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頑張って毎日更新!

そのためボリュームが少なめになってるかもしれない…

当面は一ヶ月毎日更新目標!



「えっと…ああ、ここかな。」


 門番に教えてもらった通り進んだ先にあったのは2階建ての建物だった。

 看板が掲げており「ローフリシア王都北部支店」と書かれていた。

 聞いた話ではこの王都、かなり広く東西南北に門があり、それぞれ門の近くに冒険者組合がある。

 そしてそれぞれの支店で特色が有り、北部支店は商人の出入りが多いこともあり護衛の依頼が多くある。

 南部支部は、南門から歩いて1時間の所にダンジョンがある為かダンジョンで出た収集品の買い取りやダンジョンに関する依頼が多い。

 西部支部は森が近いためか魔物退治の依頼や森に生えている薬草等の採取依頼が多い。

 東部支部では王都の住人からの依頼が多くある。


 身分証の発行…冒険者組合に登録するにはどこの支部でも問題無いそうなのでとりあえず近くの北部支店にきたわけだ。

 建物に入ると役所を思わせるようなカウンターと座るスペースがあり、依頼が張り出されているボードがあった。


 今は身分証を発行してもらうのが先と周りをキョロキョロするのを止めて、冒険者組合登録カウンターに向かった。

 新規で登録する人はあまりいないのか、待たずに窓口に立つことができた。


「こんにちは!冒険者組合に登録でよろしいでしょうか?」


「はい、お願いします。」


「それでは冒険者組合についてご説明しますね。


 まず、冒険者とは依頼を受けて仕事を達成したり、未踏の土地への調査を行ったりする人たちのことを言います。

 最近では冒険者組合で依頼を受けて仕事をする人の事を言う方が多いんですけどね。

 私たち組合員は冒険者の方々をサポートするために、人々からの依頼を提供したりダンジョンなどで手に入れた収集品や採取した物を買い取ったりしています。


 冒険者組合への登録ですが、基本的に誰でも登録することができます。…ただし犯罪者は当然のこと登録はできません。また冒険者になった方でも犯罪を犯した場合は、冒険者組合から追放され除名されます。そして賞金首として登録されますので、無いとは思いますが気をつけてください。


 冒険者にはランクがあります。AランクからGランクの7ランクになります。

 Aランクが一番高位になり、最下位がGランクになります。まず登録された方はGランクから始まり、昇格試験を受けて上位のランクに上がっていきます。

 冒険者を示す身分証を兼ねた個人カードを発行します。ランクによってカードの色が変わり、Aランクは黒、Bランクは金、Cランクは銀、Dランクは赤、Eランクは青、Fランクは黄色、Gランクは白となっています。


 冒険者組合で発行されている依頼については公開期間と納期があります。依頼を受けた後達成できなかった場合は罰金などのペナルティがありますので注意してください。

 また連続で失敗してしまった場合などランクが下がる場合もあるので注意してください。

そうそう登録したての方でしたら東部の冒険者組合に行かれた方が、手頃な依頼が多いと思いますよ。


 重要な所はこれくらいになります。あとは細々とありますがその都度分からなければ言ってくださいね。


 では登録に移ります。

 まずはこの水晶に手を触れてください。」


 怒濤の説明の後、言われるがまま水晶に手を伸ばす。水晶は薄青く光った後徐々に消えていった。これはさっき門の所でもやったな。


「はい、問題がないようですので次はお名前を聞かせてください。」


「輝夜です。」


「カグヤ…さんですね。えっと男性、っと。年齢は?」


「15歳です。」


「15歳…、職業は何でしょうか?」


「…職業?」


「ええ、職業です。…あれ?15歳でしたらとっくに職業はわかっていますよね?」


「ああ(そういうことか)、すいません。ちょっと記憶がなくて名前までは分かっているんですが、気づいたら門の外で並んでいまして、そこで並んでいた方に色々話を聞いて仕事をするなら冒険者になった方がいいぞ、と…。それで職業っていうのがよく分からないんですよ。」


 スムーズに登録が進んでいたが職業で躓いてしまった。まぁ職業といえば学生…になるんだろうけど多分そういうことじゃないだろうしな。


「そうでしたか…。職業が分からないと登録ができないんですが…あ、お金がかかるんですけど簡易的ですが職業がわかるスクロールがあるんですけど使いますか?」


「お金がかかるんですよね…どれくらいかかりますか?」


「えっと…10,000リールですね。」


 おおう、そんな通貨知らないわ…。かといって職業が分からないと登録できないし…


「出世払いとか…駄目でしょうかね?」


「はい、いいですよ。初心者支援としてGランクの人は初回に限り50,000リールを無利子でお貸しできますので。」


 この世界のお金がないのでそれは非常にありがたいけど、いきなり借金か…でもすぐに稼ぐこともできないだろうし、当面の宿の問題もあるから借りておいた方がよさそうだな。


「では50,000リールお借りしてそのうち10,000でスクロールを使ってもらって良いですか?」


「分かりました。では用意するので少しお待ちくださいね。」


 受付窓口の人はそれだけ言って奥にスクロールをとりにいった。

 俺はどんな職業になるのか、期待に胸を膨らませていた。



 


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