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第35話 本を読まない

「学生時代は読みたくない教科書を無理やり読まされ続けて、読みたいマンガは禁止されたので、本を読むのが嫌いになりました。

 それに本を読むって凄く時間がかかる事で、そのための時間をひねり出すなんてとても無理。

 おまけに本を読まなくても即死するわけじゃないでしょ? だから後回しにしてしまうのは納得のいく話でしょ?」


 そうだよね。本は高尚で時間のかかる趣味だよね。ゆとりのある「上級国民様」の物で下々の庶民には合わないよね。


◇◇◇


・この悪いお手本からあなたが学ぶ事。


 本っていうのは格上と出会う最高の場なんですよ。いくら誤読しても著者に嫌われないし、本を嫌っても著者に伝わらなければマイナスポイントにはなりません。

 その証拠に、あなたは「本が大嫌いなお金持ち」なんて見たり聞いたりしましたか? 成功している人で「本だけは絶対に読むな!!」と言う人はいますか?

 よく考えてください。




 それに「本だけは超1流と3流が同じ値段で置いてある」と言われていて、高くても2000円程度で英知の一部をおすそ分けしていただける。

 これは「あまりにもスケールが凄すぎて『信じられない!! 神は実在した!!』」っていう位のお買い得なんですよ。


 これが直々のコーチングだったら1時間100万円とか200万円の世界で、とても凡人には払えるものではありません。

「教育が高くつくと言うのなら、無知はもっと高くつく」という言葉もあるように、本を読むのはお金がかかるというのなら、何も知らないでいることはもっとお金がかかるものです。




 実際、アマゾンでは中古の本なら安く買えますし文庫本が出てるならそれを選べば安くなります。そうでなくても大抵の本は新品でも高くて2000円を超えないと思います。

 同僚の愚痴を聞くために行く飲み会を月1回行くのを控えれば購入資金をひねり出すのは決して困難な話ではないと思います。


 それでもお金が無いという人は多少古くはなりますけど、図書館で借りて読んでみてはいかがでしょうか?

 お金がかかったとしてもせいぜいが利用カードの作成費ぐらいですから。




 しかも、本なら「日本国内」はおろか「世界トップの賢者の英知」が「たった2000円かそこら」で手に入るんですよ。

 著名人の本なら各国の言語に翻訳(ほんやく)された形で入ってくるため、海外の言葉を学ぶ必要も無いんですよ。

 もちろん日本も例外では無くて、世界一の賢者の英知は日本語に翻訳された形で入ってくるので「学生時代に英語を学んだ程度でほとんど忘れちゃった」っていう人でも何の問題もありません。




 これだけでも十分すぎるほど凄い事なんですが、その上に本は「時代の壁」まで突破できます。

 現代に生きる我々は哲学者ソクラテスの英知を「直接」学ぶことは出来ません。しかし彼の英知は本という形でまとめられているので、それさえ読めば彼の言いたいことを学ぶことが出来るんです。

 2000年以上という時間を飛び越える事さえ、本ならできるんですよ。




 しかし「本なんて読まなくていいよ。今ではその人が直接しゃべってる動画を見るだけで十分だよ」って言う人もいるかもしれませんし、若い人なら特にそうだと思います。

 ですが、動画なら1時間や2時間かかる内容を本なら1冊にまとめる事も出来るわけでして、決して本が動画の下位互換というわけでは無いんですよ。




 動画1本ならどうしてもパズルのピース数個、という断片的な内容になってしまいますが、本ならパズルの全ピースがまとめて手に入るんですよ。

 それに本は自分のペースで読むことが出来ますし、人によっては「速読」って言って常人の数倍、最高では500~1.000倍の速度で本が読めて、時間の圧縮が出来ちゃう人は出来ちゃいます。

 なので「動画見るよりも本読んだ方が身に付きやすいし時間もかからない」っていう人もいるんですよね。




 本を読むメリットはまだまだあって「友達5人の平均年収があなたの年収」と俗に言われてますが、本を読めばその著者を友達にすることが出来るわけなんです。

 もちろん本気で友達にしたいのなら1冊2冊程度でなく何冊も読む必要がありますけど「周りにお手本になる人がいない!」って言う人には救いになるはず。

 例え周りの人間が全員愚かな大衆でも本を読めば救われるんです。それ位のパワーが本にはあるんです。




 ここまで書きましたが「本を読む時間なんて1分たりとも無いんだ!」って言う人も多いかと思いますので、読む時間を作る方法も教えましょう。


 まず「いつもより10分早起きする」ようにアラームや目覚まし時計をセットすれば少なくても1日10分、1週間で1時間以上の読書時間を確保できます。

 朝は寝ていたい? なら会社に本を持って行って昼休みに読む、あるいは仕事が終わった後に食堂や休憩室に行って読む事も出来るでしょう。

 夜寝る前の10分だけ本を読むってのも良いですし、平日が忙しいなら休日に読めば良いでしょう。積極的に読む時間を作ろうとすればたいていの人は作れると思います。




 本を読めばその人の人生を追体験できるわけなんです。何百人という人の人生を追体験すれば本を読まない1人分の人生しか体験して無い奴なんて敵じゃありません。

 あなたは「本が大嫌いなお金持ち」なんて見たり聞いたりしましたか? 成功している人で「本だけは絶対に読むな!!」と言う人はいますか? いませんよね? そういう事ですよ。

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