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華世の追憶  作者: 朝月 瞳
旅立ちのきっかけ
3/51

1.夢と記憶の延長線

 妙に一瞬鮮やかな夢を見た。足跡一つ無い雪に覆われた世界に、灰色で石造りと思われるお伽話のような塔。

 酷い頭痛に飛び起きてみれば、そんな事しか憶えていなかった。なんであんな所の風景が見えるのか。まぁ、夢は夢か。そう割り切っておく。時計を確認するとまだ五時になったばかりだった。

 今俺が居る叶世(とよ)は、きっといつか崩壊する、そう思うのは俺だけだろうか。穏やかなこの町の現状に甘んじてしまったらいけない気がしてしまう。だが、この町を含め魔術師達のガードだけで守られた町がほとんどだった。まぁ、そんな事を気にする奴らが居ないのが本当の所だ。中では学校があり会社や飲食店が建ち並ぶ。人々が普通の生活が出来てしまえば気にされないのも無理はない。

 俺が何故ここまで叶世を静観しているか。それは俺に故郷がなく、3年前ここの孤児院で目を覚ましたのが俺の最初の記憶だからだ。

 だからこそ今見た夢の場所は俺の故郷な気がする。そうじゃなければ、こんなに泣けるはずがないんだ。もっと彼処(あそこ)に居たかった、幸せだった。という感情が溢れてくる。

 まぁ、でも3年も暮らせば慣れてしまう。今俺は叶世で中学3年だが、これが本当の年という確証さえない。まぁ合っているのは確かだと思う、俺の勉強は小学生で終わっていたから。

 ベッドに座り込んで学校の用意をしながら過去を考えていると、また酷い頭痛がきた。

 辺り一面の暗闇頭の中で広がっていく。いや、違う。人が居る。誰だ……。乳白色の髪の毛を(まと)った少女が見え、その子が振り向けば青っぽい色の瞳のなかに緑の炎が見えた……。笑顔を向ける彼女が記憶の中で自分を主張している。あれは一体誰なんだ。

 


初めまして、朝月 瞳と申します。

初投稿をさせていただきました。

堅苦しい文ですみません…。どうか慣れて頂ければ幸いです。このサイトで少しでも頑張ってみたいと想っています。

コメントやレビューお待ちしています。

どうぞよろしくお願い致します。

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