36・最強
あとがきに、大切なお知らせがあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
病院を出ると、そこではフィオナとライラ、メリッサの三人が待ってくれていた。
「まーた、あんたのお人好しが出たわね」
「なんのことだ?」
と俺は首をひねると、彼女は「やれやれ」と言わんばかりに肩をすくめた。
「……ようやく四人が揃いましたね」
次にライラがそう口にする。
「ああ。ここまで来るのに二年もかかった」
「長かったわねえ」
「メリッサが連絡用の手鏡をちゃんと持ってたら、もう少し早く四人が揃っていたのよ」
「細かいことはどうでもいいじゃない。それに……二年もかかったのだから、それくらいは誤差だわ」
「ああ、そうだな」
回り道もたくさんした。
時には道を外れたこともあった。
しかしこうして、俺たちはもう一度顔を合わせているのだ。
今はそれだけで良いと思った。
「そうです。せっかく四人が久しぶりに揃ったんです。みなさんであれをやりませんか?」
ライラが淡々と提案する。
「あれ……って言うと、二年前にやっていたあれのことだよな」
「えーっ、酔っ払った時にしかしなかったじゃない。素面の時にするなんて、なんだか恥ずかしいわ」
「フィオナは忘れたのかしらあ。初めて、《極光》を結成した時にもしたじゃない」
「そういや、そうだったわね。まあ別にいいけど」
フィオナはちょっと照れくさそうだったが、嫌ではなさそうだ。
「よし、やるか。これはいわば、《極光》の第二のスタートなんだからな。今の俺たちにふさわしいと思う」
そう言って、俺は人差し指を立て、それを快晴の空に向ける。
続くようにして、他の三人も俺と同じように指を立てた。
「色々あった。俺の勝手な我儘で、パーティーを脱退して申し訳なく思っている」
「謝る必要なんてないのよ。それに……今のノアはさっぱりした顔になっているわ」
「二年前のカッコいいノア様です」
「あたしはノアっていつもカッコいいと思ってるけどねえ。でも……今の方が好きだわ」
みんなが俺の顔を見て、柔らかな笑みを浮かべている。
二年前の事件があってから、俺は半ば死んだようなものだった。
しかしあの事件にもケリが付いて、俺も覚悟が出来た。
再びこの四人と手を取り合って、最強が誰なのかを世界中の人たちに知らしめてやることを──。
俺は三人に笑い返して、こう宣言した。
「行くぞ──最強の頂へと」
【作者からのお願い】
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
これでこの作品は本編は完結となります。
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