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興味津々なヒロイン

やっと第二話書けました!

生徒会長こと一葉先輩に自分の"ラノベの彼女(ヒロイン)"になって貰うことの承諾を貰い、嬉しさを噛み締めながら駅へと歩いていた。


(けん)君は何処に住んでいるの?」


唐突な質問に驚く。


そして俺が告げたのは兵庫県の中でもかなり小さい市だった。


「へぇ、私と一緒だ」


「へ、えええっ」


まさか同じだとは思っておらず思わず声を上げる


そんなこんな俺と先輩は駅へと向かった




ガタンゴトンガタンゴトン


駅を出発した電車は少しづつスピードを増していた


そんな中俺は今までに無いほど心臓がバクバクしていた。


と言うのも俺は電車の座席に先輩と隣同士で座っていた。


同級生と電車に乗るのすら初めてなのに、さらに異性となると余計に意識してしまう。


「ところで健君はどんな話を書こうと思ってるの?その……ラノベとやらで」


先輩が興味津々に聞いてくる


「んー恋愛系かな…とは」


「へー、ラノベって恋愛意外にもそのジャンルがあるの?」


先輩は本当にラノベについて知らないらしい


「まぁ、ラノベと言っても種類がある。例えば異世界物とか。なろうが多いけど"このすば"とか"Re.ゼロ"、"転スラ"、"無職転生"、"異世界放浪メシ"などetc」


「あと異世界系以外なら"薬屋のひとりごと"とか」


このすばやRe.ゼロ、転スラ、無職転生、異世界放浪メシ。異世界以外でも"薬屋のひとりごと"などはなろう系アニメの代表と言っていいだろう。

  

「そう、あと学園物とか」


「学園物?」


「まぁ生徒会を舞台にしてたりとか」


「そんなのもあるんだ」


「まぁ、俺が買う本なんてほぼ全てそんなんだし」


「見てみたい」


先輩の反応の良さに驚いてしまう


「読みたいんだったら…うち来ます?」


「う、うん。健君が良いなら」


先輩が顔をほんのり赤らめながら言う


(先輩も異性の家に行くのなんて初めてなんだろうな)


かく言う俺も家に異性を招くなんて初めてだし。


俺は緊張しながら家へと電車に揺られた




「ただいま」


俺の声がリビングからの明かりだけで照らされた玄関に響く


パチンと言う音と共に玄関が明るくなる


「おかえりなさい……ってそちらは?」


「もしかして彼女とか?」


「ちげぇよ!」


俺は速攻ツッコむ


てか彼女居ない暦=年齢な俺に彼女が出来るとでも?


「えーと友達的な……」


無難に返事をする


「健が友達を連れてくるなんて……お母さん嬉しいわ〜」


「お母さんの事は気にしなくていいから」


俺は先輩の方を振り向く


すると先輩は顔を真っ赤にして固まっていた


(な、なんで?もしかして彼女って言う言葉に…な、分けないよな)


俺は訳が分からないまま、先輩と2階に上がった




カチンと部屋の電気を付ける


「ここが俺の部屋」


俺は自分の部屋に入っていく


部屋は長方形で入って目の前にベットと後ろに本棚があって……言うまでもなくラノベが詰まっている


ベットの反対側には横長のラックとその上に美少女フィギュアと箱をセットで飾っている


ラックの隣にも本棚と収納があって収納には服が入ってて、本棚は……ラノベと少し漫画も入っている


遅れて入ってきた先輩がマジマジと部屋を見ている


「"絵に描いたようなオタク部屋"って感じ」


「だろうな。でもまだ物が少ないほうなんだよ……」


「何で?」


「だって……」


俺は廊下に出て奥の部屋を指さす


そこはお父さんの部屋……だが薄暗くても分かるが壁一面の本棚には漫画やアニメのブルーレイボックス、ラノベが入っていて、その前にはアニメやプラモの雑誌、さらには床まではみ出た美少女フィギュアが置かれている。THEオタク部屋と言った所だ。


「そう言う事…」


先輩は納得の表情を浮かべると俺の部屋に入ってしゃがむと本棚を眺めている。


(いや、そのしゃがみ方をされるとパンツが……)


俺は目線をベットの方に写す


「ま、まぁラノベは色んな出版社があるよ」


「どれくらいあるの?」


先輩が興味津々と聞いてくる


「うーん数えた事は無いから分からないけど」


「富士◯ファンタジア文庫とかG◯ノベルとかアル◯ライト文庫とか色々あるよ」


「あっ、たしかによく見たら出版社が違う」


「そう。それくらい色んな出版社が出してるって事」


こんな感じにラノベの事について話続け、気付けば1時間が過ぎようとしていた。


「良かったどれか持って帰って読んでみる?」


「良いの?」


「まぁ、ここにあるのはほぼ読み終わったやつだから」


「返すのは読み終わってからで全然良いよ」


「ありがとう」


先輩が嬉しそうにする


「で、どれを持って帰るの?」


「オススメとかある?」


先輩に言われ俺はしばし考えた


(一緒に書いてもらう事を考えると恋愛系か……)


スタッタッタ


本棚からラノベを数冊取り出す


「これがオススメなんだ……へぇ」


そこには生徒会シリーズの一存から生徒会の二心、三振と並んでいる。


「まぁ取り敢えず何冊か読んでみて、続きを読むなら言ってくれたら渡すよ」


「分かった」



俺は先輩を駅まで送るため一緒に外に出た


外はすっかり日が沈んで薄暗くなっている


ちなみに隣に並んで歩く先輩の手には紙袋があり、中には先ほどのラノベが入っている


そして最寄り駅には直ぐに着いた


先輩はここから二駅ほど乗るらしい


「今日は色々ありがとう」


「い、いやむしろこちらがお礼をしたいくらいです。俺何かに協力してくれてるし」


先輩が何かを言おうとした時……


『皆様まもなく電車が参ります』


下のホームから放送が聞こえる


「行かなきゃ!健君、また明日」


「ま、また明日」


先輩はスタスタと改札を入っていった


~数日後~


夕日の差し込む生徒会室


生徒会室には机がU字型に並べられ、その真ん中に生徒会長が座る


そして生徒会室のドアの前には一人の女子生徒が居た。黒くて艷やかなボブカットに赤縁眼鏡と真面目な子である事が外見からも分かる。それが私、副生徒会長の早未智佳だ。


私は生徒会室のドアを開けて立ち止まっていた


と言うのも会長が"今日も"一人船を漕いでいた


昨日もその前の日も眠そうにしていたが。


私は会長に駆け寄るとちょっと迷って体を揺さぶる


「会長、起きてください」


すると意外にあっさり会長は起きた


「ごめん、寝てた?」


会長が眠そうな目で聞いてくる


「はい、どれくらいかは知りませんが…」


「そう」


「にしても会長が寝るなんて珍しいですね」


「昨日の夜は本に夢中になっちゃって……」


「本……」


私はプリントの束の隣にひっそりと置かれた本に気付いた


それはラノベだった


「会長が珍しいですね、ラノベなんて」


「あ、うん。オススメされたから」


「オススメですか」


私の中にある男子生徒の名前が浮かんだ






最後までお読み頂きありがとうございます

本作がまさかの日間ランキング40位以内に入ることが出来ました!ありがとうございます。そして今回は最後の最後に一人新キャラが登場しました。

これまたラノベを読まなそうな副会長……どうなるのでしょうか?次回お楽しみに!

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