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バスター  作者: Hinata
剣技テスト編
6/14

( 5話 )魂獣との契約



……今から一年前……



空は青く、雲一つない晴天。この日は僕、ソラの騎士聖堂学園の入学式であった。


桜並木の間をゆっくりと歩く。多くの騎士聖堂学園の生徒が僕と同じ方向へと歩を進めている。桜が風で散りながら、僕の頭へと落ちて来る。それを手にする。落ちてきた桜を観察しながら、僕は緊張と不安でいっぱいであったが、胸の高鳴りも同時に止まらなかった。少しすると、学校が見えてきた。学校に近づくにつれ緊張が高まる。頭がまた真っ白になっていたため、校門をくぐったのかも覚えてない有り様である。気がつくと校舎の前まで来ていた。すると、上級生の女子の先輩らしき人が近づいて来る。


ーー先輩「はい!これ自分の名前が書かれている教室に行ってね。」


新入生にクラス表を配っているらしい。僕は緊張しながらクラス表をもらった。先輩は僕の顔を伺う。僕が緊張してることに気づいたようだ。先輩は僕の緊張を解くためにしたのかわからなかったが、背中を思いっきり叩く。


ーー先輩「私も去年こんな感じだったけどすぐに慣れたよ!男なんだからピシッとしなさい!新入生くん。」


僕は背中をさすりながらこの先輩2年生なんだと心の中で考えていた。僕は小さい声で先輩に、はい。と返した。すると、先輩は慌てて


ーー先輩「あ!まだクラス表配り終わってないからそろそろ行くね。新入生くん!ファイト!」


先輩は手を振りながら元の場所に戻って行った。嵐のような人だった。


僕は自分のクラスに着き、指定の席に座る。すると、前の席の生徒が後ろを振り向く。


ーー生徒「おう!君この席の人?」


ーーソラ「あぁ、うん。」


ーー生徒「やっぱりね。おれはショウって言うんだ。君は?」


ーーソラ「僕はソラって言うんだ。」


ーーショウ「へぇぇ〜!ソラって言うんだ!いい名前だな。」


ーーソラ「あ、ありがとう。」


これが僕とショウの出会いだった。


すると、先生が教室に入って来る。


ーー先生「全員いるな〜。よし、今から魂獣との契約をクラス全員で行いに行くぞ。闘技場まで移動開始。」


魂獣……こんじゅうと昔は呼ばれていたが、大抵、今の人はソウルと呼ぶ。魂獣とはこの世に存在する生物、絶滅した生物、空想上の生物のうちの3つのどれかの魂を武器にこめること。その魂獣が込められた武器は絶大な力を発揮する。今、魔人族の対抗手段はこれしかないと行っても過言ではない。そんな魂獣を騎士聖堂学園で授与してもらえるのだ。魂獣は己の器で魂獣の方から選ばれる。


いきなり、ショウが両腕を広げて


ーーショウ「おれはやっぱり強いのがいいな!」


ーーソラ「ははぁ。」


ーーショウ「ソラはどんなのがいいんだよー?」


ーーソラ「僕は何でもいいよ。」


ーーショウ「ソラは欲がないんだな。」


どうこう話していると闘技場についた。僕のクラス全員が入る。すると中はライトがついていないが明るい。よく見ると数え切れないほどの魂獣の人魂が闘技場の中を埋め尽くすほどに埋まっていた。すると先生がみんなに


ーー先生「魂獣に選ばれてこい。」


と言いみんな闘技場の中で散らばる。みんな自分にあった魂獣を探している。ショウははしゃいで行ってしまった。僕も自分にあった魂獣を探そうとして歩く。かれこれ、10分くらい歩いただろうか魂獣がどれ1つ僕に近づかない。自分から行くが、全部、避けられる。すると先生が笛を吹く。


ーー先生「魂獣との契約はそこまで!」


僕は慌てて先生にところまで行く。


ーーソラ「先生!まだ僕、魂獣との契約できてません!あと、あっちからも選ばれないし、しかも、あっちから避けて行くんです!どういうことですか?僕どうすればいいんですか!」


ーー先生「とにかく、落ち着け。あとで職員室に一緒にこい。」


先生は僕から視線を逸らしみんなに言う。


ーー先生「さっき言った通り今日はここまでだ!みんな自分にあった魂獣は見つかったか?」


みんなはーい!と声を上げる。


ーー先生「今日はここまで解散!」


みんな魂獣が決まって嬉しそうな顔をしてる。ショウは僕の様子を見て心配そうな顔をしてる。僕はそのまま先生と一緒に職員室に向かった。職員室に着くと、近くにあった2人ぶんの長ソファーに座らせられる。すると、白衣を着た女性の先生と担任の先生が向かいの席に座る。


ーー女性の先生「今から検査を始めます」

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