12.自分の知らない力
目を開けると白い天井が見える。此処は何処だろうか。残念ながら夢から目覚めたようだ。
「ぐっ……。」
起きようと試みたが全身筋肉痛のような感じで、体は動かそうとしても激痛がはしるだけで動きはしなかった。
代わりに眼を必死に動かして周りを確認する。とある一室のようでタンスやクローゼットと言った家具が置かれていた。
その時カチャッと音がしてエマが入ってきたようだ。ご飯と薬をお盆にのせている。だが、どことなくエマの表情は硬く起きた俺にこう声をかけた。
「起きたか、少し話が聞きたい。話したくなければそれでもかまわん。事情は聞かないと言ったからな。」
口を開けようとしてもそれさえも表情筋というやつを使うらしい。暫く口を動かしてから、
「何を?」
とだけ答える。暫く考え込んだエマはこう言う。
「君は何者だ。君のような人は見たことがない。普通に戦っている時さえ、私には君がどう動いていて、何であんなまともに戦えていたのかさえ分からないのに。それに加えて……君は。」
言うのさえ憚られるようで此方を凝視している。
「君の目と君の剣の宝石は光り輝き、奴をはるかに凌駕する力で戦っていた。」
俺の目が光っていた……?一体どういうことだ?
いつもご覧いただきありがとうございます!朝月です。
相変わらず時間が定まらずすみません。
また土日は修正に使わせていただきますね。こんな私の話を読んでくださりありがとうございます!こんなマイナーであろう話を読んでくれる皆さんに感謝です。
それでは、また!