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第16話 ウソをつく

「知らないことを正直に知らないって言うと相手に格下扱いされて負けちゃうからねぇ。例えウソでも良いから威勢は良くしなきゃ相手になめられるよ?

 それに『ウソも方便』って言うでしょ? ウソはコミュニケーションの潤滑剤なわけで無いと困るものなんですよ。

 上司への『おべっか』もそうだし、ゴマすりも立派なコミュニケーション手段なんだよ? 子連れの親に『あなたのお子さんはあなたに似てブッサイクですねぇ』なんてとても言えたものじゃないでしょ?」




◇◇◇




・この悪いお手本からあなたが学ぶ事。


 結論から言いましょう「ウソは必ずバレます」ウソを隠し通す事は出来ません。必ず、そう『か・な・ら・ず』バレます。

「悪いお手本」の話では「ウソでも良いから威勢は良くしなきゃ相手になめられるよ?」って言ってましたけど、

 言っておきますけどそのウソがバレたら舐められるなんて程度じゃ済まなくなりますよ。誰も相手にしようとしなくなって「完全無視」されます。


 それ位ウソって言うのは罪深い物なんですよ。




 そしてこれは誰も言わないのですが「ウソは時間が経てば経つほど加速度的に」ダメージが大きくなります。

 最初に謝っておけばかすり傷で済んだのに、ウソを隠し通すために裏工作をやり続けるとそのウソが会社を丸ごと消し飛ばすほどの致命傷になる可能性が極めて高いです。


 最悪「1つのウソ」から会社1つがぶっ飛ぶことだって十分に起こりえます。

 それ位ウソは隠し通せないし、バレた時のダメージは個人どころか会社そのものが吹き飛んで再起不能になる程大きくなります。これは断言していいです。




 なぜそこまで言い切れるのか? それは「実際に長い間つき続けていたウソがばれて会社がぶっ飛んだ事例」を2つ知っているからです。

 まず最初は「ビッグモーター」がそうで、車体にわざと傷をつけて保険の損害額を水増し請求するという「絶対にあり得ない事」を水面下で行い続けていました。

 それが表に出た結果どうなりましたか? もう話題にも上らない程弱体化してしまったではありませんか。




 ちなみに私が行ける範囲にある映画館のすぐ近くにビッグモーターの新規店舗が建設中なのですが、工事が途中で止まって何年も放置された状態になってるんですよね。オープンする気配が全く無いのを見るに、今回の事件はとんでもない致命傷だと思います。郊外に大型の店舗をドーン! と立てる予定だったのが「見るも無残な」って奴です。

 都市部にある他の店舗も閉まったままですし「やっちまった日産」じゃないけど、本当の意味で「あーあ、やっちまったよ」って奴です。




 次の例は「ダイハツ」です。ダイハツも「安全基準」に関する試験のデータを不正に「書き換え」をした結果どうなりましたか?

 ちょっと調べればすぐ出てきますので、まぁ言わなくても分かると思いますが。

「悪いお手本」として2社の例……偶然にも2社とも自動車関連会社でしたが。を出しましたけど、これを見たらウソをつくとどうなるか? よく分かると思います。




 ビッグモーターもダイハツもかなりの大企業で、かつてはTVのCMでもその名をよく聞く程だったのですが、

 それだけ巨大な企業でさえ「内部告発」という形でその歪んだ実態を世間の目にさらされる事になったんですよ。

 ダイハツやビッグモーターっていう大企業でさえこうなんだから一般人である我々はなおさら不正は出来ませんよ。




 分からなければ素直に「分かりません」間違えてしまったら正直に「すみません、間違えてました」と言うのも勇気です。立派な、誇りに思う位の勇気です!!

 どんなウソも必ず最後にはバレるので正直である事が1番です。


 刑事ドラマでも完ぺきなアリバイ(証拠)があったとしてもほんのわずかなウソからそれを崩す。っていうのは定番要素なのでそれと同じ事は起こりえます。

 あれ、別にドラマに限った話じゃなくて実際に起こりうることなんですよ。というか、実際に起こりました。現実にある話です。




 私が勤めている会社の取引先の1社なんですけど、うちの会社に納める塗料の溶剤の配合量をうっかり間違えてしまって、

 でも怒られるのが怖いからデータを不正に書き換えてそのまま黙って出荷してしまって、納品先であるわが社からのクレームに発展することが実際にありました。

 なのでウソってつくもんじゃないです。ついたところで結局損するだけですから。それも大損ですよ大損。




 それに、ウソをつくとそのウソがばれないように1周り大きなウソをさらにつくんですよね。

 そしてその1周り大きなウソがウソであることを隠すために……が続いて最後はチリ1つ残らず吹っ飛ぶのが定番かと。


 日本に中華料理、特に四川料理を普及させた偉大な料理人である陳建民(ちんけんみん)氏は「私の中華料理少しウソある。でもそれいいウソ。美味しいウソ」

 っていう言葉を残しましたけど、彼と同じくらいの偉業を残せるとなると、ようやくウソをついても許されると思っていいと思います。




 なのでよほどの実力者でもない限り、ウソをつくのは得策ではないと思います。出来ない事はきちんと出来ないと言うのも実力の内ですよ。

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