第34話 プライベートでは群れる。特に仲良し3人組で行動する
「いつものメンバーで仲良く散歩。3人組だとなんか自分が偉くて強くなれる気がするんだよね。
それに気の合う友人ってのは大切な宝物だから大事にしないとね。いやぁ友情って素晴らしいなぁ」
気の合う友達っていいもんだよね。
なんだかんだ言ってもやっぱり自分と同じ境遇の人とは話が合うし、何より一緒にいても疲れないしね。
◇◇◇
・この悪いお手本からあなたが学ぶ事。
弱い奴ほど群れる。とは言ったもので、魚の中でも弱いイワシは集団で行動するし、
鳥の中でも強い猛禽類のタカやワシは単独、あるいはオスメスのペアで行動しています。
「強い奴ほど群れず、弱い奴ほど群れる」のは弱肉強食の自然でもそうなんです。なので「群れる奴」は大抵弱い奴だと思って良いでしょう。
「頂点は、常に1つ」ってやつです。
その中でも3人組は手軽に集まることが出来て、しかも集団になって強くなったと錯覚してしまいます。
「3人寄れば文殊の知恵」と言いますけど、3人組はそれの逆バージョンになっているわけなんです。
「俺たちは文殊の知恵をもってるぜー」って威張り散らして偉そうな顔をしているんですよね。それが3人組です。
3人組っていうのは「手軽に集合」出来て「集団の力で『強くなった』と勘違いしやすい」というバランスが上手く取れてしまっているんです。
4人組だと「2対2」に意見が分かれてどっちにするか迷う事もありますけど、3人組は基本的に意見が割れても「2対1」になるので、
自然と多数派の意見に合わせることが出来るので迷う事が少ないんですよ。そういう意味でも3人組っていうのは便利なんですよ。
そんな便利な3人組ですが、その3人組の中にいる限りあなたの成長は止まります。
「親しい友達5人の平均年収があなたの年収」っていう話もある通り、3人組で行動している間はぬるま湯につかっているのと一緒、いや
「あなたが成長しようとすると友達がそれを必死で妨害する」のでただぬるま湯に浸かっているよりも酷い目に遭うのが、3人組なんです。
もしもあなたが本気で人生を実りのある物にしたければ、絶対に「孤独になる」事が欠かせません。だって多数派の人間がどんな生活を送り、どんな結末に至るのか、あなたはしっかりと分かってるはずです。
もしもあなたが本気で成功したければ、まずやることは「群れから抜け出す」事です。群れから抜け出せないと「群れの平均値」に矯正されるからです。
見た目や所持金はもちろんの事、思考回路に至るまでありとあらゆるものが群れに合わせた物になってしまうんです。これはとても恐ろしい事です。
いつの間にか、ふと気づいたら「大衆A」になっているんですよ。2度目になりますけど、これはとてつもなく恐ろしい話なんですよ。
アール・ナイチンゲールは
「どのような道を選んだにせよ、手本となる成功例が見当たらなければ、周囲の人々がしていることを眺め、単にその逆のことをすればいい。なぜなら、常に大多数の人間は間違っているからだ」
という言葉を遺しましたが、その通りだなと思います。大衆は常に間違い続けるんですよ。大多数の大衆がお金と縁遠い生活をしているのがその理由と言っていいでしょう。
もし大衆が本当に正しければ、ナチスドイツの台頭は無かったはずですし、戦後の日本も「悪夢の民主党政権」が実現することは無かったはずです。
このように大衆は何回でも何回でも間違えるんですよ。まさに「歴史は繰り返す」そのものだ! と言ってもいいでしょう。
そして大衆の群れにいる間はその「間違い」を「強制」されます。そうしないと大衆の群れには居れないからです。
逆にこの「群れの平均値」を利用する方法があります。それは「群れの構成員を自分よりも格上にする」事です。SNSの発達した今ではフォローするだけでいいので楽な仕事ですよ。
正直、最初は「大いに」戸惑うはずです。何せ金持ちは貧乏人と「何もかも」が違ってて理解不能な所も多いはずですから。
冒頭で「自分と似た友達とは一緒にいて疲れない」って言いましたけど、それと逆で自分と環境の違う人は「一緒にいるととにかく疲れる」はずです。
話についていくには付け焼き刃でない本当の知識や知恵もつけなくてはいけませんし、本格的に交友を深めるのなら最初にある程度「相手の心に刺さる事」をしなければいけないので、
最初の1~2年はフォローするだけでじっくりと観察して「相手の好みは何か?」「どんな話題が好きそうか?」を見極める必要があるでしょうし、
それと並行して「成功者が尊敬する成功者」に対して調べる必要も出て来るでしょう。
それさえクリアー出来れば「群れの平均値」に矯正されて、あなたも格上と同じ土俵に上がれると思います。
それと、成功者に近づくにはチャンスは「基本1回」だと思ってください。
あなたも「何だコイツは?」って思う人はミュートやブロックするでしょうから、それと同じです。慎重に行きましょう。




