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カス野郎と校舎裏
五分後の校舎裏、雑に手入れ手入れされたのかされていないのか良く判らない花壇の縁に大河は腰掛けていた。
「よう大河、俺と和歌がどうしたって?」
「あぁやっときたか。」
?何か大河の様子がおかしい。
「そいつは悪かったなそういえば絶対にくると思ったんだ。」
「こうして呼び出しだしたからにはそれなりのことがあったんだよな?」
くだらねぇ用だったらぶっ殺す。
「単刀直入に言う。橘優希、彼女にあまり近づくな。ロクなことにはならないよ。」
「何でだよ。」
そこまで仲良くするつもりはまったくないが、参考までに聞いてみた。
「それは俺の口から言うことではないよ。じゃあ伝えたからね。」
大河はそう言うと学校のフェンスを乗り越えてどこかへ歩いていった。
「橘に関わるな、ねぇ…。」
とりあえず教室に戻ることにした。