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聖帝

趣味で書いた厨二病全開自己満小説です!

初めての書いたものであるため粗末なものでありますが、是非読んでください!

文章力は稚拙なものですが、設定やストーリーはなろう好きであるならワクワクするものにしようと思います!

アドバイスなどもいただきたいです。

ぜひ暖かい目でみてもらえるとうれしいです!

目が覚めると俺の目の前には天井が広がっていた。

どこかで見覚えのある天井だ、間違いないグンじいの家だ。

身体には包帯が巻かれ応急処置がされている。

 

「おお、起きたかレックスや」

そこには顔がしわしわで髭を生やし、杖をついているが、どこかただものではない雰囲気を持つ老人がいた。


 そう彼がこの街1番の物知りグンじいだ。

「どうして僕はここに?」

「アイリスがおぶって運んできたんじゃよ」

 長い髭を触りながら言った。

「アイリスは!?」

「疲れて眠っておるわい」


 そうかあれは夢じゃなかったのか。

 俺はワイルドベアを倒したのか。

 正直に言えばあの時は無我夢中で自分が自分ではなかったように思えた。

「アイリスから話は聞いたが、お主がワイルドベアを倒したそうじゃのう?」

 質問されることでより実感が湧いた、俺はワイルドベアを倒したのだ。

「お主のような子供がどうあの凶暴な魔獣を倒すことができるのだ?」


 そこであの時の感覚を説明することにした。

 自分が自分でないように思え、跳躍力が跳ね上がり、気づけば脳天に斧を突き刺していたと。まるで全能になった気分であったことを。


「なるほど。」

 グラじいはホッホッホと甲高く笑った。

「どうしたのグンじい」

「いやなに、お主はかもしれないなどと考えておったのじゃよ。」

 器とはなんなのだろうか

「年寄りの戯言じゃ忘れてくれ。」


 すると奥からアイリスが起きてきた。

「お兄ちゃん目覚めたの!?」

 泣きながら抱きついてくる妹、そんなに抱きしめられたら傷が痛むじゃないか

「死んじゃうかと思ったぁーー、うわぁぁぁん」

 俺はアイリスの頭を撫でてあげる。

()()になるまで俺は死なないさ」


 そう俺には()()になると言う夢がある。

「聖帝ってなぁに?」

 アイリスは首を傾げグンじいに尋ねる

「そうじゃのう、アイリスには聖帝の話をしたことはなかったかのう。それを話すにまずはこの世界について知らなければならん。」


 ――――――――――――――――――――――――


 この世界は大きく分けて、アトランティス大陸、ユグドラシル大陸、魔大陸に別れている。

 俺たちが住むドラグーン国はこのアトランティス大陸に属してる国だ。アトランティス大陸には大きく分けて52の国が、ユグドラシル大陸には55の国がある。

魔大陸には足を踏み入れることは禁忌であり、現状を知るものはいないとされているのだ。

 

 それぞれの大陸ではここ500年もの間、国同士での統一戦争が行われている。およそ300年前にアトランティス大陸は数年ほど統一され、それを果たしたのが聖帝だ。


 彼は恐るべき力をもち、一度剣を振り下ろせば一国が消え、歩けば人々は平伏す、史上最強の皇帝であった。

 だが、奇しくも数年で病に倒れ世界統一を目前に、この世を去ったのである。


 絶対君主がいなくなった大陸はどうなったか、また同じ過ちを繰り返し、国が分裂して争いあったのだ。


 俺たちの住むドラグーン王国はアトランティス大陸で3番目に領土が大きい国だ、3番目と言っても1.2番目とは大差ない。

 ここ貧困街はそのドラグーン王国のほんと一部に過ぎない。国のゴミ溜めのような場所だ。


 ついでに説明すると、それぞれの大きな国には、騎士団というものがいくつか存在する。それは聖帝が治めていた時代に採用していた、風習続いていることが理由だろう。


 我が国ドラグーン王国には4つの騎士団が存在し、それぞれが分割された領地で城下町のようなものを、築き独自の発展を遂げている。


 ――――――――――――――――――――――――

「へー聖帝ってほんとにすごい人なんだね」

わかってんのか、わかってないのかとぼけた様子で相槌をうつアイリス。

「俺はその聖帝ってのに憧れてるんだ、すっげぇかっこいいだろ!」


 俺は目を輝かせながら聖帝の凄さをアイリスに熱弁した。

全く興味は無さそうだったが俺の話は止まらない。

「ほれレックスや、そろそろカーラさんが待ってるんじゃないのかい」

 外を見てみるともうすっかり暗くなっていた。

かあさんは心配しているに違いない。


 横にいるアイリスの手を取り、山菜が入っているカゴを手に取った。

そしてグンじいに丁寧にお礼を言って俺は家へ向かった。


 レックスが出ていった玄関を見てグンじいは神妙な面持ちだった。

なぜならレックスの怪我はあんなに元気に走り回れるほど軽い物ではなかったのだ。


 ワイルドベアといい怪我の修復力といい、レックスは()()であることは間違いがなかった。





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