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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

「査定社会」前日譚 ー ハラスメント矯正施設編 ー

作者: 舞茸 満
掲載日:2026/03/05

ハラスメント加害者に、法律で矯正施設における教育が義務付けられた。一切の忖度がないその施設を仕切るのは、竹上という男。彼の正体は何なのか。そして、この施設で行われる地獄のプログラムが導く結末とは…

 

 目隠しが外されると、目の前には穏やかそうな紳士が座っていた。


 ここはどこだ…

 何のために、私はここにいるのか…


 家を出て間もなく、私は屈強な男達にねじ伏せられた。以後、今までの記憶がない。



「あんた…誰だ…」

 


 私は怯えた。これは誘拐ではないのか。


 紳士は口元を緩ませた。



「手荒な真似をして申し訳ありませんでした」


 この男の胸には「竹上」と名札がある。


 「郵便をお送りしましたが、ご連絡がありませんでしたので…」


 覚えがあった。三日前、確かに封筒が届いていた。差出人は「健康衛生省」とあった。中には「招集状」と書かれた紙ともう一枚。そのもう一枚には…



「〇月〇日 指定の場所にお越しください」

「ご都合の合わない場合には、希望日を記入の上、ご返信下さい」



 悪戯だと思い処分していた。


 それから3日後…今日だ。


 竹上は、この場所と、私がここにいる理由

を説明した。


 この場所は、「健康衛生省」直轄の組織として、ハラスメント対策に重点を置いた教育・矯正施設なのだ。政府は、ハラスメント対策を法制化した「新・人権保護法」を施行した。


 竹上は、この施設の所長だという。


 ハラスメント行為は重大な人権侵害として厳しい取締対象となった。この組織は、対象となる人物を拘束、時には逮捕する事も認められている。私が拉致同然で拘束された手法も、「新・人権保護法」で認められているのだ。


 パワハラ、セクハラ、アルハラ、マタハラ、カスハラ…


 犯したハラスメントの種類により、カリキュラムが組まれ、指導を受ける。私はパワハラの指導対象者に分類された。


 周りには老若男女、中には小中学生、高校生まで。いじめ加害も対象のようだ。



「これから皆さんには、テストを受けていただきます」



 用紙が配られた。数題の設問がある。



「相手が不快に感じたとき、それはハラスメントになるか」



そんな都合の良い話があるか。私はバツを付けた


 この後、テストの点数によってクラス分けが為される。100点の者もいるようだ。私は50点だった…



「75点以上の方は、Aクラスです」



 海野という女性職員が、Aクラス対象者を整列させる。


 身なりから、組織の幹部階級だろうか


 高得点に気を良くし、Aクラスに選ばれた彼らは得意気だった。


 しかし、次の竹上の言葉に凍りついた。



「最重度特別プログラム対象です」



 それがAクラスだ。


  高得点だから良いというわけではなかったのだ。


 むしろ彼らはハラスメントの知識がありながら、それに加担、助長し、防止に務めず、特に悪質と判定された。


 中間帯の点数だった私は、自覚が低いと判定された。「Bクラス」に振り分けられ、これから指導が始まる。


 大きな部屋に移動した。パーテーションで区切られたブースが沢山あった。


 ヘッドホンを着け、目の前のモニターの電源を入れる。職場にいる私と部下が映し出されていた。


 いつ、誰がこの様子を撮影していたのだ!?


 私が部下を怒鳴り、机を叩いている映像だった。部下は怯えきっている。私は罵詈雑言を彼に浴びせた。 


 違う…これは指導なんだ…。


 この部下は、程なくして休職していた。


 他のブースも同じだった。嫌がるクラスメート、頭を抱える新入社員、車の中で殴られる運転手、使い走りにされる後輩、大量に物を食べさせられる若手、身体的特徴をからかわれる人…


 自分の行為が誰かによって撮影され、可視化されていた。


 怖かった


 この後、教室の様に机と椅子が並ぶ部屋に移動した。白い壁に、白いLEDの灯り。窓のない部屋は、霊安室のような寒々しさだ。


 着席を命じられた。席の選択も、この施設では個人の幸福追求権として、広義の意味での人権尊重ということらしい…バカバカしい。


 竹上が前に立つ。



「これから皆さんには、ロールプレイングをしていただきます」



 この男は語り口は丁寧だが、目が笑っていない。


 竹上が扉を開けると、動きのぎこちない人間が入ってきた。押し黙り、目には光がない。蝋人形のようだった。



「驚いたでしょう。アンドロイドです」



 自立歩行まで可能にされていた。



「皆さんには、ご自身の行動を振り返っていただきます。このアンドロイドは、皆さんの言動をそのまま話します」


 このアンドロイドは、自立歩行だけでなく、表情や声色もプログラムによって自由に変化可能なのだ。


 私の部下に見立てたアンドロイドが、かつて部下を詰った際の、録音された私の声と言動を、私に浴びせるというのだ。しかも机を叩く動作まで再現する。一種のロールプレイングだ。


 趣味が悪過ぎる。


 竹上は、何もなかったかの様に進める。


 気持ち悪い…冷や汗すら流れない。


 この施設は、誰にも忖度はしない。健康衛生省直轄とはいえ、ここは独立性の高い組織であり、どんな権力者も平等に扱われる。


 1番目は私だ。既に腰が抜けそうだ。口の中がカラカラに乾き切っている。私は竹上に、飲水の許可を求めた。


 竹上は、隣りの「村川」という女性職員に、水の手配を指示をした。すぐに村川は、ダンボール箱が載せられた手押し車を押してきた。竹上と村川が、全員に水の入ったペットボトルを配った。



「配慮が行き届かず、大変申し訳ありませんでした」



「どうぞ、お飲みください」



 竹上と村川は陳謝した。


 竹上によれば、健康に関わる求めは最優先されるのだそうだ。「新・人権保護法」のみならず、憲法13条が根拠だそうだ。


 ここでは、間違いなく人権は尊重されている。職員は丁寧だし、水もすぐに出された。しかし、全く落ち着かない。


 私はペットボトルの水を一気に飲み干した。砂漠の乾いた砂に水が染み込む様のようだった。



「では、再開したいのですが、よろしいですか?」



 竹上の話し方は、感情を感じさせない。


 私は皆の前で、椅子に座る。全員の憐れんだ様な視線を感じる…


 部下を叱り飛ばした事を思い出す。机を力任せに叩いた。パソコンのモニターが衝撃で机から落ちたほどだった…


 この部下には、誰よりも辛く当たっていた。


 彼と同じ歳の頃の私は成績が悪く、怒鳴られてばかりだった。上司に恵まれかった。


 彼はどうだ。語学堪能、数字の処理も的確。彼の活躍で、私の分が悪くなることが怖かった…。


 竹上がアンドロイドのスイッチを入れる。重たい音が室内に響く。彼の顔が再現されたアンドロイドは、目が赤く光り、私を無表情で見つめている。



「やめろ、みるな……やめろ!!」


 バン!


 何かを叩く大きな音がした。


 私は恐怖で頭を抱え、椅子から転げ落ちた。


 見ると、音は違う方向からだった。アンドロイドは一ミリも動いていない。


 一番後ろの席の長野という指導対象者だった。机を叩いて立ち上がっていた。巨漢のその男は、怒りで赤ら顔になっていた。



「長野さん、ご着席ください」



 竹上は静かに言う。



「何がロールプレイングだ!こんなのただの嫌がらせじゃねぇか!」



 長野は聞く耳を持たない。



「長野さん、警告します。席につきなさい」



 竹上の声が低く、強くなった。



「お前らの方がハラスメ…」



 ガタンッという大きな音がした。音と同時に、長野は姿を消した。


 一瞬の間を置いて、周りから悲鳴にもならない声が上がった。


 竹上の表情は一切変わらない。


 各人の椅子の下の床は、開閉するようになっていた。竹上の警告を聞かなかった長野は、床の下に落下したのだった。


 長野は職場で複数の後輩に威圧的行為を行い、3名が退職、2名が休職。「教育指導」ではなく「矯正教育」対象という、Aクラス行き一歩手前だった。


 過去にもこの施設に連行されていた。


 竹上は時計を見る。 



「食事の時間です」



 食堂へ移動すると、先着組が居た。Aクラスの面々だった。全員、顔は土気色になり、生気がなくなっていた。たった半日で何があったのか…


 戦慄が走る思いだった。


 隣りにいた中年女性が話しかけてきた。化粧が濃く、きつそうな性格だ。 



「あなた、赤紙無視したんだね」



 赤紙というのは通称で、施設から届いた郵便の事らしい。私達はそれぞれが胸にバッヂを着けている。そこに私のものは赤いシールが貼られていた。


 彼女は過去、ここに連行された事があるそうだ。パート先で徒党を組み、新しく入ったパートさんイビリを繰り返していたそうだ。

 

 経営者からそれを問題視されると、徒党を組んでいた連中が仲間割れし、この女性が一人悪者にされた…というのは本人談。



「あたしだけじゃないのにさ」



 食事が終わり、教室に戻る。ロールプレイングは私から再開される。私は、いくらか落ち着きを取り戻した。


 ここにいる者は皆、ハラスメント加害者という「脛に傷持つ」者同士だ。皆、「こんなはずでは」と思っている。私も「彼のためを思って」の言動だった。


 いや、そう思わないといられないのだ。


 アンドロイドを前に座り、竹上がスイッチを入れる。彼の顔をしたアンドロイドから、私の声が響く。ぎこちない動きだが、それがかえって不気味さを増幅した。


 あまりの汚い誹謗中傷、人格否定の言葉に耳を塞いだ。それらは全て、私の声であり、私の言動なのだ。


 その後もロールプレイングは続けられた。罵詈雑言、嫌味、暴力、圧力…これらを連続で見て、聞かされ続けた私は、吐き気が止まらなかった。



「本日はお疲れ様でした。宿舎でお休み下さい。」



 地下の通路を暫く歩いた。ここを進むと宿舎へと繋がっている。疲労で皆押し黙っている。各々が、指定の部屋へ入っていく。


 部屋は狭いが、必要なものは完備されている。私は着替えを持って来なかったが、下着にワイシャツまで用意されていた。気味が悪いくらいに行き届いている。


 廊下の先にリフレッシュスペースがあることを思い出した。ソファと自販機が用意されている。コーラを買い、ソファに座った私は一気に飲んだ。 


 大きなゲップをすると、先程の女性が表れた。しかし、今はノーメイク、一瞬誰か分からなかった。



「誰だ?って顔してたね」



 女性は笑っていた。ヒロエさんというそうだ。この施設での過去の経験から、色々教えてくれた。


 規律と各種法令を遵守すれば、早期に出られるようだ。


 但し、被害を与えた相手が自害、ハラスメントのストレスに起因する病死。若しくは社会復帰が絶望なほどの精神的疾患に罹患させた場合、この施設から出ることは出来ないそうだ。


 それらは、「矯正不可能」と判断される。「他人の未来」を奪ったからだ。


 これも「平等」なのだ。


 竹上という所長についても聞いてみた。



「竹上さんかい?」



 私は彼から人間的な感情を感じられないと、正直に吐露した。



「そうね…その通りかもしれないね。まぁ、そのうち分かるよ」



 そう言うと、ヒロエさんは部屋へと帰って行った。


 朝を迎えた。プログラム開始は9時。役所の始業時間に準じている。その前に朝食を済ませる。ふんだんに用意されており、生活環境そのものは悪くない。


「健康で文化的な最低限度の生活」以上の待遇がこの施設では保障されている。


 私はリフレッシュスペースに腰を下ろした。隣に男性が現れる。50代後半くらいか。バッヂの色が私と違う。あの色は「セクハラ」棟だ。


 清掃をする若い女性が目の前を通る。



「お姉ちゃん、結婚してるの?」



 この男が軽口を叩く。ニヤけた面だ。女性は苦笑いし、困ったような表情を浮かべた。


 次の瞬間、警報が鳴り出した。


 スーツを着た屈強な男達が四人走って来た。瞬く間にこの男を取り押さえ、どこかへと連行した。


 始業のチャイムが鳴ると、教室へ竹上が入ってきた。挨拶の後、先程のセクハラ男の件についての報告があった。



「この施設では、如何なるハラスメント行為、言動も即時処分対象となります」

 


 言動も行動も、全てが監視されているのか…?


 午前のプログラムは、教室のメンバーが互いを貶し合うというものだった。

不思議なことに、悪口というものは、簡単には出てこない。なぜなら、ここにいるメンバーは互いを知らない。


 嫌いでもない相手の欠点を見つけ出し、それを指摘し合う。辛い作業だった。言われた言葉よりも、自分の言動がそのままダメージになっていた。幸福追求とは真逆の世界だ。



「もうやだ!」



 声の主は中学生の二人だった。互いに手を染めた暴力行為がネット動画で拡散され、ここに来た。


 村川は静かに二人に近づき



「続けてください」



 ここでは、例え中学生でも手加減しない。


 「平等」だからだ。


 どうでも良い事を見つけ出し、それを非難の材料にする。まぎれもなく、私が彼にした事だ…毎日のように。


 数名が途中で失神し、医務室へ搬送された。それほど過酷だった。失神した1名は、ドクターストップがかけられた。


 午後は、一人につき一名のスタッフがつき、ロールプレイングを行う。竹上から各自へ指示書が渡される。その内容を、バディとなるスタッフに伝えるのだが、このスタッフは必ずミスをする設定だ。


 同じミスを繰り返す、簡単な指示を理解しないなど、確実に苛つく状況が作られ、明らかに心拍数が上がる。

 

 何かを叩く音がした。



「いい加減にしろテメー!!」



 他のバディで起きた。気持ちは痛いほど分かる。かく言う私も、呼吸が荒い。限界が近づいているのだ。


 午前は、言いたくないのに言わされる。午後は、言いたいのに言えない。真反対のプログラムに、確実に精神を削られる。事実、私は身心の乖離を感じた。


 ここまで竹上は、私達に課すプログラムの意図を一切説明していない。


 今日のプログラムが終わり、部屋でシャワーを浴びた私はクタクタだった。

自販機に行く余裕は残されていなかった。


 朝を迎えた。今日のプログラムが始まる。気づくと、二人の中学生はいなかった。竹上によれば、昨夜脱走を試みたものの確保され、悪質として特別クラスへと送られたそうだ。


 容赦ないのではない。

 飴も鞭もここでは「平等」なのだ。


 今日は指示された絵をスケッチブックに書かされた。それをスタッフに見せ、指導を受けるらしい。スタッフは、谷山という若い男性だ。


 谷山は、ろくに絵を見ず修正を要求してきた。それは数十回に及ぶ。否定されつづけたのだ。


 遂には我慢ならない一言


「頭悪りぃ」


 私はキレた、そして何かが壊れた…



「それはハラスメントだろ!」



 腹の底から叫んだ。


 その途端、扉が開き、竹上が入ってきた。私の前まで来て一言



「ここまでです」



 私は膝から崩れ落ち、意識を失った。


 気づくと、私は医務室のベッドにいた。竹上が視界に入る。起き上がろうとする私を、竹上は制した。


 私は、谷山に言われた言葉を思い出していた。それらは一言一句、部下に浴びせた言葉が再現されたものだった。何度も書類を直させ、存在を否定し続け、彼はとうとう病んだ。


 全ては、私の責任だ。それを竹上に吐露した。


 竹上の答えは意外なものだった。



「私は裁きません」



 人間は感情で問題を起こす。ハラスメントは、理性を失った人が持つ、厄介な感情が起こす側面がある。「新・人権保護法」が施行された背景だ。


 誰に何を思おうと、内心の自由は保障される。しかし、言葉や行動で外に出た途端、新法はそれを厳格に規制する。


 そしてこの新法は、法とAIの協調をも図る事を模索している。総理大臣直轄で竹上は命令を受けたのだ。


 竹上は、AIの開発者だった。


 どんなに厳しい法が作られても、それを掻い潜る人間は一定数居る。厳しい規則が運用されているこの施設の中でさえ、ルール破りはいる。清掃の女性に軽口を叩いたあの男だ。


 私は一つ疑問があった。あの男がなぜルール破りを犯したとすぐに分かったのか。


 この施設の管理は全てAIで行われている。人が不快と感じた際に出す心拍数の変化などを指数化し、一定の数値を超えるとハラスメント判定され、通報される仕組みだ。


 同じ言葉でも、相手との関係性で受け止め方は異なる。それが、ハラスメントを法で規制する際の難しさだ。だからこそ竹上は、AI導入の必要性を政府に説いた。


 人の微妙な変化をAIが読み取れれば、犯罪防止等にも転用できる。中学生の脱走も、既にAIが「逃亡の恐れあり」と判断していたそうだ。


 一方で、管理社会の怖さも感じていた。だがようやく私は、この施設から出られる。これ以上ここに居たら、私は崩壊していただろう。


 冷酷極まりない男に見えていた竹上だが、AIでこの国を良くしたいという情熱を持った、一人の人間……



 だと思ったのだ。



 立ち上がり、私は竹上に握手を求めた。

 

 掌に何かが当たった。戸惑う私に、入ってきた村川が言う。



「極小マイクロチップを入れさせていただきました」



「ハラスメントに該当する発言が確認された場合、再教育プログラムが発動されます」

 


 終わりではなかった…

 


 永久管理という、終わりの始まりだ。



 竹上は言う



「新・人権保護法で、マイクロチップによる管理は認められています」



 ヒロエさんの言葉を思い出した。


 やはり竹上は、最初に見たままの男だった。





[日間]空想科学[SF]短編1位をいただきました、『査定社会』の前日譚として作成しました。


お読みいただきありがとうございました。


3/7

[日間]パニックSF[短編]1位をいただきました。皆様、ありがとうございます!


[査定社会]

https://ncode.syosetu.com/n8327lv/

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