↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【WEB版】ナナイロ雷術師の英雄譚―すべてを失った俺、雷魔術を極めて最強へと至るー【コミカライズ】  作者: 日之影ソラ
第三部

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

105/106

閑話⑤ エルとの出会い -前-

 エルが生まれた場所は、ゴミのたまり場よりも汚くて、醜い場所だった。

 人の命が転がっている石ころと同価値。

 道を歩けば死体が転がっていることが当たり前の世界。

 呑気に照らす太陽を見ていると、平和に甘んじている人たちが憎らしく思えるほどに。

 そんな場所で生まれたからこそ、エルは早々に悟った。


 強くならなきゃ……


 生きていくためには力がいる。

 非力だろうと、女だろうと関係ない。

 腕っぷしじゃなくてもいいから、生き抜くための強さを身につけよう。

 幼い彼女は、一日一日を生きていくので精一杯だった。

 盗みなんて軽い方だと言わんばかりに、汚い仕事にも手を染めた。

 それを恥ずかしいとか、罪深いとは思わない。

 生きていくために必要なことだから。

 そうしていかなければ、明日は訪れないから。

 誰も助けてくれないのなら、自分で何とかするしかないのだ。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


 ギルド会館の片隅で、ひっそりと過ごす一人の影。

 周囲には冒険者たちのパーティーが座り、何やらうわさ話に興じている。


「おい聞いたか? 新人のリンリンとかいう奴」

「あー知ってる知ってる。高難易度の依頼を片っ端からこなしてる奴だろ?」

「そうそう! 俺さぁ、チラッと戦ってる所見たんだけど、ありゃーやばいぞ。そこらのモンスターが可愛く見えるレベルだ」

「マジか。噂は本当だったってことかよ。でも何で変な仮面付けてるんだろうな」

「なぁ~ あれの下ってどうなってるんだろ? 意外と可愛い顔してたり」

「ありえるねぇ~ リンリンって名前の時点で可愛い感じしてるしよ」


 噂の新人冒険者リンリン。

 変わった形の仮面をつけていることも相まって、注目を集めていた。

 その正体は誰なのか。

 疑問を抱く者も少なくない。

 ハッキリわかっているのは、強大な力を持っているということ。

 それだけわかれば十分ではあった。


「彼のこと調べてくれるか」

「リンリンっすか」

「そうだ」


 ある日、噂の新人を調べてほしいという依頼が入った。

 整った服装の男からだ。

 身分は名乗らなかったが、一目で貴族の使いであることを察した。


「どこまで調べればいいっすか?」

「可能な限り全て。正体はもちろんだが、目的や趣向があるのであれば調べてほしい」

「期限は?」

「特に設けなくても構わない。それとこれは前金だ。十分な情報を手い入れたら、この三倍の額を出そう」

「良いっすね。受けるっすよ」

「頼んだぞ、情報屋」


 中々羽振りの良い仕事だった。

 他人の身辺調査は時々あったけど、金額的には安いものばかり。

 今回はそのどれよりも高額の報酬が期待できる。


「リンリンねぇ~ 変な仮面に変な名前っすね」


 最初の印象なんて、その程度だったと思う。

 だけどエルは、この出会いを運命だと思うようになる。

新作も更新中です!

ページ下部にリンクがあるので、ぜひとも読んでみてください。


ブクマ、評価はモチベーション維持につながります。

少しでも【面白い】、【続きが読みたい】と思ったら、現時点でも良いので評価を頂けると嬉しいです。


☆☆☆☆☆⇒★★★★★


よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新連載開始!! URLをクリックすると見られます!

『通販で買った妖刀がガチだった ~試し斬りしたら空間が裂けて異世界に飛ばされた挙句、伝説の勇者だと勘違いされて困っています~』

https://ncode.syosetu.com/n9843iq/

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

7/25発売です!
https://d2l33iqw5tfm1m.cloudfront.net/book_image/97845752462850000000/ISBN978-4-575-24628-5-main02.jpg?w=1000

7/25発売です!
https://d2l33iqw5tfm1m.cloudfront.net/book_image/97845752462850000000/ISBN978-4-575-24628-5-main02.jpg?w=1000
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。