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第14話 給料日以外は全部給料日前

「たまには飲みに行こうよ」

「いやー、今給料日前なんでお金ないんだ」

「お前いつ誘っても『給料日前で金がない』って言ってるよなー。給料日前じゃない日はいつになるんだ?」

「給料日以外は全部給料日前なんだ」


◇◇◇


・この悪いお手本からあなたが学ぶ事。


「悪いお手本」はアメリカのコメディっぽい言い方ですが、これを実際にやってる人はいるかと思います。周りにいませんか? いつも「お金がない」って言ってる人。その人はこのコメディの話を現実でやってる可能性が高いです。

 

「せっかくの給料日だからプチ贅沢しよう」なんて言って、入って来たお金をそのまま使っちゃうんですよ。実際には「プチ」どころじゃ済まなくなるのですが。

 で「プチどころじゃない贅沢」をしてまた「お金がない」と言い出すんですよこういう人たちは。




 こういう人は仮に「5000兆円」あったとしても10年も持たずに使い切ると思います。

 ……「5000兆円を使い切る」だって? そうです「5000兆円」あっても「使い切る」はずです。

「5000兆円」あったら子や孫、さらにはひ孫の代まで贅沢しても使い切れないんじゃないのか? って思いますけど、賭けるとしたら10年程度で使い切る方に賭けると思います。




 なぜそこまで言い切れるか? もちろん理由があります。

 さすがに「5000兆円」ってまでは行きませんが、ハリウッドスターのジョニー・デップが

「月2億円」の贅沢をして破産寸前になった。というのが実際にあるんですよね(2017年かそこらの話なので今どうなってるかは不明ですが)。




 報道によれば身体は1つしかないのに高級車を45台も所有して、不動産に何十億円という多額の投資をして、ワイン代として月1500万円使ったとか。

 そもそもワインだけで月1500万円も使えるってのがまず発想のスケールがデカすぎてピンと来ませんが……「月1500円」の間違いじゃねえの? とは思います。




 世界的にその名が知られる名著「金持ち父さん貧乏父さん」に出て来る「金持ち父さん」は

「給料日でおカネを持ったら欲望のままに使い、給料日に散財するからいつもお金がない人は「ラットレースのネズミ」そのもの」と言ってましたけど、それが少しは分かっていただけたでしょうか。

 ジョニー・デップはまさに「世界一お金を稼げるラットレースのネズミ」なんですよ。




 さすがに「月2億円」の贅沢は誰でも出来るわけではありませんが、ケタが数個違えば似たようなことは誰もがやってると思います。

 そういう意味ではジョニー・デップもお金を稼げるだけの「ラットレースのネズミ」なんですよ。あのパイレーツ・オブ・カリビアンが、ですよ?

 金持ち父さんが今でもいたらジョニー・デップの事は「世界一お金を稼げるラットレースのネズミ」と呼ぶはずです。




 何でも詐欺師の中には「ハリウッドスター専門の詐欺師」がいるそうで、そういう人は「新しくできた街に投資しませんか? あの大物俳優もセレブも投資してますよ?」

 とか言い出して日本円で何十億何百億っていう投資詐欺を行うんですよ。


 5000兆円持ってる人相手には「数字のケタをいくつか増やす」だけです。簡単な事ですよ。

「詐欺師という仕事は税金を納めなくていい」のと「1発当たればデカい」っていうのがあるから「辞められない止まらない」んでしょうね。




「お金は汚いと思う」や「お金に執着する」でも書きましたが、お金を扱う時に感情的になるのは「最悪と言ってもいい位の悪手」です。

 出来るだけ感情を排して、機械的に扱わないとお金の持つ魔力に身も心も支配されていしまいます。そうなるとお金に振り回されて一生貧乏なままで人生を終えると思います。


 貧乏になると書きましたがいくら稼げるか、は問題ではありません『例え億単位のお金を稼げたとしても』貧乏人は貧乏人です。

 先ほど述べたジョニー・デップの話を聞けばお判りいただけると思います。彼は『世界一お金を稼げるだけの貧乏人』と言って良いでしょう。




「お金がないお金がないお金がないお金がない……おちんぎん注入ウヒョーッ!!」

 ……だいぶ誇張して、かつバカにして書きましたが貧乏人の頭の中はこういう構造なんですよ。


 お金がない貧乏人である事を「辛く感じる」一方で、お金が入れば「欲望のままに」お金を使う。これを繰り返しているのが本当の意味での貧乏人です。

 そりゃアンタ、お金が入ったらあるだけ使っちまうのなら貧乏人じゃないか。っていう当たり前のことが認識できないんですよね。




 いくら稼いでいるかは関係ありません。収入が月20「万」円だろうが、月20「億」円だろうが、お金を扱う時に感情的になっているのならどっちも貧乏人です。

 お金を持ったら途端に強気になって、感情のおもむくままにお金を使い続ける生活を送るのなら、収入の額に関係なく金持ち父さんの言う「ラットレースのネズミ」であり、貧乏人です。

 いくらあなたが稼げたとしても関係なく、ジョニー・デップみたいな荒れた生活を送ることになるでしょう。

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