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-夜ヲ駆ケル紫猫-  作者: 煎茶
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1.5話 アカネの秘密

前回の話と次の話の間の話です

目が痛い、ドライアイのせいで目が本当痛い。


ドライアイという砂漠に目薬というオアシスで潤すことがこんなにも嬉しいなんて。


まずそれ以前にこうなったのはコイツの責任である


「わ、私を問題児みたいな扱いしないで下さい!」


「お前が問題児じゃなかったら....ていうか勝手に人の思考読むなよ!」


「いやぁ怖くてですね〜」


「逆効果じゃねえか! なんでキレてる相手の思考を読もうとする?」


そう今回俺は凄く被害を被った、一つ、日本政府を敵に回すというまずありえないこと、二つ、年上だと思って敬語を使い感謝していた女が年下だったこと、三つ、結果的に宇宙人と同じ立場になってしまったこと。


「いいことねぇじゃねぇか!」


「あぁ、本当にすみません悪気は無かったんです」


「悪気とかそういう問題じゃなくてだなぁ」


などと話していると、この世界では今の所ありえない文明レベルの倉庫? のような建造物が見えてきた。


「さぁ、見えてきましたよ、あれこそが我らがグループの拠点『イニティウム』です」


「少しかっこいいと思ってしまった自分が悲しい」


見た目はシンプルで、ほぼ真っ白、しかし回りが電子プログラムで埋めつくされているという、回りと浮きまくっている、多分二階建て。


「本当にこんなでっかいのが拠点なのか? 本当だとしてもこんなもの作る資金はどこから手に入れたんだよ」


「まずこのグループ自体私が作りましたからね、この拠点は私が親に頼んで造って貰いました、やはり言い出しっぺが仕切らないと」


「どうやってそんな金稼いだ?」


「元いた星にあった、2次元に入り込める機械を企業に売ったら10億程度貰えましたけど......」


「なんだよ! それ凄く欲しいじゃないか! そして10億!? ツッコミたい所が多すぎて追いつかない」


「そりゃ私もびっくりしましたよ、私生まれは地球ですから、よく居るロシア人の子供だけど生まれと育ちは日本だからロシア語喋れない人と一緒で、私にはそんな高度な物作れませんけどね」


そんな事を話しながら建物の中に入ると、ゲーム大会の告知ポスター、サッカー選手のポスター、あとカレンダーが貼ってある壁に、少し高そうな黒椅子が4つ、あと同じ色の机が一つありテレビもある、そして奥の方には漫画や雑誌などが散乱している。


「何ここ普通に生活とかできるじゃん、あとエリナが言ってた他の6人は? 」


「私も含めてだから5人だけどね」


そうかコイツがリーダーか、年下がリーダー....。


「がっかりしなくていいんですよ? またおねーさんって読んでくれて良いんだよ?」


「誰が呼ぶか!!」


「こんにちは〜、いやこんばんは〜か」


入ってきたのは赤っぽい茶髪でツインテール......ん?


「こんばんは〜アカネちゃん」


「こんばんは〜エリナちゃん.....ん?」


「あっ、紹介するね、新しく入ったツトム君ね!」


「きゃぁぁぁあああ」


「ぬぉわぁぁぁああ」


「えっ!?えっ!?どうしたの2人とも?」


「「コイツって宇宙人なの!? 」」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「つまりあれか、幼馴染ってやつかーいいですなぁ」


まあそうなんだが.....。


「つまりアカネはお前と同じハーフ宇宙人なのか?」


「何勝手に造語作ってるんですか.....まあいいですそんなところです、私とアカネちゃんは違う種族なんですけどハーフって所だけ一緒なんですよ」


「アカネちゃんは「色犬」という我らが「色猫」と同じ遺伝子を持った種族なんですよ」


アカネとは昔から絡んでいるけど知らなかったなぁ.....。


「ツトム、今まで黙っててごめん 、何か宇宙人とのハーフって言ったらツトムが離れていく気がしてたから」


おそらくだが、今はもう慣れてしまったから何ともないが、中学生の時とかに打ち明けられていたら少し間を置いたかもしれない、でも今は。


「別にそんなんでアカネを嫌いになったりはしないよ流石に」


「本当? なら良かった」


アカネは笑顔で答える。


「でも勿論宇宙人の血が混じっているって事は、指名手配中なんだアカネちゃんも」


「そうか....」


やばいどうしよう更に抜けたくなってきたこのグループ。


「やっぱり」


『ゴーン、ゴーン』


やっぱりこのグループ抜けますって言おうとしたのに時計の6時のお知らせの音で.....6時?


「ちょっと今日はとりあえず帰らさして貰うぞ」


「あ、はい分かりました、多分明日もゲームセンターにいるんで声かけて下さい.....っておい!何このグループ抜けようとしてるんですか!」


「いや別に明日エリナに声かけなかったら抜けれるとか思ってないから、明日からいつも通りに戻れるとか思ってないから」


「なんでそんなに具体的なんですか!良いでしょう、来なかったらこちらから逆に家に行かさせて頂きます」


「何さらっと俺の家来ようとしてるんだよ!」


んぁあ、もうめんどくさい。


「分かった、分かった明日もゲームセンター行けば良いんだろ?」


「分かれば良いのです」


どうしてだろう、ちょっとイラつく、お姉様面をしているからだろうか?


「やっぱり行かない」


「あなたと言う人は〜、こうなったらくらえ!暗黒歴史復元!」


「なんだそれって、や、やめろおおお、俺の中二病の頃の記憶を呼び起こさせるな!!」


「ふふん、まだまだありますよ?くらえ!」


「きゃあああ」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「明日来てくださいね?」


「分かったから、分かったから、絶対行くよ」


「なんだかいつも見れないツトムを見れて面白かった〜」


くそっ、アカネにまで変な所見せてしまった、不覚!


「まあとりあえず帰らさして貰うぞ」


「さよなら〜」


「またねーツトム」


こうして俺はこのグループに入ってしまったのであった。


そして家に向かっている途中思わぬイベントが起こる。


「見つけたぞ!白水 工!!」


「あ、貴方は宇宙警察のコウヤさん!!」


「キョウヤだ!!!」



ここまで読んでいただきありがとうございました


どうぞ次の話も呼んでくれると嬉しいです。


意見、質問、要望があれば何なり申し付けてください

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