6-epilogue
魔女ルイス視点となります。
私・ルイスは、ベッドに寝そべりながら、ナルの買ってきた新聞に目を通していた。
「なにこれ。
私はこんなに悩んでるってのに、あいつらはプールでバカンス?」
新聞には、プールに現れた魔人についての記事が載っていた。
どうやら、警備隊の関係者が魔人を早急に発見し、対処したということになっている。
だが、そんなの嘘に決まってる。
どうせ、プールで遊んでいるところに魔人が現れたから、仕方なく倒したということだろう。
なんか無性に腹が立ってきた私は、新聞を投げ捨ててベッドに身を任せた。
そんな私に、ナルは何かを手渡してきた。
外で買ってきた何かだろうか?
「ん?
なに、便箋?」
ナルの手には、封筒。
手紙を誰かから受け取った?
でも誰から?
どうせ、どっかで配ってた広告か何かを貰ってきただけか。
私は、封筒を手にとって、その裏へと目をやった。
差出人を見た私の肌が、一斉に粟立つ。
「何よ……何なのよ……これ……!?」
そこには、こう書かれていた。
『眠れる森より』と――。
次回予告
ついに発足する魔人対策課。
正式に警備隊と手を組むことになったソウタ達は、マフルの「魔術研究室」へと招かれます。
しかし、狙ったかのように、強力な魔人が街に出現してしまいました。
苦戦するソウタ達の前に現れたのは、新たなる鎧「ディア・メイル」!?
次回「街の真実ともう一つの鎧」
お楽しみに!




