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第26話 八方美人でいる。誰とでも仲良くする

「オレは誰からも嫌われたくないんで誰とでも仲良くしますよ。それに『誰とでも仲良くしなさい』って幼稚園や小学校の先生から言われたからね。

 八方美人? 言い方が悪いねぇ。誰とでも仲良くしてるだけだよ」


 幼稚園児や小学生だった頃から「友達を嫌ってはいけません」って言われたからそれを守るのは大事だと思う。一理ある。


◇◇◇


・この悪いお手本からあなたが学ぶ事。



「誰とでも仲良くしなさい」



 親は子供にこう言い聞かせますが、これは「教育における致命的な大間違い」だと断言していいでしょう。

 なぜなら現実には「誰とでも仲良くする」ことは絶対に出来ないし、さらには「絶対に仲良くなってはいけない人」も膨大な数いるからです。

 むしろ「仲良くする相手は慎重に選びなさい」と言い聞かせる方が子供の健全な成長のためになるでしょう。




 なぜそこまで言うのか? それは「誰からも好かれる」事は「絶対に」出来ないからです。

 信じられないかもしれませんが「アンパンマンが嫌いな人」は山ほどいて「プリキュアが嫌いな人」もたくさんいて、何だったら「富士山が嫌いな日本人」もいます。


 ウソだ! と思うならちょこっと検索すれば大量に出てきますよ。

 あの「アンパンマン」ですら、あるいは「プリキュア」ですら、さらにはあの「富士山」ですら、全員から好かれることが出来ない。という事実に圧倒された方も多いのではないでしょうか。




「アンパンマン」や「プリキュア」や「富士山」ですらこうなんですから、ごく普通の一般市民である我々はなおさら「誰からも好かれる」事は不可能かと思います。

 というか世間とは比べ物にならない位に狭い、大半は30名程度な学校のクラスの中でもいじめが起きたりするので「誰からも好かれる」って事は親の期待とは大きく違って、不可能な事かと思います。




 視野を広げれば昔、韓国がいわゆる「コウモリ外交」という「八方美人」をやったせいで、アメリカと中国の双方から信頼を失ったことがあるんですよ。

「誰とでも仲良くする」っていうのはそれと同じ事で、どちらか片方に着くよりも悪い結果を産みがちです。

 なので「誰とでも仲良くする」っていうのは政治の世界でも悪手なので、私たち一般人の日常生活にも当てはまる事だと思います。




 その上世の中は広くて「仲良くしたら不幸になる死神や疫病神や貧乏神」という「絶対に仲良くなってはいけない人」も世の中にはいっぱいいるので、なおさら「付き合う相手は慎重に選んだ」方が良いです。

 例を挙げればXでは「コミュニティノートが付く人」がその典型例です。

 大半は「事実をゆがめる大嘘つき」で、しかも自分は嘘をついている自覚がない。という救いようの無い人です。




「政府が隠している事実を、ボクだけは知っている」っていう謎の正義感に駆り立てられて、日夜「コミュニティノートをツッコミ担当にした1人ボケ漫才」をやってるんですが、

 昔から言う「バカは死ぬまで治らない」って奴でしょう。その「政府が隠したい情報の出どころはどこで、どれだけの信用があるんだよ」と普通の人は疑問に思うんですが、この人たちはしないようでして。


「コミュニティノートが付くのは政府に都合の悪い事を隠したいからなんだ。だから本当の事なんだ!」っていう無敵論法や異次元連結思想を平気で使うからもう止めようがないですよ。

 この手の「目覚めた人」っていうのは。




 他にも『SNS-少女たちの10日間-』っていうドキュメンタリー映画で3人の成人女性が「12歳の少女」を装ってSNSに投稿したところ、

 2458人の男が寄って来て警察沙汰になる。というトンデモない物があるんですが、もちろんこんな男達とは仲良くなってはいけません。


 なので子供の教育としては「付き合う相手は慎重に選びなさい」と教えた方が良いでしょう。

 何せ30人程度の学校のクラスでもいじめが起きるから「誰とでも仲良くしましょう」がいかに間違ってるか分かると思います。




 そりゃ親心としては「誰とでも仲良くしなさい」っていう言葉を子供に伝える意味はよーく分かりますよ? でも現実はそれだと痛い目に遭う、っていうのは紛れもない事実でして。

 親として耳に心地よく、それでいて現実には役に立たない事を教えるのは実に教育に悪いので即刻辞めていただきたい。それ、ある意味「教育虐待」ですよ。


 理想と現実は違う。でも子供相手にはどうしても理想を語りたい! っていう気持ちはとてつもなくよく分かるし、それこそ「うなづきすぎてクビがもげる程同意」しますが、それだと子供が不幸になります。

 まさに「エゴだよそれは!」って奴です。親のワガママを子供に押し付けるから悲劇が起きるんですよ。




 自分の理想を子供に押し付けるのは良くないことですよ。あなたは子供の頃親にどこまでも忠実でしたか?

 誰だって親に禁止された遊びの1つや2つはやったはずですし、昔はエロ本がコンビニで買えたのでそれを買って読んでたりしてましたよね?

 もしそうでなければ、親にどこまでも忠実でいたと背筋を伸ばしてハッキリと断言できるのなら、その親子関係は極めつけに危険だと思います。ホントの話で。

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