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-夜ヲ駆ケル紫猫-  作者: 煎茶
3/3

2話 エリート兄弟と特殊姉妹

今回は1.5話の続きとなっています。


どうぞ稚拙な文章ですが、読んでいただけると嬉しいです!

「見つけたぞ!白水 工!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「で、何用ですかね?」


「貴様、もうすぐ手配され秘密裏ながらも政府に共犯の罪で捕まるかもしれないのに、なぜそんなに平然といられるのだ....」


俺は知っている、こういう相手には強キャラ感を出していた方がこの先安全なことを、今さっきの戦いでおそらく俺の能力は120点の使い方が出来た為、本来手も足も出ない相手を追い返すということに成功した。


つまり今は強キャラ感を出していた方がいい、これはライトノベルで習った.....すみません恥ずかしくなってきました。


「ふんっ、確かに貴様の交換能力があればそのような余裕もあるのかもしれんな」


すみません実は余裕の欠片もないんです、今にも貴方に捕まえられそうで怖いんです。


「俺を捕まえに来たんですか?」


「安心しろ、今の俺は宇宙警察としてじゃなく、プライベートの上田 恭也だ」


ん? 上田恭也? どっかで聞き覚えがあるような無いような。


「さっそくで悪いんだが、交渉をしないか?」


男はニヤリと笑い、ゆっくりと話しだした。


「貴様も知っていると思うが私は裏方ながらも政府の者だ、本来なら貴様をすぐに捕まえて豚箱に入れてやりたい、しかし貴様には実質命を助けられてしまったからな」


「い、い、命なんてと、取りませんよ! ただの犯罪者じゃないですか」


俺は声をビクビクしながら喋る、あぁ、もう既に強キャラ感皆無。


「表現の仕方が悪かったな、俺にとって銃の扱える力は命と同等なんだよ」


「ああ、そうなんですね、理解しました」


や、やべー、心臓のバクバクが止まらない。


「そしてお前は宇宙人でもないし、共犯しただけでまだ間に合う.....あの紫猫と一緒に行動するのはやめろ、もしも俺以外に見つかった場合は間違いなく共犯と認識し銃で撃たれるぞ」


「俺はまだ組織内では中立ぐらいだが、中には合法で宇宙人、いや人を殺したくているような奴だっている」


思わず、背中がゾクッとする、そんな奴らが政府で働いてるのか...


「勘違いするなよ?そういう奴らは少数派だからな?」


「そんなのが多数派だったら、俺この国辞めます」


「とまぁこんな所なんだが良いことはほとんどない、こっち側に来てくれないか? そしてそうだないい機会だ、俺がお前を国に推薦して、学校卒業後一緒に働くことだって出来るぞ?」


おお!なんと美味しい話だこれは行かない筈がない.....ないのか......?


「でもすみませんキョウヤさん、とてもありがたい話というのは分かってるんですけど、幼馴染の事と今日の自称おねーさんが心配なんですよ」


「何となくトラブル起こしそうで」


「まあ、いつでもこっち側に来たくなったら言え、お前の能力を最大まで生かせる仕事に就かせてやる」


「ありがとうございます」


あれ?この人以外と優しい?


「あと余談なんだが、俺には弟が居てな、それは優秀でエリートコースを進んでる弟がな」


「凄いじゃないですか、弟さん」


「しかし、今日のテストでやらかしたという報告を受けてなぁ、今日は今から慰めに行こうと思ってるんだ」


なんて弟思いのお兄さんだ!でも弟さん不調だったんかな?......今日テスト..上田......!?


今、俺の中で雷が走った。


「あのぅ、もう時間なんで帰らさして頂いていいですかね?」


「ああ、すまなかったな」


やばい罪悪感で死にそうだ言葉に甘えさせて帰らさして頂こう。


早く帰りたい。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


次の日


「来てしまったよ、ゲームセンター」


まさか自分の好きなゲームセンターがまさかこんなにも憂鬱になるなんてな。


「えーっとアイツはどこにいる?」


店内を見渡し、昨日したアーケードゲームに紫色の髪の毛をした女性がいることを見つけた。


「探したぞ、エリナ、約束通りに来たぞ」


すると彼女は昨日とは色違いのグレーのフードをとり、こちらに答えてきた。


「名前違うし、貴方誰?」


「ん!?」


「私の名前はエミよ、気安く呼ばないでください、死にたいんですか?」


そう言い放ち、ゴミを見るような目でこちらをみてくる。


いまいち状況が飲み込めない、人違いなのか? それにしては髪型も一緒でパーカーも色は違うが同じ種類のパーカーだし、顔もそっくりだし。


「何なんですか、貴方そっちから声かけるだけ声かけて無視ですか」


「いえいえすみません人違いでした、あっははすみませんねー」


「次会ったらぶち殺すからな」


何コレ怖い怖い怖い怖い! 普通のホラー映画にも勝るにも劣らないよ。


一応170cm後半ある俺がおそらく160cmもないような女に小動物のように怯えている。


「チッ」


彼女は舌打ちをした後ポケットからキャンディーを取り出し咥えながら帰っていった。


「なんだったんだ? あれ?」


俺が素朴な疑問を抱きつつ振り返ると。


「どうしたんですか? ツトム先輩?」


「あ、あのー、戦闘態勢とるのやめてくれませんか凄く怖いんですけど、あと睨まないでくださいツトム先輩」


「あぁ、ごめん、ごめん、それじゃあ向かおうか」


「そうですね!」


エリナはそれは嬉しいそうに返事を返した、さっきの女を見たせいか、癒される。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「あの怪人バルマーナの音速の攻撃をですねーそれはそれは、華麗に避け、光線を放つウルスラマンそれはそれはかっこよくて......聞いてます?ツトム先輩」


「うんー」


「あっこれは聞いてない返事ですね、良いでしょう、それならばこっちにも考えがありますよ!」


今はこんなちびっこいのにかまけている暇はない、まったくあの女はなんだったんだ?エリナにそっくりだし、パーカー被ってるし......ってうぉ!?


「なんだこれぇぇ」


「ふふふ、聞いて驚くが良いでしょう、それは我が国にあった装置『筋肉君』です、それをはめれば日頃の何倍もの筋肉消費ができますよ!」


「ふぐぅぅ」


「お前後で覚えとけよ!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「なにも、げんこつまでしなくてもいいじゃないですかぁ、元々無視してきたの先輩ですし? ブツブツ......」


「ほら着いたんじゃねぇのか?」


俺は拗ねてるエリナを無視しつつ、言う


「入ってください」


いつもこれぐらいのテンションだったらなぁ。


「失礼しまーす......っ!?」


「お姉ちゃんおかえりー......っ?」


「なんですか隣にいるクズ虫は、いつからここは害虫を飼って良くなったんですか?」


「誰が害虫だコラ......あっ、すみません悪気はなかったんですぅ」


それはそれは今さっきゲームセンターに居た凄く怖い女の子ではありませんか。


「すみませんおねーさま、何かご要望はお有りでしょうか?」


「そうね、まずは自分の顔に害虫スプレーをかけてくることね」


「了解しましたー」


「なんですかこの上下関係ツトム先輩、エミとお知り合いだったんですか......ツトム先輩? なんでスプレー缶持ってるんですか? ねえ! やめろぉぉぉ」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「なるほどなるほど、ゲームセンターで私と勘違いして声をかけてエミに罵倒され興奮していると?」


「おい、今なんつった? 何俺をドM変態みたいに扱ってるんだよ」


「そうよエリナ、こんなクズ虫にドMなんて人と同じこと、虫けらに言っても無駄でしょ?」


「なんでこんなにもエミはツトム先輩を嫌がっているのか」


「見て、あの下品な目絶対人間じゃないわ」


「......」


「まぁまぁ、紹介しますね!彼女はエミです、見ての通りそっくりな双子の妹です!」


「!?妹なのか、どう見ても逆だろ! 自称姉とどS妹とかどんな姉妹だよ!」


「あらやだツトム先輩ったらぁ、姉だなんてー」


「姉だよな?......」


「まあそういうことツトム虫、用が済んだらさっさと死んでください」


「ちょっと待ってエミ? さっきから本当にツトム先輩の扱いが酷くない?」


「こほんっ、このツトム先輩はこの「イニティウム」の7人目のメンバーなのです!」


「そう」


「あら、妹なのに姉の扱いが酷いじゃないの、ねえもっと喜んでよー」


やっぱりそうだこの姉妹絶対逆だ、生まれる順番間違えたんだな。


「それでツトム先輩に話をしたいことはこれからなんだよ!」


「ツトム先輩は宇宙人と共存して生きていきたい?」


「別に凄く共存して生きたいとかないけど、別にいても面白いしいいんじゃないの?」


「うんうん、ツトム先輩はそう答えてくれると信じてたよ!」


「私がこう聞いたのはねーツトム先輩が何派に属するかを知るためだよ!」


などと言いながら3本の指を立てながらエリナは呟いた。


「今このイニティウムは7人居て3つの意見に別れているの」


「1つ目は、私とツトム先輩のような、地球人と宇宙人の共存をしていきたいグループ」


「2つ目は、地球人か宇宙人、どちらかがこの星を手にし、片方の種族で生存していくグループ」


「3つ目は、エミみたいに特に興味のないグループ」


「そしてこれがきっかけで3人は今イニティウムにあんまり参加していないんだよ」


「だからあんまり他の人見ないでしょ?」


確かに言われて見ればアカネとエミとエリナ以外入った形跡がない。


「それでなんですけど、どうにかして来てない人達を来させるか、一緒に考えてくれませんか?彼らが居ないとまず活動できないんです」


そういうと彼女は珍しい真剣な顔で俺にお願いをしてきた。


「はぁー、分かったよ一緒に考えるよ」


実はやはり俺はドMなのかもしれない、今回は自ら面倒事に首を突っ込んでしまった。


「あぁ、ゲームセンターに通い、家でゴロゴロ出来ていた俺はどこへ......」


そして俺は気合いを入れ。


「よし!考えるか!」


と威勢よく言い放った。



読んでいただきありがとうございました。


次回更新日は未定なのでご了承ください、また要望、質問、疑問があれば何なり申し付けてください。


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