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裏切りの代償  作者: 楔
5/7

数学教師とクソ野郎

「じゃあ問3の問題を…そうだな橘分かるか?」

「はい。X=8,65π-5,23です。」

「正解だ。いいか?この問題で重要なのは…。」

「……。」

 数学Ⅱの時間中、授業に参加するでもなく窓の外を眺めていた。

 もちろん頭の中は今朝の変な大河(いつも変だが)に言われたことでいっぱいだった。数学なんぞの入る余地はない。

「…この点を踏まえた上で次の問4を…浜建。何?寝てる?起きろ浜建!」

 男声数学教師大河の[グリグリされるとお腹が痛くなるポイント]120km/時の豪速チョークを投げつけた。断じて剛速球ではない。

 チョークが大河のつむじにヒットする直前、チョークはのれんに直撃したピンポン玉のように減速した。

 ぱすっ

「………。」

「………。」

 きーんこーんかーんこーん

「きりーつ!礼!」

「次は小テストやるからなー。」

 何事もなかったかのように動き出すクラス一同+教師。

 ふと優希を見ると、彼女は相変わらずの無表情だった。

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