アイリス行方不明②
趣味で書いた厨二病全開自己満小説です!
初めての書いたものであるため粗末なものでありますが、是非読んでください!
文章力は稚拙なものですが、設定やストーリーはなろう好きであるならワクワクするものにしようと思います!
アドバイスなどもいただきたいです。
ぜひ暖かい目でみてもらえるとうれしいです!
本に載っていた魔法はおおよそ頭に入っている、発動できるはずだ。
集落の裏に周り柵を越えて中に入った。
「どこにアイリスがいるんだ」
とりあえず様子見がてら集落を一周、大体地形は頭に入った。
バレたやつには声を出させる前に殺した。
一角で焚き火を囲いながら、20体ほどが何かを食べ、よくわからない言葉で盛り上がっている。
「よしあそこにしよう」
身体をだし、ゴブリンかま溜まっている所に手のひらをむけ強くイメージする。
手のひらに少し大きな魔法陣が展開された。
ゴブリン達のいる場所に発生させるイメージだ。
「いくぞ、ゴブリンども」
そう言葉を発したと同時にゴブリン達のいる地面から大きな音とともに半径10メートルほどの、炎が舞い上がった。
それはゴブリンたちを一瞬で焼け尽くし、塵とした、奇襲とは名ばかりの目立ち過ぎる幕開けとなった。
当然のことに一瞬にしてゴブリン達の目を引く。
フレイムストームでおよそ20体以上を焼き切ったが残りのゴブリンが一斉に襲いかかってきた。
「そんなでかいなんて聞いてねーぞ!」
思っていた倍の威力が出てしまった、フレイムボールもそうだが、あの本古かったし間違ったいるのではないだろうか。
ゴブリンは俺を囲み次々に襲いかかってくる。
みな手にはこんぼうのようなものを持っている。
最初は正面から2体が攻撃を仕掛けてきた。
その攻撃をかわし、両方に蹴りを入れる。
それを皮切りに次々とゴブリンが押し寄せてくる。
一体一体はそこまで強くないが量が量だ、捌きれる気がしない。
動きの中にフレイムボールを組み込み、隙ができればフレイムストームを打ち込んだ。
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人がありを踏み潰すがごとく、いとも簡単に次々とゴブリンはやられていく。
その光景はさながら、とても12歳の少年とは到底思えないものだった。
ゴブリンたちは貧困街でもっとも敵に回してはいけない男にけんかを売ってしまったのだ。
レックスはなにか体術や格闘技の類を習っていたわけではない、ただトレーニングと称し、遊びの延長程度のことをしていただけだった。
ただレックスは戦闘において、天賦の才を持っていた|。
ゴブリン相手とは言えこの数をいとも寄せ付けない。
死の恐怖どころか、圧倒的な優越感、楽しさまで感じてしまっていた。
その顔はどこか笑っているようにも見えた……
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およそ半数を葬った頃だろうか、物音を聞きつけたゴブリンロードが中心の小屋から姿を現した。
「はっはっはー、お前かお兄ちゃんとやらは、ほんとにくるとはなぁ」
今なんといった?人の言葉を喋った?
「お前の妹はこの中にいるぞぉ」
その発言を認識するとともに、俺は一目散にゴブリンロードに向かって駆けていた。
にやりとしゴブリンロードは腰の剣を引き抜き振りかぶった。
俺の間合いに入ったその時、ゴブリンロードは血相を変え後ろに飛んだ。
「お前のなんだその殺気!人間のガキがだすもんじゃねぇ!」
「アイリスを返せ」
そう言い睨みつけながらゆっくりとゴブリンロードに駆け寄る。
「わ、わかった、取引と行こうじゃねーか。俺はあの小娘をお前に返す、もちろんなにもしてねぇ安心しろ。代わりに俺の命は助けてくれ、な?」
「人の言葉を話せると思えば命乞いか、死んで償え」
俺は高く飛び回転し、回し蹴りの体制をとった。
「くそぉ、このガキが!死ぬのはお前だぁ!!」
ゴブリンロードは空中の俺に対して薙ぎ払うように切りつけてきた。
蹴りの体制をとっていた俺だが、それを変え薙ぎ払ってきた剣を踏みつけもう一度飛んだ。
「なに!?」
「くたばれっ」
そして脚に炎をまとわせ、落下の勢いのままゴブリンロードの頭を蹴り飛ばした。
ゴブリンロードは数メートル吹き飛びやがて絶命した。
まさに瞬殺だった。
それを見ていたゴブリンたちは何が起こったかわからないという様子で呆然と立ち尽くしていた。
「次はお前らだ」
逃げようとするゴブリン達の前に土属性魔法のアースウォールを置き、逃げ道を無くす。
あとは単純作業、ありったけのファイアボールを展開させ滅却した。
ゴブリン達の死体が燃え、鼻につくような臭いが充満するなか、俺はゴブリンロードの小屋へ向かった。
そこには意識を失った、手足を縛られているアイリスが倒れていた。
どうやら息はあるようだ、近くにあったナイフで縄をほどき、アイリスを背中に抱えた。
よかった。無事でよかった。
俺は帰り際にゴブリンロードの死体の近くに落ちていた剣を拾った。
どーせこれも人間から奪ったものだろう。
アイリスを守るためには力が必要だ、接近戦になると魔法は使い勝手がよくない。
ゴブリンロードが持っていた剣を俺は持って帰ることにした。
ようやく帰路に着いた、長い夜だった気がする。
もう2度とこんなことがあってはいけない、強くならなければ。
もう2度と大切な人たちを危険な目に合わせないために。
「うぅ、お兄ちゃん、?」
「おおアイリス目を覚ましたか」
「なんかね怖い夢みてたの、緑の怪物に連れ去られる夢」
歯を食いしばる。
「ああ、それは大変な夢だったな、お兄ちゃんがいるからもう安心だ」
「夢でもお兄ちゃんが来てくれるって信じてたんだ、えへへっ」
俺はアイリスをこれからもずっと守っていこう。
「ありがとうお兄ちゃん。」
そう言ってアイリスは再び夢の中へ戻っていった。
森を出る頃には陽が登ろうとしていた、俺はアイリスを背負って歩く。
家が見えてくると入り口の前にだれかいるようだ。
その人物は俺たちのことを見るを走ってこちらに向かってきた。
かあさんは俺たちを抱きしめた。
「戻ってきてよかった。アイリスを見つけてくれたのね。帰ってきてくれてありがとう。」
「へへ、まかせてよかあさん、俺はかあさんとアイリスを守るって決めたんだ。」
「レックス……」
より一層かあさんの抱き締める腕に力が入った。
とても暖かいこれが母親の温もりなのだろう。
「疲れたでしょう?家に入って休みましょうか。」
「うん、そうだねかあさ……」
緊張の糸が切れたのだろうか、そこで意識を失ってしまった。
「ほんとにありがとう、レックス」
心なしかアイリスが微笑んでいるようにみえた。