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2.記憶の欠片
頭を抱え込みベッドに倒れた俺は、意識さえも失おうとしていた…
「デューク兄ちゃん!」
誰かが叫んでいる、そしてそれと共鳴するように、
「デューク逃げて!」
と頭に響く。
「やめろっ! あ、ああ!」
また足音がして、今度は何かと視界を開けば、孤児院の管理者であるエリン先生が見える。
「エリン……先生……」
「これは重症ね……。シュレッド! イヴァ! デュークを運んで」
体が揺れる感覚がする。その後俺の意識は何処かへ飛んでいた。
どうも、朝月です。1週間でとか言いながら、結局楽しみで2話を書いてしまいました…。ただ、確かに不定期で書くので間が開いた時は許していただければ幸いです。これからのデュークがどうなるか。文章を書く技術のない私ですが、広い心で見守っていただければと思います。