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異世界のんびり刑務官~異世界で無双?そんなの俺は求めてない。ただ安定した生活がしたいだけなんだ!  作者: 楊楊
第四章 女王の帰還

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57 スタンピード 2

 リビングアーマーとゴーレムの魔物の群れは、かなり防御力が高い。それに魔法がほとんど効かない。

 リオネッサ将軍が言う。


「損耗は激しいが、力と力の勝負になるな・・・センパイ、ゴーレムの管理は任せたぞ」

「はい」


 ここでリビングアーマーやゴーレムを殲滅すれば、すべてが終るのなら簡単だが、そうもいかない。

 なるべく、ゴーレムを温存しながら戦わなければならない。


「基本は同じだ!!パワーゴレームで壁を作り、戦車ゴーレムで包囲する。決して無理はするな!!」


 ゴブリンたちに指示し、パワーゴーレムで何とか戦線を維持している。

 だんだんとこちらのゴーレムの動きが精彩を欠いていく。フィオナ嬢が言う。


「ゴブリンたちが限界に近いです。少しでも休ませないと・・・」


 ここで現れたのはバネッサ所長だった。


「だらしない奴らじゃのう。ここはわらわに任せよ。これくらいの数のゴーレムならどうとでもなる。暴虐のバネッサここにありじゃ!!」


 ゴブリンたちが集団で操っていたゴーレムをバネッサ所長が一人で操作し始めた。

 熟練の技というべきだろうか、ゴブリンたちよりも格段に操作が上手い。次々と敵を潰していく。そんな時、嫌な報告が届いた。


「巨大ゴーレムが出現!!全く攻撃が効きません!!」


 こちらの巨大ゴーレムほどではないが、それでもかなり大きい。

 次々とこちらのゴーレムが踏みつぶされていく。


「流石にゴーレムの質が違いすぎる。わらわの操作技術を持ってしても、厳しいぞ」


「仕方ありません。大砲ゴーレムで対処しましょう。もう予備はありませんが・・・」


 リオネッサ将軍に指示を仰ぐ。


「それでいこう。それしかないしな」


 大砲ゴーレムの砲撃で何とか、巨大ゴーレムを壊すことができた。

 しかし、代償は大きかった。もう大砲ゴーレムがないからな・・・


 統率していた巨大ゴーレムが討伐されたことで、敵のゴーレムやリビングアーマーは一斉に活動を停止した。しばらくは休めるだろう。


「流石のわらわも疲れた。しばらく休むぞ」


 いくら魔力量が桁外れのバネッサ所長でも、相当数のゴーレムを一度に操作すれば、魔力切れを起こしても仕方がない。

 何とか凌いだが、こちらは最大火力の大砲ゴーレムを失い、バネッサ所長という最強のゴーレム使いがしばらく戦線に復帰できない状況に陥っていた。


「次はスライムの大群です!!」


 まだまだ、スタンピードは続くようだ。


 ★★★


 現代日本の感覚だと、スライムはかなり弱い魔物だというイメージだ。

 しかし、この世界では違う。その辺のドブに詰まっているスライムは弱いが、野生のスライムは本当に厄介だ。物理攻撃が全く効かない種類も多いし、剣や槍なんかで斬ると分裂して増えるタイプもいる。

 つまり、パワーゴーレムや戦車ゴーレムの物理攻撃が全く効かないということだ。


「ここでスライムか・・・第二防衛戦も放棄せざるを得ないでしょうね・・・」


「うむ。撤退準備だ。戦闘不能になったゴーレムは起爆する。すぐに行動に移れ!!」


 痛いがもうそれしかない。

 ゴーレムを起爆させ、その内にこちらは最終防衛戦まで撤退した。

 リオネッサ将軍が指示を出す。


「計画通り、非戦闘員は管理棟まで退避だ。それと魔力切れを起こした者で、戦線にすぐに復帰できない者も退避しろ」


 そこで、言葉を切ってリオネッサ将軍はエルフの代表者に言った。


「貴殿らには悪いが、ここを突破されたら森を犠牲にして焦土作戦に切り替える。すまないが・・・」


 エルフたちに動揺が走る。

 その時、エルフの長老レドラスがエルフたちの前に歩み出て言った。


「特に若いエルフたちは、将軍に従い撤退しろ。ここは我らに任せろ。分かったな?」


 これにはエルフたちは従った。


「すまない、レドラス殿」

「将軍、気にすることはない。とにかく、ここを突破されないことを最優先に戦ってくれ。何なら、我らを使い潰しても構わん」


 レドラスには鬼気迫るものを感じた。


 フィオナ嬢が言う。


「大丈夫です。こちらにはまだまだ戦力がありますからね!!」



 ★★★


 スライムの大群の進行が始まった。

 ゴーレムの余剰があれば、ゴーレムを壁にして戦うのだが、操縦者もゴーレムも足りていない状況なので、拠点の壁を最大限利用して戦う。最終防衛戦の壁は一番頑丈に作っていたことが功を奏した。何とか、スライムの大群の進行を防いでいる。


 そして満を持して、フィオナ嬢が操作するゴーレムが登場する。ドローンゴーレムだ。

 空中から油と爆発する魔石を撒き散らす。そこに魔法部隊からの火魔法が降り注ぐ。

 そこらかしこで爆発音が聞こえ、スライムはどんどんと駆逐されていく。


「これが魔法少女の力ですわ!!」


 フィオナ嬢のテンションもマックスに近い。


 そんな中、スライム動きに変化があった。

 多くのスライムが集まり、合体を始める。


「これはヤバいぞ!!合体させては駄目だ!!」


 スライムが合体すれば、大幅に戦闘力が上がる。それもこんな膨大な数が合体すればと思うと、ゾッとする。

 俺はフィオナ嬢に指示する。


「フィオナ嬢!!スライムを合体させては駄目だ。とにかく早く、スライムを殲滅するんだ!!手段を選ぶな!!」


「分かりました・・・やるしかないのですね・・・」


 フィオナ嬢が選択したのは、ドローンゴーレムによる自爆攻撃だった。

 効果は絶大で、大半のドローンゴーレムが消失したのと引き換えにスライムの群れを殲滅させることができた。


 ほっと息をつく暇もなく、また報告が入る。


「スケルトンの大群が迫っています!!」


 今度はアンデッドか・・・

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