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第13話 見栄を張るのにお金を使う。値段が付く他人が欲しがるものを買う

「ブランド物の1つ持ってないと恥かくよ? ルイヴィトンのサイフとかレッドウイングのブーツとか。ハッキリ言って時計も良いもの買わないと舐められるよ?

 それに貧乏くさい見た目だと心の底まで貧乏になるよ? 鏡に映った時に自分の姿を見てみろよ。ブランド物が1つも無かったらみじめだろ?

 無理してでもいい物は買わなきゃ」


 そうだよね。ブランド物って自分を格上げする魔法の道具だよね。特にサイフは良いものを買わなきゃ恥かくよ。


◇◇◇


・この悪いお手本からあなたが学ぶ事。


 個人的には「ブランド物」を身に着ける事それ自体は構わないと思います。ただし「自分自身がブランド物を身に着けるにふさわしい人物になっている」のが条件になりますが。

 身にふさわしくない程のブランド物を身に着けるのは「自分に自信が無い」からブランド物という「おすみ付き」を借りるために着けるものなんですよ。

 

 自分に自信が無いから他人の権力を使って自分を大きく見せようっていう、昔のことわざで言う「トラの威を借るキツネ」って奴です。

 昔からそんなことわざがあるって事は、時代を問わずにそういう事は行われ続けているのでしょうね。




 とある界隈では「マックの女子高生」とか「ハイキング中のドイツ人」みたいな言い方がされてるそうですけど、それも似たようなものかと。

 まさに「トラの威を借るキツネ」そのものでしょうね。

 いや「マックの女子高生」や「ハイキング中のドイツ人」は実在するかどうかも疑わしいので「居もしないトラの威を借るキツネ」で余計に小物感が大きいかと思います。




「自分に自信が無いから他人の権力を使って自分を大きく見せよう」っていうのは、先に述べたことわざになる位古いものなんですけど、正直言ってそれはすぐにバレます。

 特に見る人が見たら「一瞬で」わかるそうです。なので見栄を張ってもムダかと思います。

 それでもその人と同じくらいか、その人よりも小物の人なら「おーすげー」ってなってくれるので、それが快感になって止まらなくなるのかと思いますが辞めといた方が良いでしょう。




 見る人が見たらブランド物を「どういう理由で身に着けているのか」まで「一瞬で」分かるそうです。だから「靴」や「ネクタイ」といったものにお金をかけると、

「あれ? 君は何でそれを身に着けてるの?」と話のきっかけになる便利なアイテムに早変わりする一方で「腕時計」や「サイフ」みたいな「いかにも庶民が喜びそうなアイテム」にお金をかけていると「ああこいつは見栄を張りたいだけだな」とすぐに分かるそうです。




 こう書くと「そうか! 靴やネクタイにお金をかければ良いんだな!」って思って走るのは待って下さい。肝心なのは「どういう理由で身に着けているのか」をしっかりと「物語」として語れる所までに持って行くところです。

 

 お金持ちというのは「理由」を聞きたがるもので、そこをしっかりと説き伏せれば一気に親密な仲にまで持って行くことが出来ます。

 ブランド物の品を身につけた理由を語る。これが重要なわけなんです。




 なので「サイフだけは良いものを!」と思ってブランド物のサイフを持っても格は上がりませんし、むしろダサく見えます。これは本当の事です。

 学力試験で「英語だけ100点だけど他は0点」だと大抵の大学には受からないのと一緒でトータルバランスを考えるべきで、

 特に衣装に関しては「どれかが『異様に』突出して値段が高い」とバランスが悪くなって結果的にダサくなります。




 他にも暴走族が特攻服を着て3連ホーン、いわゆる「パラリラパラリラ(話には関係ないけどこれ暴走族の表現として凄い便利)」を鳴らしながら改造バイクに乗って走り回ってますけど

 あれも攻撃的な衣装とバイクで「武装」して、他の暴走族から舐められないようにするためで見栄を張ってるのと一緒ですよ。

 自分に自信が無いからこそあんな格好とバイクで走り回ってるわけでして。個人的には「スケール低いなぁ」とは思いますけど。




 あと野球の話で一時期、新庄監督が「BIG BOSS!」とか言ってTVやマスメディアがこぞってとり上げて記事にしてたけど、

 その年の成績が「ダントツの最下位」で終わってしまって、完全に誰からも見放された。っていう話は覚えておいた方が良いと思います。

 

 見栄を張った後で実力がバレてしまうと、どうなってしまうのかがこれ以上に無い。っていう位に良く分かる例なはず。

 難しい言葉で言えば「メッキが()げる」ってやつで、まともな人はおそらく耐えられないんじゃないかな。って思います。




 とまぁ散々に書いてきましたが、そういう「ブランド物」にこだわる理由ってよく分かるんですよ。なぜなら「お金さえあれば買える」から。

 いわゆる「知的な雰囲気」とか「人間味」っていうのは日夜本を読んで毎日毎日積み重ねないと身に着かないものなんですよ。

 

 その一方で「ブランド物」はお金さえ出せばすぐ手に入るため、お手軽なんですよね。だから「自分に自信の無い人ほど」ブランド物に手を出すわけでして。

 でもその努力は無駄になることがほとんどだから悪い事は言わん、辞めときな。

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