表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【WEB版】ナナイロ雷術師の英雄譚―すべてを失った俺、雷魔術を極めて最強へと至るー【コミカライズ】  作者: 日之影ソラ
第二部

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

51/106

49.疑似モンスター討伐

 学外研修二日目。

 準備運動でぐるっと森を一周させられた後、俺たちは建物の中に集められていた。

 全員が注目しているのは一点。

 説明している先生、ではなく、その横に侍るモンスターだ。


「これは魔道具によって生成された疑似モンスターだ。能力は元となったモンスターを模しているが、攻撃力はほとんどない。あくまで訓練用に開発されたものだ」

「へぇ~ 便利な魔道具もあるんだな」

「ああ、僕も初めて見るよ」


 話に聞く限り、最近になって新しく開発されたものらしい。

 最先端の魔道技術を用いられるのも、魔術学校の生徒に与えられた特権だ。

 

 先生が続けて内容を説明する。


「今からチームに分かれ、森に入ってもらう! 森には百の疑似モンスターが放たれているから、それを全て討伐してほしい」


 一年生では全部で四十二チームある。

 今回はチームごと、さらに六つのグループに分かれて行う。

 モンスターにはそれぞれポイントが割り振られており、模したモンスターの強さでポイントも異なる。

 百体全てが討伐されるまで続け、最終的にチームごとに撃破数、ポイント数を競いあう。

 大体のルールはこんな感じか。

 ちなみに、各人には専用の腕輪が配布される。

 ポイントの換算の役割とは別に、モンスターから一定以上攻撃を受けると光り、リタイアとなる仕組みだ。


「最初の七チームは前へ!」

「俺たちだな」

「ああ。今回は競争……というわけにはいかないな。残念だが」


 ガッカリそうにするグレン。

 相変わらず負けず嫌いな奴だと笑ってしまう。


「待機者はここで戦闘の様子が中継される! 見ることも大切な訓練の一つだ。自分たちの番に活かせるよう、しっかり観察するように」


 待機室には巨大な四角い版がある。

 森には使い魔が飛んでいて、視界をここに映し出せる。

 それを聞くと、シトネが不服そうな顔を見せてぼそりと呟く。


「み、見られるのかぁ」

「今さらだろ? 特に俺たちにとってはさ」

「あー確かにそうかも。じゃあいっぱい倒して目立っちゃおうよ」

「ははっ、そうだな」


 俺もシトネも、悪い意味で注目を浴びてきた。

 この間の親善試合で、俺に対する周囲の視線は緩和されたが、シトネに対してはまだまだ微妙だ。

 特にシトネにとっては良い機会だろう。

 俺だけじゃなくて、彼女も魔術師として優秀なのだと、周囲に教えるために。


 今回の訓練ではもちろん魔術が使える。

 ただし、他チームを傷つけたり、妨害してはならない。

 それさえ守れば、あとは好きなように戦って良い。


「リンテンス、目標はどうする?」

「う~ん、とりあえず半分は狩りたいかな」

「半分か。ならば休んでいる暇はなさそうだな」


 そうして訓練が開始される。

 バラバラのスタート地点から森へ入り、出会ったモンスターを狩る。

 モンスターは種類豊富だ。

 ゴブリン、ウルフ、ワーウルフ、ジャイアントマンティス、グレートスネーク。

 森に生息しているモンスターを模していて、基本的に大きい個体のほうが強いから、ポイントもそれに合わせて決められている。

  

「皆様、前方よりウルフとゴブリンの群れが接近しております」

「後ろからマンティスが来てるよ!」


 セリカとシトネが接敵を知らせてくれた。

 前後を挟まれた形になっている。


「僕とセリカで前を」

「じゃあ後ろは俺とシトネで任せてくれ」

「ああ、任せた」


 簡単に割り振りをして、各々の敵に目を向ける。

 ジャイアントマンティスは、その名の通り巨大なカマキリだ。

 見た目も能力も、カマキリを大きくしただけだが、強靭な鎌は岩をも斬り裂く。

 とても強力なモンスターだ。


「藍雷――二刀」

「二匹きてる。私が左と戦うね」

「了解、右は俺だな」


 俺は藍雷で剣を作り、シトネは腰の剣を抜く。


「いくぞ!」

「うん!」


 俺とシトネは同時に突っ込む。

 接近により振り下ろされる鎌を回避し、懐にもぐりこんで鎌の付け根を狙い斬りする。

 鎌は強力だが、これを無力化できれば勝ったも同然。

 あとは逃げられる前に、腹と頭を斬り裂き倒す。


 対してシトネは剣を使っていた。

 入学試験では使わなかった変わった形の剣。

 名前は刀というらしい。

 シトネは刀でマンティスの鎌を受け、流れるように付け根へ刃を届かせる。

 うっすらとだが、刀の刃が光を纏っていた。

 光属性の魔術によって切れ味を高めている。

 さらに――


旋光(せんこう)!」


 斬撃が光をそのまま纏い、マンティスの胴体を斬り裂いた。

 あれこそシトネが独自に編み出した術式。

 光を斬撃として飛ばしたり、鞭のようにしならせて攻撃したりできる。

 彼女自身の剣技と合わせれば、どんな敵にも対応可能という汎用性の高い術式だ。


「倒したよ!」

「こっちも終わった。さすがだな、シトネ」

「えっへへ~」


 俺が褒めると、シトネは嬉しそうに尻尾を振る。

 パチンとハイタッチした様子も、クラスメイトは見ているのだろうか。


ブクマ、評価はモチベーション維持につながります。

少しでも【面白い】、【続きが読みたい】と思ったら、現時点でも良いので評価を頂けると嬉しいです。


☆☆☆☆☆⇒★★★★★


よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新連載開始!! URLをクリックすると見られます!

『通販で買った妖刀がガチだった ~試し斬りしたら空間が裂けて異世界に飛ばされた挙句、伝説の勇者だと勘違いされて困っています~』

https://ncode.syosetu.com/n9843iq/

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

7/25発売です!
https://d2l33iqw5tfm1m.cloudfront.net/book_image/97845752462850000000/ISBN978-4-575-24628-5-main02.jpg?w=1000

7/25発売です!
https://d2l33iqw5tfm1m.cloudfront.net/book_image/97845752462850000000/ISBN978-4-575-24628-5-main02.jpg?w=1000
― 新着の感想 ―
[気になる点] 名前は刀というらしい 自分も使っているのにまるで知らないような表現になっている。 説明を入れるならグレン戦で触れるべきでは?
[気になる点] 42チームを6グループに分けたという方が的確なのでは… 「チームごと、6グループに分けた」だと1チームを6グループに分けた、みたいに認識する人がいるのでは… あまり親切ではない表現だし…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ