『あ、アタシ良く言えばスーパーサブ?』と、思ってしまった山田さん。
投稿の貯金がなくなってきました。がんばります・・・
元気が取り柄、成績上等!の山田桃花です。
上等!というのはアタシの成績がすごいんじゃなくて、自分のなかではデキがいいという意味での上等!です。正直ここに入れたのもリオンのおかげですし、新歓テストではみんなと同じくボコボコにされましたが、リオンとの『二人勉強会』でリオンは100点超え、私も90点くらいとれてそう、という確認もできました。500点満点なのですが、一年生は100点取れたらすごいって聞いてるので90点なら上等!です。
どっちかっつーと、アタシの中ではアタシよりリオンが凄い。
ちょっと優柔不断で人を傷つけるのが苦手なリオン。中学のときも部活で一緒だったけど、その身長で先輩を追い越して中二なのにレギュラーになるのにおたおたしていたリオン。フィジカルコンタクト、ぶつかりあいは苦手、それで速攻を決められたこともあったけど、「やられたらやりかえせーーー、リオンは強い!当たり負けなんかない!!」と、言ったらマジのぶちかましをしてTFを取られたリオン。
幼馴染なんだけど、勉強で勝てるかもと思っていたのは小学校低学年のころ。アタシも中央へ来てるんだし、悪いつもりはないけど、模試でB判定だったけど強行突破して入学したクチ。リオンはA判定、Aでも80%とかだけどBは60~70%って感じなので、二人とも滑り止めの私立高校は受けてました。そこも一緒んとこね。勉強では今ではアタシがリオンにおんぶにだっこ?ほぼ頼りっぱなしです。
保育園から数えたら10年以上の付き合いだから、高校で離れたとしても合えば前みたいに、ってのはできたと思うけど、ちょっとがんばってココに来たわけです。リオンには隠れて追い込み合宿みたいのも参加したけど、そこでわかんなかったことをリオンに教えてもらったりしたので、隠れてるようで隠れてなかったり。特に勉強面では中央高で同じ同じランクの教室で授業を受けるのはキビしいと自分でも思ってるし、大学も別ランクになりそう、とは思ってます。てゆーか、中二の夏以降は頼りっぱなしで悪いって気持ちが強いし……リオンに言わせれば自分で「わかったふり」になっているとこを発見して「わかった」状態にできるので無駄じゃないそうですが。
じゃあ体力は?というと、身長体重ほぼいっしょ。顔は似てないけど双子コーデもやろうと思えばできないことないので、どっちかっていえばアタシのほうが瞬発力があって、リオンのほうが持久力あるかも?くらいの差で、バスケっていう競技でいえば後半でのダッシュなら、うーん、少なくともアタシのほうが速いってことはないなー・・・かわんないか、ダレてきたらアタシのほうが遅いかも。リバウンドなら負けないと思うけど、3Pは絶対負けるなって、くらいかな?
ともかく、頭はリオンのほうがいい。戦術的なことも考えられるし、動きながらの指示も出せる。アタシはその実行役。最後は気合だけど、最初からも気合優先的なとこもあると自分でも思ってるしそれだけじゃなだめだ……とも気付いてはいますよ。
クラスマッチのHRでなんとか滑りこんだときの会話にも驚いたけど、放課後体育館で練習してみてマジで驚いた。女帝マイティさん、すげーー。
クラマはまだちょっと先なので2,3人増えるかもだけど、今の6+1名(ジョージくんは男子なので女バスには出ないのでプラスイチ)で練習したんです。
アタシとリオン 165cm 経験7年くらい
ミツキ 170cm 初心者……だけどダッシュ力も持久力も結構ある。初日からドリブルできる時点である意味すごいよ?ミツキ?
ユカ 173cm? 経験者かつ3Pがチョーうめー。ジャンプ力というかリバウンドはそれほど得意じゃない……リオンとちょっとカブるかなー
リコ 175cm 経験者、スピードもパワーもアリアリのアリ!こんなガードに攻められたらたまらんみたいな素材!
そして、
マイティさん、自称178cmだがどう見ても185cm+。足がちょー長い!止めようとしても、ピボッティングだけでラクラククリアーされちゃう。一回ファール覚悟の玉砕タックルも試してみたけど、当たるか当たんないか、それほど押された感覚もないのにすっきりクリアされて、1.5秒程度動けなくさせられちゃう。
それだけじゃなくて、膝の曲げ伸ばし?なのかな、あれ、も、スゴくて、ピボットと組み合わさると、低い体制で近づくと、自分で胸や顔を膝にぶつけにいく感じになっちゃう。当然「あれ?おかしいぞ?」みたいになるので、そこで全身伸びるとスキができちゃう。
で、デカい上に速いひとに何秒かあげたらあっというまにシュートされちゃう。またはいいとこで構えている3ポインターにいいパス出されちゃう。
最初はリコ、リオン、ワタシ対ミツキ、ユカ、マイティさん。ミツキは初心者だけど、ユカとマイティさんは連携ばっちりなので、びっくりするほど手が出ない。ミツキは初心者だけあってトラベリングとか多発したけど、練習の3 on 3 でそんなの止めてたら練習にならないので、スルーして、動かしてた。すぐにパスを回せるようになっていたのにはビックリ。体育の授業とかで少しやってたとか、そんな感じかな。
休憩を入れつつも何回かメンバーを入れかえて一時間くらいやってたかなぁ。最後はオソロしいことにミツキ・マイティペア対経験者4人。これで大体得点力一緒という地獄……そしてワタシのオフェンス力は、リコ、ユカにまったくかなわないってのもわかっちゃった。
10分くらいゆっくり休憩してから始まったのがユカが言ってたパス出し練習。ほんと、あと一歩届かないってところに来る。コノヤロー!って感じで根性で追い付いて指示通りに動くと、3Pを打ちやすそうなユカやリオンにパスを出せたり、リング下まで駆け上がっている所に絶妙なパスがきたりする。
濃密な練習は30分くらいで終わったみたい。時計見る気力もないけどだいたいのカン、というか着替えた後の時間からするとそれくらいかな?ともかくキツかった。
「確かに、一試合ずっと100%で動かされるかもしれない・・・」
「わかったでしょーー。きっついでしょーー。まーー、慣れるよーー」
「みなさん、スゴいですねーーじゃない、みんな、スゴいね。全然ついてけないよ」
「あのさ、初日で走りながらドリブルできる時点で充分すごいよミツキ」「そうよ」「だね!」
「まあ、中三の体育でやったと言えばやったから、全くの初心者じゃないかも・・・」
「おぅ、その背でそれだけ動けるんなら、助っ人要請とか来たんじゃないの?」「かもね」「なー」
「私、夏休みは図書館の住人だし、バスケは二学期だったので夏体は終わってるし」
「あー二学期じゃなーーー、やっぱーー図書委員優先なんだーー」「そうか」「そうなの」「ね」
ホントに図書委員なんだな。でも、今まで体育以外で練習してないとすれば一番ノビシロあるのもミツキ。
5人で出るって考えると、ミツキ、リオン、アタシの3名から2名。もちろん休ませるためにリコ、ユカを下げるのもアリだけど、総統がマイティさんだとして、副参謀ができるリオンを出しておくとマイティさんの負荷が下がって圧倒的な攻撃力を発揮しやすくなりそう。
こりゃ、アタシとミツキ、交代でスーパーサブかな。いやいやそんな考えじゃだめだ。
「おい、そこなる桃花よ。後ろ向きな事を考えてはおらぬか?」
ぎく。気づくか。
「チョットは思ったけど、声には出してないよー。どうやったら追い付き追い越せるか考えてたんだよー。ウチの学校、部活絶対主義かつ第二まで必須の謎ルールだけど、本所属までの猶予は長いっしょ?第一を体育系にした場合経験あるバスケ部も悪くはないし、このメンツなら上級生食えるんじゃないかとか?そのためにはマイティさんに教えたもらった技術をどうすれば?とか考えてたし!」
ちょっとウソだけど、なんとかガンバローはウソじゃない。自分でできることは何か?も思ってはいたよー。
「で、あるか。疑ってすまぬ」
でたね。で、素直に謝るんだ。
「うむ。ま、どちらにしろ・・・」
??? みんながマイティさんのほうを見てる
「我は部活としての女バスに入るつもりはないのでな」
「「「「ええええーーーーーーーー」」」」「だよねーーー」