17.協力者・改
俺はもう持ち物を揃え町の入り口に立った。相変わらず俺の旅立ちは早朝だ。早く行こうと足を進めているのに、どうしても遅くなってしまう。
「デューク! 待ってくれ!」
こんな朝なのに来てくれるということは、
「私も連れて行ってくれ。役に立てるという約束は出来ないが。君のことを知りたいんだ。」
そうエマは口にしたがその顔はどんどん真っ赤になり、理由は分からないが怒らせてしまったのかと不安になった。
「ごめん、俺、君に何かした?」
「ちっ、違う。こ、言葉を間違えた。君に眠る力のことを知りたいのだ。また倒れたら困るだろう!」
たしかに確かにそれは困る。でも、
「君にはこんな素晴らしい町と家族がいる。それを無くしてしまうかもしれないぞ。良いんだな?」
「あぁ、そんな覚悟とっくに出来ている。今まで彼奴らの殲滅を目的にこの町の周りで守っていたんだ。どっちにしろいずれ滅ぼされるかも知れない町を救うなら今だ。」
そうだったのかと気付かされる。じゃあ、行くかと背を向けて歩き出す。人の覚悟を揺さぶってはいけない。そう思い、結局ついてくるかをエマ自身に委ねた。
後ろを歩く彼女を見て、少し安心してしまった。どれだけきつい戦いになっても、彼女には守る町があり俺には行くべき場所がある。きっと強くなれる。
久しぶりの朝投稿だ、眠いな。朝月です。
昨日五十人近いアクセス嬉しかったです。ありがとうございます。いつもそれを頼りに投稿していますから。またまだこれからのこの物語どうか読み続けてください。よろしくお願いします。
それでは、また!