを取り出して身に着けた。
こうやってもこもことした感触に包まれているとどこか安心できる気がする。
それにおむつを履いていれば、おもらししちゃうかもだなんていう心配はしなくていい。
私にはみんながなぜおむつを使わないのか少し不思議に思うくらいだ。
それから私はおむつを履いたまま、いつも通りの放課後の日常を過ごす。
ゲームをしたり、漫画を読んだり、アニメを見たり……
そうこうしている間に、ガチャリとドアが開く音がして、ママが帰ってきたのだとわかった。
私はへやから出てリビングに行く前に、一度おしりを手で触り不自然に膨らんでいないかを確認した。私はおそらく大丈夫だろうと思い、そのままリビングに向かう。
「ママ、おかえり」
「ただいま~」
何気ない普通のあいさつ。恐らく私のおむつはバレていないようだった。
若干、おむつがばれないかドキドキしている以外は普段と何も変わらず、私はリビングでテレビを見ながらその時を待った。
それから二時間が経ち、その時が近づいてくる。
私はちょうど今、夜ご飯を食べているのだがかなりおしっこを我慢している。
もう少しで、漏れちゃうよ……
私が我慢に耐えかねてお箸を持っていない左手を強くおしっこの出口に当てていると、ママがドキッとすることを言った。
「そう言えば、あれからおもらしは大丈夫? おむつとかしなくてもいい?」
二つ目の言葉は冗談だと思ったが、ちょうど今おむつを履いている私からすればとても怖い言葉だ。
「だ、大丈夫だよ~。たった一度限りのおもらしでおむつだなんて大げさだよ~」
私は笑ってごまかそうとはしたが、緊張でどうしても声が震えたり詰まったりする。
「そう、それならいいんだけど…… でも実はママは久しぶりに風香のかわいいところが見れて嬉しかったんだよ」
私は照れ臭くなり、思わず自分のお皿に並べられた料理を少し早く食べた。
間にいろいろあったがとうとうその時がやってきた。
唐突に”じゅっ”とおしっこの出口の付近が温かくなり、その温かい感覚が広がっている。
私はママに怪しまれないようにもご飯を食べる手を止めなかった。
少しはしたないかもしれないが、ご飯を食べながら、ママと話しながら、私はおしっこをおむつの中に出している。ほら、やっぱりどこでもおしっこができるおむつってすごく便利じゃん。
ママと話しているうちにもどんどんと膨れていくおむつはどれくらい黄色になっているのだろうか。私はそんなことを考えつつもおしっこを出し続ける。
おしっこのぬくもりはおしっこの出口だけではなく、お尻にも広がり、やさしく温かく、若干濡れた感触が伝わってくる。
ママの前でおむつにおもらしだなんて、本当に小さい子みたいだなぁ。
おしっこを出し終えた後、私は自分の使った食器をキッチンに持っていく。
私は食器を運ぶ前に一度立ち上がり、お尻が濡れていないか手で確認する。
大丈夫だった。でも当然ながらおしっこをする前よりはお尻が膨れていて、少し心配になる。
私は少し不自然だったかもしれないが、ママにはおしりを見せないようにしながら、食器を運んだ。
逆もあるかもしれないが夜ご飯を食べ終わった後はお風呂だなんて家庭は一般的だろう。
もちろん私の家も同じで、いつも私が一番風呂をもらっている。
脱衣所におもらしおむつを放置しておくのはさすがにママにバレてしまいそうなので、私は一度部屋に戻っておむつを脱ぐことにした。
おむつのサイドを開き、中をよく見てみると、少し濃いレモン色のようだった。
おむつの色を見るために顔を近づけると、私の鼻をアンモニア臭が刺激する。
私は適当にパンツを取り出して、パジャマと一緒に脱衣所へと持っていく。
キュロットスカートを降ろすと、さっきも香ったおしっこの臭いが再び私の鼻を刺激した。
私はお風呂で入念にお股を洗う。お風呂をでた私はとりあえず持ってきていたパジャマに着替えて、自分の部屋へと戻った。
しかし、すぐにもパジャマのズボンを脱いだ。
それはもちろんパンツではなくおむつを履くだめだ。
ほんとなら私もお風呂をでた後にそのままおむつを履くという、いかにもおむつっ子らしいことをしたかったが、さすがにリスクが高すぎたので踏み込めない。
私はお風呂を出ておむつを履いたが、今すぐこれにおもらしをしようというわけではない。
私の計画では、翌朝起きたときに寝たままの姿勢でお漏らしをするというものだ。
本当ならおねしょをしてみたかったが、どれだけお水を飲んでおねしょをしようとしても夜中に起きてしまう。それでは変な時間に起きてしまうため、おねしょ遊びができるようになるまではまだやめておこうと思ったのだ。
インターネットで調べたことがある。
寝たままの状態でおしっこができるようになれば、水さえたくさん飲めばおねしょも簡単にできるようになると。
そういうわけで、おねしょ逆トレーニングのためにも計画を実行するのだ。
時計を見ると夜10時。私はいつもより少し早いが寝ることにした。私は一応トイレに行くことにした。私がそうした理由はただ一つ。
おむつを履いた少女が、少ししか出ないのにも関わらず、夜寝る前にちゃんとおトイレに行っておしっこを出し切るというのはいかにもおねしょっ子らしいじゃないか。
「今日はおねしょしないといいなぁ……」
おねしょをできるはずもないのにそんなことをつぶやいて、脳内の妄想と自分をひどくひどく結びつける。
そうして私は翌朝のおもらし遊びを楽しみにしながら眠りについた。




