言魂~言葉のない世界の君へ~
この小説を読んでいただいてるあなたは、言葉のない世界というキーワードに惹かれてこのページを開いてくれたのだろうか。
言葉のない世界と聞くと色んな場面を想像できるだろう。
病気や事故で言葉話せない人のことではなく、魂の世界すなわち死後の世界を意味しています。
身近な人がこの世を去った時に人は悲しみに暮れる。
残された遺族は皆その悲しみを忘れず命日には弔うだが、知人や友人はいつまでも覚えてはいない。
ある歌の歌詞にこんな言葉がある。
「人は皆忘れ行く生き物」
私は幼い頃友達を事故で亡くした。
当時いじめっこにいじめられていた私。
そのいじめっこの中に彼女はいた。
最後の言葉を交わした忘れられないあの日
彼女はこっそり秘密の場所に私を呼び出した。
そして、
「いじめっこが怖くて一緒になってた、本当にごめんね」
だが、まだ小さかった私には彼女の勇気優しさに気が付くことなく許すことが出来なかった。
これが、最後になると知らずに。
あれから何十年と時はたち私は大人になった。
葬儀では涙も出ないほど悲しかったのにこの何十年一度も彼女を思い出しはしなかった。
ある事がかっかけで彼女を思い出した。
私はすぐに彼女の家を訪れお線香をあげた。
そして、母親に尋ねた。
「彼女の誕生日はいつですか?」
私は彼女の亡くなった命日は何十年たっても忘れていなかった。だけど悲しい日を覚えるより、彼女が生きた証の誕生日を覚えようと思った。
彼女にはもぉ会えない。
だけどきっと思いは届くと信じてる。
あの時言えなかった言葉。
「ありがとう」そして今伝えたい言葉「ごめんね」「これからもずっと友達でいてね」
私の心のなかで彼女は生きてる。
姿形はないけど意志疎通もできないけど、私と一緒に年を重ねる
「待たせてごめんね」
大切な誰かを失って悲しみに暮れるあなたへ
言葉のない世界にいる彼らとはどんなに願ってももぉ二度と話すことは出来ない。
でも、忘れないで!!
あなたが忘れてしまつまたら彼、彼女あなたの大切な人は暗い世界で一人ぼっちになってしまうから。