第17話
論功行賞が終わり、太郎は濃姫様と会うことになった。彼女の美しさに、太郎は思わず息をのんだ。
太郎:「濃姫様、今日はいつも以上に美しいですね。」
濃姫は微笑んで太郎に言葉をかけた。
濃姫:「太郎様、美濃の国の乗っ取りに成功したと聞きました。おめでとうございます。」
濃姫:「実は私、美濃の国出身なのです。そして、斎藤道三は私の父にあたります。あなたがたが道三の仇を討ってくれたこと、心から感謝しています。」
太郎は、現代から転生した自分は当然その事実を知っていたが、今の状況でそれを言及することは適切ではないと考え、あえてスルーすることにした。
太郎:「ありがとうございます、濃姫様。皆様のおかげで無事成功できました。」
濃姫:「太郎様の勇敢さや知恵があったからこそ、こうして無事に任務を果たせたのです。どうか、謙遜なさらずに、自分の力を認めてくださいね。」
太郎の心は舞い上がるが、濃姫様との距離を意識し、彼は気持ちを抑えることに努めた。
太郎:「濃姫様、おっしゃるとおり、これからも信長様のために力を尽くしていきます。」
太郎は帰蝶との会話を終え、心に残る彼女の美しさや言葉を思い出しながら寝室へと戻った。布団に横たわり、瞳を閉じると、夢の中で見るあの美しいお姫様の顔が脳裏に浮かんだ。
夢の中、太郎は美しい庭園で、桜の花が舞い散る景色を目の当たりにした。その庭園の中央に立つ謎のお姫様は、太郎に微笑みかけている。彼女はまるで天女のように美しく、その姿に太郎は見惚れてしまった。
お姫様:「太郎様、私たちの出会いは運命です。あなたは、戦国時代に来た理由を見つけることができます。」
太郎:「お姫様、あなたは一体誰なのですか?そして、私がこの時代に来た理由とは?」
お姫様:「私の名前はまだ言えません。しかし、私たちの運命が交差する時が来るでしょう。その時、すべてが明らかになります。」
夢から覚めると、太郎は深い感慨にひたり、自分が戦国時代に来た理由が謎のお姫様と関係しているのではないかと考えた。しかし、その真相はまだ見えず、彼は様々な想像をめぐらせるばかりだった。




