買い物デートは彼女(ヒロイン)と!前編
今回は小説の参考にするため一葉先輩と買い物に!?
自宅から電車を乗り継いで40分程、少し郊外のショピングモールの前で俺はある人を待っていた。
すると駅からショピングモールまで繋がる通路の奥で誰かがこちらに手を振っているのが見える。
一葉先輩だ。
「待った?」
「ううん。待ってないよ」
実際は数分だけ待ったが言わないでおく。
「良かった」
一葉先輩は安堵の表情になる
「取り敢えず入る?」
「うん」
俺達は自動ドアをくぐる
自動ドアの上には今日からリニューアルセールと書かれている。
一葉先輩はこのセールを見たかったらしい。
ちなみにここのショピングモールは横に長い造りで片方の端にはスーパーが反対の端には映画館まである。
多分この辺で一番規模のデカイショピングモールだろう。
リニューアル初日なのも相まって人が凄い。
ここには母と何回…いや何十回も来たことがあるがこの混み具合は初めて見る。
しかもまだオープンから30分も経たない。
「俺は付いていくから一葉先輩の行きたい所に行ってよ」
「うん。分かった」
俺達はショッピングモール内を歩き始めた。
そしてその様子を柱の物陰から覗く二人の影があった。
「うぬぬぬ。イチャイチャしちゃってぇ」
「南さん。うるさくしたら尾行がバレますよ」
「ぐぬぬ…そうねぇ。てか何で副会長のアンタが居るのよ!」
柱の後ろに居たのは梨美と副会長だ。
「そ、それは幼馴染として様子を見に来ただけですよ。それより貴方は何故こんな所でストーカー紛いなことを」
「そ、それはあれよあれ」
梨美は誤魔化すように言う
そんな二人に健と一葉先輩は気付いていなかった。
一葉先輩と色んなお店を巡っていく。
そしてどの店も入るのに並ぶ。
しかも列の統率が取れておらず、1列になったり2列になったりしているのに加えて、スタッフも右往左往している。
「もう少し綺麗に並べないのか?」
「どう言う事?」
一葉先輩が聞いてくる
「コミケならもっと綺麗に1列なら1列。2列なら2列にきっちり並んでいるからな」
「コミック…何だっけ?」
「コミックマーケットな」
俺はきっちりツッコむ
そんな会話をしているうちに店内に入れた。
そんなこんな横に長いショッピングモールを見ていると気付けばお昼になっていた。
余り遅くなると混むのでお昼ご飯を食べることにした。
マックやらラーメンやら色々あったがお昼なので軽めにたこ焼きにした。
俺はオーソドックスなソースで一葉先輩がネギ塩になった。
「「いただきます」」
俺と一葉先輩は軽く冷まして食べ始める。
「ハフハフハフ」
一葉先輩が目に涙を浮かべたら必死に飲み込んでいる。
一つそのまま食べたらまだ熱かったのだろう。たこ焼きのおやくそくだ。
その後も二人でたこ焼きを食べていた。
「ふぅ」
やっと残り一つまで食べた所で俺は何も考えずに"奥"の紙コップを取って水を飲んだ。
「あっ…」
「え、あ…」
俺は視線を下に戻す
俺に近い方にポツンと紙コップがある。
そして俺の手にある紙コップには薄く口紅が付いている。
「か…間接キス……だよね」
一葉先輩は顔を耳まで真っ赤にしている。
「すまん!ただ事故で……」
俺が言い訳ですらない事を言う。
「謝らなくて良いよ。ただドキドキしてるだけだから」
そう言うと一葉先輩はまだ薄赤い顔で微笑む。
(そんな顔されるとこっちまでドキッとするんだが…)
恐らく傍から見ればカップルにしか見えないだろう。
一方その頃
私、南梨美と副会長の千佳は健と三寺さんから離れた席で様子を見ていた。
「何時までチラチラ見てるんですか。冷めますよ」
副会長と私もたこ焼きを買った。
ただ私はまだ一口も食べていなかった。
「食べるわ。あと三寺さんは一つそのまま食べて熱そうにしてるわ」
「何してるんだ。一葉は…熱いっ」
「いやいや言ってるそばからアンタもしてるじゃないの」
千佳は目に涙を浮かべながら飲み込もうとしている。
(うちの会長と副会長は何同じ事してんのよ。って熱いっ)
半分に分けた梨美も結局熱かった。
最後までお読み頂きありがとうございます
今回は健と一葉が二人で買い物に!そしてこっそりとついていっている梨美と千佳でした。
次回もお楽しみに!




