表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
華世の追憶  作者: 朝月 瞳
旅の始まりと新たな世界の始まり
15/51

13.療養

 唖然とした様子の俺を見かねてエマが訊ねる。

「まさか、自分で分かっていなかったのか?」

「あぁ。」

 未だに痛む筋肉を動かして返答する。

「嘘はついていないな?」

 もちろん、自分でもまだ信じられない程なのだ。でも、それを証明出来ない事が悔しい。だから、

「判断は任せる。」

 そうとしか言えなかった。でも、自信は無いし動けないから信じてくれと祈っていた。彼女の答えは、

「まぁ、結局この町は君に恩義が出来たし歓迎する。」

 一安心して力の抜けた体が眠気を誘い、その誘惑に俺は勝てず視界が狭まっていった。


 また起きると今度は傍に見知らぬ女性が、冷たくなったであろう俺の食事を、運ぼうとしているところだった。意識がまだ朦朧(もうろう)とした俺に、

「お目覚めですね。何かお口にされますか?」

 気遣ってもらっているのがよく分かり、

「ご迷惑お掛けしてすみません。よろしければ、少し水分と食事を頂けると。」

 と丁寧に返事してみて何処も痛まないことに気付く。色々聞くことはあるのだ。

「すみません、此処(ここ)は?」

「あぁ、我が家です。エマがお世話になったようで、ありがとうございます。」

 どうやら此処はエマの家か。となると目の前の人はお母さんなのだろう。

「泊めさせてもらい、ありがとうございます。感謝してもしきれません。宿泊代は出るときに払いますから。」

 いきなり金銭の話をされて動揺したようでエマのお母さんは、

「やめてください、救ってもらったのは我々ですから。あ、お食事持ってきますね。」

 と出て行った。至れり尽くせりのありがたさが身に染みてくる。ここまでしてもらえるとは。戻ってきたお母さんからうどんを受け取り、ゆっくり食べて俺はまた深い眠りに落ちていった。


投稿をサボっていない自分に感動してる朝月です。

まず皆様にお詫びを、

土日に修正せずすみませんでした!言い訳はしません!いずれやるつもりではあります。(いずれっていつだよ!)ただ忙しい毎日だったりするので期待しないでいただけると。余計に面倒くさがりなもので……。

それでは、また!


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ