怪盗(かいとう)x(くろす)
2時間くらいで書いた話です。
僕は大人になったらサラリーマンする。
「悟君のお父様お母様、悟君は真面目で良い子です。」
「先生有難うございます」
あれから20年……私は怪盗xをしています。
もちろん、表ではサラリーマンをしています。
「おい、怪盗xがでたぞ」
「警備の者は何をしている、防犯ブザーはなぜならない?」
私はプログラムされたとおりに今日も華麗に宝石を盗みだす
「おい、知ってるか?また怪盗xがでたんだってよ」
人々は怪盗xの話を面白そうに話すのだった。
「警備の皆さん。ついに怪盗xへの発砲許可がおりたから味方への誤射を気をつけるんだぞ」
「「はっ」」
警察の特殊怪盗退治団の指揮官は拳銃やスナイパーライフルの発砲許可がおりていよいよ怪盗xを捕まえて出世できるとニヤニヤしていた。
怪盗xを捕まえるための罠はちゃんと仕掛けた。緻密に精巧に作られた偽物の絵画を美術館に展示しといた。
指揮官の思った通りに怪盗xは現れた。
しかし、盗んだのは偽物の絵画ではなく、その絵画の額縁だった。
指揮官は焦っていた。
「クソっ!あの絵画が偽物だとなぜ気付いた?」
ヤバイ、あの偽物の絵画が本物に見えるようにかなり値段が高くて重い額縁を用意してたのだ。まさか、金でできた重い額縁を持ちながら逃走するとは思いもよらなかった。
そして、やはり防犯ブザーがならない。
しかし、指揮官は慌ててた心に余裕が出てきた。美術館の中で発砲はできないが美術館から外に怪盗xがでたらスナイパーライフルで発砲許可をだしている。
怪盗xをうまく外へ追い出した。さぁ、後は怪盗xの体のどこかに弾丸を1発いれれば、俺の出世も夢ではないと気分が高揚してた時に部下から連絡が入った。
「怪盗xは自爆、怪盗xの仲間が額縁を持って逃走しました」
「なんだとー」
それから1ヶ月後……
「おい、また怪盗xがでたんだってよ」
「えっ、私は怪盗xが自爆して死んだって聞いたわよ」
「違う違う。怪盗xは弟子がいたんだよ」
「いいや、怪盗xはまだ生きてたんだ」
そういう話が人々の間で噂になっていた。
怪盗xが盗んだ財宝を眺めながら1人の老人が笑っていた。
「まさか、生まれてきた赤子達を媒体にして人造人間を作ってるとは誰も思わんだろう。人造人間の子供達は比較的、良い子に育つような人格をうえつけて、将来の夢はサラリーマンになると、周りの大人達にいう。そして、働きだしたら怪盗xをしてお宝を盗み、儂の指定した場所にお宝を隠す。脳を少し機械改造すれば今の防犯システムは無効化できる。そして、怪盗xの凄いところは、人造人間である彼等は意思疎通ができる。」
これで儂は裏オークションに財宝を売り大金持ち。
「ワハハハ、グハッ(吐血)ダ……れ……だ」
「全ての怪盗xの代表と名乗っておきましょう。私達はもう犯罪などしたくありません。死にかけのあなたが死んだら私は1人の男性として、全ての怪盗xを代表して自首します」
「そ……な……バカ、、な」
怪盗xはもう二度と表舞台にあがることはない。
読んでくれてありがとうございます。