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【第01話】風呂とハーレムと離別

★旧作の【神子の奴隷】を、ガチの性奴隷が登場する

【異世界】【迷宮】【ハーレム】の【異世界転生】小説に

セルフリメイク?してみたらと妄想したら、筆がのったので

勢いだけで書いてみました。

 俺は今日も、性奴隷とエッチなキスをしていた。

 前世の世界に彼女がいたとしたら、ダークエルフと呼ばれそうな美人顔が間近に迫る。

 耳は横長ではなく、頭から狼耳が生えてるので正確には狼人の亜人だが。

 

「はむ。んっ……ちゅっ」


 正面に座っている褐色肌の美女が、俺の唇を甘噛みする。

 彼女の柔らかい唇を堪能させてもらう。

 唇が離れると、銀色の瞳がじっと俺を見つめていた。


 いたずらをしてきた女性に、俺もキスを返してあげる。

 すると、彼女が嬉しそうな笑みを浮かべた。

 腰から生えた銀色の狼尻尾が、激しく左右にブンブン振ってるのが容易に想像できる。

 

「リント。真面目に、ご主人様の身体を洗ってください……。私だって、キスしたいのを我慢してるのに」

 

 泡だった手で俺の背中を洗ってたマリーから、不満げな声が聞こえる。

 

「だって。ご主人様が、欲しそうな顔をしてたから」

 

 反省する表情を一切見せず、泡だった手を俺の胸元に滑らせて、俺の身体を再び洗い始める。

 狼耳を生やしたリントが、小悪魔な笑みを浮かべた。

 細長い指先を胸元からお腹へ移動させ、更に下へと伸ばす。

 下半身を洗ってもらってるだけなのに、正直……すごく気持ち良い。

 

「ご主人様。明日はダンジョンの探索は、お休みすると言ってましたが。その……。夜は、オークの精紛を使いますか?」


 どこか期待するような眼差しで、リントが上目遣いでチラチラと見てくる。

 オークの精紛は、平民でも買える精力剤だ。

 とある部分を焼いた後に、すり潰した粉らしいが。

 ひと摘まみの粉を食事に混ぜるだけでも、身体中の……いや主に、下半身の血行がすごく良くなり、目に見えた効果がある。

 

「今回は皆で、数日も外に出ました。リントが言うように……できたら、ご褒美をもらえると嬉しいです。みんな、頑張ったと思いますので」

 

 さっきまで、正面にいるリントと言い合ってたマリーだが。

 今度はリントを援護射撃するような台詞を言い出した。

 明日は休みなので、夜の回数を増やしてくれという意味だろう。


 昼間は軍服が似合いそうなくらい生真面目で堅物なのに、夜のことになると前のめりになるギャップがあるのが面白い。

 マリーが実はエッチなことに興味津々な、むっつりスケベであるという情報は既にリントからリーク済みである。


「アレを使うと俺には効き過ぎて、朝までコースになるかもしれないぞ? その時は、誰が責任を取ってくれるのかな?」


 俺は悪い笑みを浮かべながら、目の前にある褐色の果実に手を伸ばす。

 柔らかい双丘へ手を伸ばすと、遠慮なく指先を沈ませた。

 

「んっ……。もちろん、提案したのは私です、からっ。あんっ……朝まで、お付き合いします。んんっ」

「ご主人様。私も、まだまだ体力は余ってます!」

 

 ムニュッと音が聞こえそうなくらい、柔らかいモノが背中に押し付けられる。

 リントに張り合おうとしてるのか、心地よい感触が背中を上下に擦っていた。

 

「また少し、胸が大きくなったか?」

「はい。んっ。ご主人様が、あんっ。いっぱい可愛がってくれたので、んふっ。また、成長しました、はぁんっ」

 

 胸だけではなく、腰回りにも肉が増えてる。

 買った当初は、アバラ骨が浮いて見えてたのが嘘みたいだ。

 奴隷商会から買う前に比べて、食事もしっかり食べてる証拠なのだろう。

 

 胸が揉まれて大きくなるという話は、俺はあまり信じてない。

 奴隷として買った時の年齢は十六歳だったから、単純に成長期がきたから胸も大きくなってるだけだと思う。

 でも、リントが揉まれて大きくなったと俺に感謝してるし、勘違いしてくれた方が俺には都合が良いよな。


「フンフン、フーン」


 先輩奴隷のやりとりを気にした様子も無く、他の亜人娘が湯舟に手を突っ込む。

 お湯の温度を確認してるのか、鼻歌混じりに手でかき混ぜていた。

 腰から生えた長い尻尾が、楽しそうにユラユラと左右に揺れている。

 

 昼の戦奴隷の仕事と、夜の性奴隷の仕事さえしてくれたら、衣食住は他の奴隷よりも良い環境が整ってると自負していた。

 俺を間に挟んで、どっちが一番先に抱いてもらうかの攻防をしてもらえるくらいに、彼女達からの好意と信頼は得てると俺は思っている。

 

 当初は、近接戦闘を苦手とする俺の弱点をカバーするのに、男の戦奴隷を買うつもりだったのに。

 気付けば女性ばかりが増えていた。

 

 自分が魔力を異性に譲渡できる特異体質であることに気付かなければ、今の状況はなかっただろう。

 三十歳の時に、不慮の事故で死んでからの異世界転生。

 こちらに生まれてから二十年も経って、ようやく気付いた俺の特異体質。

 女性を抱かないと気づけない能力なんて、童貞殺しもいいとこだよな。


 彼女達と出会ってからの生活は、良い意味で激変した。

 ホント世の中、何が起きるか分からない。

 あの時に世の中を恨んだ俺に、こんな未来が待ってるとは予想できなかった……。

 最初の仲間達とパーティーを解散することになった記憶を、俺は思い出していた。






   *   *   *






「解散? ……どうして、急に」

「悪いな、マルク。二人とは、前から話してたんだけどさ」


 幼馴染のデュランが刈り上げた髪を、手でガシガシとかきながら申し訳なそうな顔をする。


「ごめんなさい、マルク」

 

 気の強そうな吊り目で、リディアが俺を見つめた。

 

「テトは……問題ないのか?」

「うん。二人が抜けるなら、このパーティーは解散するしかないでしょ?」

 

 もう一人の幼馴染のであるテトが、両手をあげて肩をすくめる。

 

「マルクには悪いけど。デュランの盾は、限界が見えてるこのパーティーで終わらせるにはもったいないのよ」

「限界?」

 

 口を開いたリディアの言葉に、俺は言葉を詰まらせた。

 

「だって、そうでしょ? あなたは多少なりと治癒魔法が使えるけど、それ以外の攻撃魔法は低級魔法だけ。テトも足はそこそこ早いけど。アタッカーとしては、深層を目指すには力不足。だから伝手のある私が、もっと強いクランからのお誘いを受けた時に、盾として優秀なデュランを紹介したのよ」

 

 彼女の説明を要約すると、つまりは他の優秀なパーティーからの引き抜きだ。

 リディアとの出会いは、他のパーティーと行動している時に負傷していたのを、俺の治癒魔法で助けたのが切っ掛けだ。


 その後、あまり仲の良くなかったパーティーを抜けたリディアが、俺達のパーティーに加入した。

 怪我を治した俺ではなく、デュランを選んだリディアが、恋人関係になってたのも知ってる。

 それでも、この四人で何とかやっていこうと俺なりに努力してたのに。


 どうして、こんなことになったんだろう?

 異性がいるパーティーは上手くいかないと聞いたことはあるが。

 こんな形で終わるとは、さすがに予想してなかった……。


「すまん、マルク。本当に、スマン!」

 

 両手をテーブルに突いたデュランが、額を擦り付けそうな勢いで頭を下げる。

 三人でダンジョンの深層を目指そうと、熱く語り合ってた彼の意思は固そうだ。

 もはや俺の言葉は、デュランに届きそうにもない。

 彼が幼馴染ではなく恋人を選んだことだけは、俺にも理解できた。

 

「三人で話し合って、せめてもの詫びとして。マジックバックをマルクに譲ろうと思う。……スマン」

「商人ギルドで売れば、百万セシリルにはなると思うわ。そのお金で仲間を雇いなさい」

 

 正面に座る二人がテーブルの上に、自分のマジックバックを置いた。

 

「四年間、お疲れさまだね。僕も限界を感じてたから……。逆にコレで、良かったかもしれないね」

 

 ねぎらいの言葉をテトが言いながら、マジックバックをテーブルに置く。

 生気が抜けたように、俺は無言でテーブルを見つめていた。

 

 一人、また一人と、まとめた荷物を持って借家を出て行く。

 気付いた時には夜が更けており、俺はランプに明かりを灯した。

 

 今まで四人で仲良く食事をしていたはずのテーブルには、三つのマジックバックが並べられていた。

 俺抜きで勝手に話を進めたことに対する謝罪の気持ちかもしれないが、あまりにも身勝手すぎる……。


 二人の幼馴染がニ十歳だと考えたら、その幼く感じる行動には納得できる部分もあったが。

 それでもさ……俺に相談も無しで、決めるのかよ……。

 マジックバックの一つを握り締めると、俺はテーブルに叩きつけた。

 

「クソッ!」

 

 さっきまで四人で住んでた借家に、俺の怒声だけが響き渡る。

 以前なら、何があったのかと心配した仲間が部屋から飛び出して、俺のもとへ駆け付けてくれたのに。

 居間はシーンと静まり返っていた。

 

 脱力したように椅子に座り、大きく溜め息を吐く。

 これから、どうしたら良いのか分からず。

 俺は呆然とした顔で、天井を見上げていた。






   *   *   *






「おはよう。体調はどう?」

「最悪だよ」

「もしかして、ヤケ酒した?」

「ちょっとな……。はぁー」


 昨日の最悪な終わり方をして、ヤケ酒をするなと言う方が難しい。

 二日酔いで気持ち悪いし、少し頭痛もする。

 

「それで。俺に会わせたい人って?」

 

 舗装された街路を歩きながら、隣を歩くテトに目を向ける。

 人混みを見てると吐き気がぶり返しそうなので、後でサッパリできる飲み物を買っておこう。

 

「いきなり仲間を雇えって言われても難しいでしょ? 一応、僕の方で声を掛けてる人がいるから。その子から紹介状をもらって、奴隷商会に行ってみてよ」

「奴隷商会?」

「マルクの能力的に、傭兵を雇うのも難しいと思うから。そのことを相談した時に、奴隷商会なら伝手があるって言われてね。マジックバックを売れば、マルクと一緒にダンジョンへ潜ってくれる戦奴隷が買えるんじゃない?」

 

 他人事のように、呑気な口調でテトが言う。

 商人ギルドの建物に近付くと、入り口前に商人ギルドの制服を着た女性が立っていた。

 彼女が会わせたい人だったらしく、テトが俺を紹介する。


「僕はシェリーのもとで、商人ギルドの仕事を勉強するつもりなんだ。街にはいるけど……。しばらく忙しくて、あの家には顔を出せないと思うから。自分の家みたいに、使って良いよ」


 テトが言いにくそうな顔で、人差し指で頬をかきながら口を開く。


「もしかしたら、僕も将来……。あの家に、住まなくなるかもしれないからね」


 シェリーと紹介された女性が、俺の身体を値踏みするように下から上へとじっくりと眺める。

 そして、一枚の封筒を渡してきた。

 

「コレ、パパの紹介状。奴隷商会で渡したら、あなたみたいに弱そうな人でも扱いやすい戦奴隷を、たぶん紹介してくれると思うから。ちゃんと渡しなさいよね」

 

 乱暴に封筒を渡すと、用件が終わったとばかりに女性が背を向ける。

 

「行くわよ、テト。パパが待ってるわ」

「うん……。じゃあね、マルク。頑張ってね」

 

 テトが慌てて彼女を追い掛けた。

 彼女と並ぶように歩くと、シェリーが腕を伸ばしてテトの手を握り締める。

 

 俺の知らないところで、みんな他の女性とくっついてたのか……。

 ホントに俺は、とことん女性に縁が無いよな。

 

「ハハハ……。笑えるな」

 

 渇いた笑いが漏れる。

 もう、どうでも良いや。

 そんなことすら、考えるまでに自分の心は荒んでいた。






   *   *   *






「なるほど……。確かに、商人ギルドの紹介状で間違いないですね」

 

 ふくよかな顎を撫でながら、奴隷商人が目を通していた紙をテーブルの上におく。

 俺が通された応接室の壁際には素人には価値の分からない絵画や、高価そうな調度品が置かれている。

 奴隷の売買は儲けるのだろうか?

 

「では、本日は当商館の主である私、デニスが担当させていただきます……。それで、マルク様……。ご予算の方は、どのくらいを考えてますか?」

 

 重ねた両手の上に、ふくよかな顎をのせたデニスが目を鋭く細めた。

 俺は意を決して、百万セシリルの入った硬貨袋をテーブルに置いた。

 ジャラジャラと硬貨の擦れる音が、硬貨袋から漏れる。


「予算は……百万セシリルです」


 ヤケになった勢い任せで貴重なマジックバックを商人ギルドに売り払ってしまったが後悔、先に立たずと言うヤツである。

 今回は百万セシリル相当の半白金貨を一枚ではなく、あえて金貨などの細かい硬貨を入れた。

 慣れない大金に手は震えているが、この硬貨が大量に入った袋を見せれば、冷やかしに来ただけの若者だと侮られることもないだろう。

 

「あの、マルク様……。まだ契約が決まったわけでないので、金額だけ教えてもらえたら良かったのですが……」

 

 恥ずッ!

 申し訳なそうな顔をするデニスを見て、俺の顔も熱くなった。

 何事も無かったのように、硬貨袋を携帯鞄に戻した。

 

「コホン……。えー、戦奴隷をご希望とのことでしたが……。そうですね……」

 

 デニスが思案するように、視線を宙にさまよわせる。

 

「商人ギルドのご紹介とはいえ。急な訪問ですので、ご紹介できる戦奴隷は限られてます」

 

 普段なら絶対に来ない奴隷商会だが、今日は完全な勢いだけで来てしまった。

 そんな俺に都合が良い奴隷が、すぐに見つかるとも思ってない。

 ご縁がなければ、また今度くらいの気持ちだ。

 

「本日ご紹介できる者は、二人おります」

 

 へー……。

 いるんだ。

 デニスが応接室の扉を開ける。

 開いた扉の隙間から、誰かとの話し声が聞こえた。

 

「少々お時間が掛かりそうですので。その間に、戦奴隷についての簡単な説明をします」

 

 デニスから、改めて戦奴隷についての説明をしてもらう。

 やけに奴隷の事情に詳しいテトから聞いたことあるので、だいたい想定内の話だった。

 

 今まで捨てられる立場だった俺としては、生活のためにダンジョンへ潜ってくれる人なら、男女問わず誰でも良いのだ。

 近接戦闘が得意でない俺の場合、相手が力のある乱暴者だと上手くいかない。

 人をお金で買うのに抵抗はあるが、自分の身を守るためには妥協するしかないだろう。

 というか、俺みたいな人間に雇われる傭兵が思い付かないから、諦めに近い心境なのかもしれない。

 

 扉をノックする音が聞こえ、目つきが鋭い狼頭の若い男が入って来る。

 肌が露出した部分は褐色の体毛で覆われており、街でもよく見掛ける典型的な獣人だ。

 

「彼は、狼人のヤンゲルです。先日、十六歳を迎えたばかりですが。迷宮に潜った経験もありますし、マルク様にオススメできる戦奴隷です」

 

 十六歳か……。

 身体は頼りになりそうな筋肉質で、がっしりとした体型だ。

 

「お値段は、ご予算の百万セシリルです」

 

 普通にアリだな。

 いくつか彼に質問をしたが、素直に答えてくれた。


 狼頭の見た目で少し威圧感があるのは気になるけど。

 俺のボディガードをしてくれる存在と考えれば、すぐに採用を決定しても良いくらいだ。

 狼人のヤンゲルが退室した後、次の者が紹介される予定だったが、デニスの顔色が少し悪い。

 

「もう一人、紹介できる者はいますが。こちらは先ほど紹介したヤンゲルの双子の妹になります。しかし、獣人ではありません」

 

 獣人ではない?

 どういうことだろう?

 

「彼女は亜人です。母親の血が濃かったのでしょう。獣人である父親から獣の血は受け継げなかったようで、顔や身体が人に近いです。獣の血が薄いということは、獣人の得意分野である身体能力が低いということです」

 

 少し言いづらそうな顔で、デニスが説明を続ける。

 

「なので。先ほどの若い獣人が百万セシリルに対して、亜人である妹は五十万セシリルの戦奴隷として売る予定になってます」

「売る予定?」

「はい。先日、十六歳の誕生日を迎えたばかりなので、戦奴隷として売る準備をしてる時にマルク様が訪問されましたので……」

 

 あ、なるほど……。

 俺は想定外のお客さんで、商人ギルドの紹介さえなければ、まだ売る予定の無かった戦奴隷なのか。

 でも、いきなり半額の五十万セシリルは普通に怖いな……。

 おそらく戦闘では、彼の半分以下の戦力だと判断してるのだろう。

 まあ一応、会うだけ会っとくか……。

 

「ちなみに彼女は、性奴隷になることも了承してます。その場合は、百万セシリルで売る予定です……。処女なので、他の性奴隷より金額を上乗せした値段です」

 

 ……なんだと?

 いま、性奴隷と言ったのか?

 

「リント。入って来なさい」

「はい。失礼します」


 可愛らしい女の声が聞こえると、狼耳を生やした少女が部屋に入って来た。

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