第12話
桶狭間の戦いで勝利した織田信長は、次なる目標として美濃の攻略を進めることになった。時空を超えて戦国時代にタイムスリップした太郎は、歴史の知識を活かし、木下藤吉郎と協力して墨俣一夜城の建設を試みることになる。
しかし、太郎が知らなかったのは、実際には墨俣一夜城は後世に創作された話であり、墨俣に城を築くことは不可能だったのだ。作戦が失敗し、焦った太郎と藤吉郎はどうにかして信長にその失敗を報告しなければならなくなった。
太郎の心の声:「え。。。墨俣の一夜城って史実じゃないの!?太閤立志伝でやったのに・・・どうにかして墨俣一夜城の失敗を挽回しないと・・・」
太郎:「藤吉郎殿、墨俣一夜城は実際には築けないということが判明しました。我々はどうすべきでしょうか?」
藤吉郎:「これは困ったな。しかし、失敗を認めるだけでは済まされない。何か挽回策を考えねばならん。」
そんな時、太郎は竹中半兵衛の稲葉山城乗っ取り事件を思い出す。
太郎:「藤吉郎殿、実は美濃の一色式部大輔の居城である稲葉山城という城で、竹中半兵衛が乗っ取りを試みているそうです。我々もその事件に便乗し、信長様の美濃攻略を助けることはできませんか?」
藤吉郎は太郎の提案を聞き、少し疑いながらも追い詰められた状況で他に選択肢がないことを悟り、提案を受け入れることにする。
藤吉郎:「うーん、確かに疑わしいところはあるが…しかし、今の状況では他に手立てがない。仕方あるまい、竹中半兵衛に協力を申し入れてみようではないか!」
信長は当初、墨俣一夜城の失敗を聞いて怒り狂い、藤吉郎と太郎に厳しい言葉を浴びせる。
信長:「この愚かな失策で我が軍に遅れをとらせるとは、どういうつもりだ!お前たちに期待していたが、まさかこんなことになるとはな!」
前田利家がその場にいて、すかさず信長をなだめようとする。
利家:「信長様、お怒りの気持ちはよくわかりますが、藤吉郎殿と太郎殿も最善を尽くしております。彼らの新たな提案も一考に値すると思われます。」
信長は利家の言葉に少し落ち着きを取り戻し、二人の提案に興味を示す。
信長:「ふむ、それではその提案を詳しく聞こう。竹中半兵衛との協力だと?」




