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フライングガール!  作者: Jack...
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竹内くんが泣きそうになりながら作った型紙をみんなでジグソー

期末はまずまず。成績キープはできた感じだ。


それからが地獄だった・・・


・・・型紙・・・できたぞ・・・


「おう、ソロバン、御苦労様だった・・・うわっ!!こんなの切るのか!!」


ヤスオ、イキナリ根性論で悪いがあきらめろ。これを設計した僕の苦労はそんなもんじゃなかったぞ!!


「う・・・わるかった・・・しかし・・・手分けしても大変だな、こりゃ・・・。オレの足は発泡スチロールで、それほど大変じゃなかったわ」


僕はPCで設計したあと、工作用の厚紙やプラダンでちゃんと階段からの動きをビーダマとチョロQで確認したんだよ!!

確かにデザインナイフで泣きながら切ったよ。いつまでも終わらずにね!!

いくらマイティさんが万能戦士だと言っても、通過だけで壊れちゃケガさせちゃうだろ!!

美人の足はやっぱり美人で作っていても楽しかっただろうよ!!


「いや、そんな・・・というか、まあ、美しいは美しい。サイズはユカ隊長が測ってくれたし、写真、動画も女子同士だからか、なんか妙に遠慮なく・・・ちょっとユカ隊長の解説がエロかったしなww。まあ、物理的な足の長さには驚いたけどな・・・


よかったじゃないか・・・楽しめたみたいで。僕はデザインナイフで切ったところが痛いよ・・・


「おー、ソロバン、おつかれさまー。一応強度は大丈夫かとけー・・・ジョージに言われたけど大丈夫だよな?」


おう、ケーイチ、まあ、枚数も増やしたからな。その分切るのは大変になったけど・・・


「うえー・・・まあ、安全第一だよな」


そう、最初の想定は10枚×10枚だったが、それではあまりにもカクカクすぎるのと、強度に不安があったので、不定間隔にして、1.8m×1.8m ブロック部は、12枚×17枚という、なんとも奇妙な枚数になった。


廊下と直交する側、階段から入ってくるところは182cmのうち、115cmを使うが、出ていく側はきっちり182cm使う。


つまり、北から西へ曲っていくので、東側はヘンな振動とかしないように何枚か押えておけばいいだけなのだ。通路がイタリックなJだからな。


切り込みにも工夫をした。


東側の間隔が広い最初の三枚は南北の板が『受け』になっている。ここは本当に直角に組めばいいだけだからだ。


東西の板はその三ヶ所は上から入れる。密度が増したので、もし間違えてもわかりやすくなった。


それ以外、西側に行くにつれ形が複雑になるが、そこは全ての東西の板が『受け』だ。

東西の板を全てを配置したあと、南北の板を上から押し込む形にした。


簡単にいうと工作精度が期待できないからだ。

1mmでもズレたら困るなんてのを手で切るジグソーに期待するのは無理だ。


なので、南北の板が東西の板から見るとヘコんでいる設計になっている。

最後に通路の板を被せてしまうので多少ヘコんでいても問題ないのだ。


通路の最後は東西方向なので、東西方向だけで通路を支えればどうにかなる。


「雑だねーー~?」


あ、ユカ隊長?コンピュータシミュレーションはちゃんとやったぞ?


一応耐荷重490kgということになった。話半分にしても245kg、3Gちょいなら耐えられる。


「あ~ま~い~。75kgは公称だし、チャリ通装備プラスGoカムなんかで10kg近くは増えるは~ず~~」


う・・・そう言われると・・・


「まー、走行路を釘とかビスでしっかり止めればなんとかなるさーー」


まあ、走行路・・・走行想定コースは信用するしかないよな・・・


「それなーー~wwww 。あの娘は『マイティさん』だから、できちゃうんだろーけど、見てるほうがコワいよなーー。想定通行コースの幅はローラーブレードの幅と一緒~だったり?」


さすがにそれはない。入りが外一杯、75~83cmのところで高さ80cm、単純に降りていって、出るところが41~48cm、高さ3cmのど真ん中で出る想定。


「ウケるwwwww、出口のほうが狭いしーー、ちな、何度?」


え、出口の左右の傾斜のこと? 91:5だから、arctan(0.055)として3度くらいか?


「まー、それくらいならあの娘なら大丈夫かーー??、でもコースがガムテ二枚くらいの幅しかない~~wwwww」


いや、正直、そこしか安全に走れるところがないんだよ・・・


「大道具が役者頼り~~!!」


本人がそれでいいって言ったんだから!!


「それが役者頼りじゃーーーん??」


はい、おっしゃる通りです・・・


あと、ユカ隊長、近いです。

自分が美少女なの忘れてません?男子に毒です。いい匂いです・・・


てなわけで?そんなわけで、今回も期末試験断トツ二位のユカ隊長からOKをもらったみたいです。


口調を戻すと、緩く作ってあるのはバラシを速くするためだ。


すでに夏休み。夏休み中の課題もあるわけだが、高嶺祭のためにはこの休み中に撮影なり設営なりなんなりを済ませないといけない。


当然、階段と廊下を占有するI-Bの撮影は周辺との交渉が必要だし、廊下や壁を過度に傷付けないための養生なども必須だ。


教師の適正な労働時間のためにも撤収も容易でなければならない。

キツめに作って木槌やゴムハンで押し込むことも考えたが、それでは撤収が容易にならない。


耐荷重は木組みのみでの数値なので、細いビスと、それ用の穴を空けて通路用の板で連結するのであれば格段に上がる。


どちらにしろ、想定ルートの幅数センチメートル以外を通ろうとしても破綻するのだ。


ユカ隊長の『役者頼み』は悔しいがその通り、と言うしかないのである。


マイティさん本人は「ふむ。これは面白そうではないか?」などと乗り気だが、ジョージやスピードシスターズも含め、周囲は彼女がケガをしないか、特に顔とかモデル活動上問題がある部位にわずかな傷もゆるさない、的な雰囲気すらある。


中条さんなど、「私がスタントします!!」と言っているが、無理だ。通常の女子にあんなコースを降りることは不可能だろう・・・


しかも、止まる有効手段が無い。傾斜を使っているので激速な時速30kmくらいで廊下を疾走している女子を止めないといけないのだが、インラインスケートでのブレーキングはそんなに止まらない。道路で30km/hなら大したことないが、高校の廊下では爆速なんだよね。


結局、ジョージがバイク用のフルフェイスメットをかぶって、背中側にはいろいろ付けるけどおなか側にはなにも付けず、彼女を柔らかく受けとめて体育用のマットに向かって、彼女を抱え込んでグルグルして止まる、という原始的な方法になった。


あいつも自己紹介のときのヒョロガリからだいぶ鍛えられているからなあ・・・


さて、どんな映像が撮られていることやら。

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