第16話
入城が成功し、大半のリスクをクリアしたことで、竹中半兵衛は自信に満ちた表情を見せていた。弟の重矩の見舞いを済ませたあと、半兵衛は太郎と木下藤吉郎とともに、空いている部屋にこっそりと侵入し、長持ちに入れて持ち運んだ武具を素早く身につけた。
半兵衛:「さあ、ここからが本番だ。乗っ取り作戦、開始だ。」
太郎と木下藤吉郎も半兵衛に呼応し、彼らはいざ乗っ取り作戦を開始した。
重治がまず斬ったのは斎藤飛騨守であった。その後、太郎と木下藤吉郎も精鋭揃いの家臣や駆け付けた兵たちと戦った。三人は息の合ったコンビネーションで敵を次々と倒し、見事に稲葉山城の乗っ取りに成功した。
半兵衛の心はスカッとした。彼は自分の力が認められるこの瞬間を待ち望んでいた。太郎と木下藤吉郎も、半兵衛と共闘し、その勇敢な姿で敵を圧倒していく。
一方、龍興は、奇襲攻撃によって騒然となった城内で慌てふためき、寝間着姿のまま逃げ出した。彼は、恐怖に駆られながら城の裏口からこっそりと姿を消そうとしていた。しかし、その途中で太郎たちに遭遇してしまう。
太郎:「あれ、あの姿はまさか龍興か?」
木下藤吉郎:「うーん、寝間着姿で逃げる姿とは情けないものだな。」
二人は苦笑いしながら、龍興が逃げ去る姿を見送った。その後、彼らは半兵衛と合流し、状況を報告した。
太郎:「半兵衛さん、龍興は寝間着のまま城を逃げ出したようです。」
竹中半兵衛は、その報告を聞いてスカッとした気持ちでにっこり笑った。
半兵衛:「あの龍興が寝間着姿で逃げ出すとはな。これで、彼の威信も地に落ちたことだろう。我々の勝利だ。」
太郎と木下藤吉郎も半兵衛と共に笑い、乗っ取り作戦の成功を喜び合った。この戦いで、三人は困難な状況を乗り越え、稲葉山城を奪取するという偉業を成し遂げたのである。




