ヒアリングする増田くんの横でニコニコしているジョージくん
「と、まあ、これで3日目も終了か。概ね語ったかと思う」
マイティさんは増田くんのインタビューを受けています。
何故か彼氏兼スポークスマン的立場になってしまった僕も隣で聞いています。
「・・・波瀾万丈というか何というか・・・言語道断という言葉すら思いつくね。これをキレいにまとめる自信はないが、取捨選択したり、脚色したり、翻案、要所だけもらって事実関係を変えるのはOKかな?」
はい、僕から発言させていただいてもよければ、いいと思いますよ。
僕も聞きましたが、今でも信じられない気持で一杯ですしね。
「おう、ジョージ・・・くん?」
同級生ですし、ジョージと呼び捨てでいいですよ?
「じゃあ、オレも増田でもマナブでも好きに呼んでくれ。まあ、あまり具体的なのはボカさないと不味いだろうし、翻案しても、『絶対盛ってるよね』って言われそうな話ばかりだから、あ、ジョージの許可でマイティさんはいいの?」
「かまわぬ。私にとっては現実だが、ハタから見たらまったく現実感が無いのは理解しておる。ジョージもかなり強くなったし、マナブも鍛えたらどうだ?」
「遠慮しておくよ。それに、月曜までにこれをまとめるのは苦しみそうだけど楽しみだ。気に入らなかったらボツでもかまわないが、読むだけは読んでくれ」
そのまま書いてもフィクションにしか見えないと思いますが、あまりにもマイティさんのやらかしは極端ですから、思い切り改変して物語チックにしていただければいいと思います。
小説で10ページくらい、だと話としてはシンプルにするしかないですよね。
「そこはおっしゃる通りってやつだ。出だしで盛り上げて、一旦落ち着かせて、もう一度盛り上げておしまいくらいになるだろう。なんなら最後の強敵を出してその戦いの途中で終了という脚本もアリだろうな」
「うん?! そんな半端な終わりかたの映像でもいいのか?」
「うん、マイティさん、映画じゃなくて、マイティさんと、このクラスのプロモーションビデオだとすれば全然アリ」
「・・・ああ、歌手のミュージックビデオみたいなイメージか、なるほど」
個人的にはスピードシスターズはクラスマッチのスタイルでなくてもいいから出てほしいですね。
「おう、美人揃いだし、絵的には映えるだろうね。ジョージはマネージャーとして練習も付き合ったんだろう?だれか好みの娘はいるの?ってマイティさんか?」
はい、そうですね。みなさん美人ですが、マイティさんの素晴しさには一歩譲ります。
「聞いても問題なければ答えてほしい・・・まあ興味本意だから答えなくてもいいけど・・・二人は付き合っている、彼氏彼女の関係ってことでいいの」
はい「問題ない」
「シンクロしたね。言葉は違ったけど。ジョージはマイティさんの実家?社員寮?に住んでるって聞いたけど、・・・その、なんというか・・・」
「どうせ、肉体関係はあるか、とかそういう質問だろう。まだ無い。そのうちするだろう。と、いう答えで満足か?」
マイティさん、ギロっと睨まないであげてください。普通の人はビビってしまいます。
「いやいやいやぃゃぃゃ、まあ、そういう質問をしようとして躊躇してたんだけどね?答えてくれるとは思ってなかったから驚いたよ」
「ウチの寮には20代、30代の男女がひしめいている。そんな話ばかりだから耐性はある!」
マイティさん、イバるとこじゃないと思います。
「都市伝説だと思いますが、みんなでやりまくっているという話はマジですか?」
急に丁寧語ですか?マナブくん。私から答えると、半分都市伝説です。
仮に男女10人ずつだとすると、男性10人と女性10人とが、自由に相手を選んでにイタしているというのが噂の内容だと思いますが、違います。
一人対一人の人もいますし、複数対複数のグループ内では自由、というグループもあるにはあります。
ただ、それなりに規律のある自由で、そのグループ外や、もしくは寮の外の男女としたら『浮気行為』として非難されます。
特に寮の外の人としたのなら、病院にいっての性病検査が義務付けられ、一ヶ月以上は誰とも接触禁止になります。
「噂よりちゃんとしているのはなんとなく分かるけど、なんだか真面目なんだか不真面目なんだかわからないな・・・」
そうですね、でも、真面目のほうが近いと思います。
その、行為にいたる人達は最終的には結婚相手を選ぶことを目的としている、というのが根底にあります。
ずっと寮生活ですから、相手の素を見るのは簡単なんですが、その行為中というのはさらに素を曝け出しているとも言えるのではないでしょうか。
人生100年時代という話もありますから、35で結婚しても65年の付き合いということになるわけで、御互いに素を見せあうというか、そういうことかと。
「そうすると複数人同士のグループというのが意味がわからないというか」
寮の先輩曰く、結婚の要諦は究極の妥協だそうです。
仮に三対三だとして、男子と女子の一番人気は集中するだろうってことはわかりますよね?
または、好みの方向性の問題で、男子からの好意と女子からの好意が互い違いにループしたり、とかもあるそうです。
「まあ、それはわかるよ?社員同士の結婚にこだわる理由はあるの?」
あー、美男美女採用という噂はご存知ですか?あれはかなり本当です。ですが、特に女子側ですが、身長が170中盤とか180以上の人もいまして、恋愛というか出会い的に不遇な人も多いのです。
例えば、マイティさんが、自分より10cmくらい高いカッコいい人と結婚したい、と言うと異常に選択肢が狭まることはおわかりかと思います。
「・・・ジョージもそれには入ってないじゃん」
それはおっしゃる通りなのは自覚してますので、せめてものという感じで鍛えてはいます。男性側も195cmとかになると、160cmの女子、日本的には小さくないですが、ほぼ、恐怖を覚えるほどの体格差だったりします。
「おれも170無いし、195cmで筋肉質ならフレンドリーでも怖いかもな・・・」
あと、男女とも理系の院卒以上なので頭がそれなりに良いひとが多くて、相手を選ぶというのもあります。
「あー、アホと付き合うのがめんどいとかか? わかんなくはない・・・」
なので最終的に、お互い50年付き合えるか、で妥協できればカップルが成立する、それまでは誰がいいかお互いに悩みつづけている状態だそうです。
「その状況を楽しんでる人もいそうだね」
「それは居るな。誰と言ってもわからぬだろうから言わぬが」
「・・・なんか別の妄想が捗りそうだからこれくらいにしておくよ。脚本のほうが大切だ。でも最後にジョージに一つだけ聞いていい?」
なんでしょう?
「マイティさん、流石に何ヶ月も見ていれば、噂で流れているような粗暴な人ではないのは分かる。力もスピードも知力も凄いのもわかったけどさ。どちらかと言うと、事前の種蒔きをして、準備をバッチリして、最後の最後だけパワーにモノを云わせるタイプ。相手?敵?が暴力的でも有無を云わせないようにね?。三国志だと孔明とか、日本だと戦国時代の両兵衛とかに武力体力戦闘力に99+を付けたような感じ?今日まで聞けた話も映像だと派手な暴力・・・武力行使場面がウケるかもしれないけど、『NO』とあちこちに言わせない布石の努力がスゴい」
言いたいことは理解できますが・・・それのどこが僕への質問なんでしょう?
「うん、さっき、マイティさんが『まだしてないがそのうちする』、って言ったってことは、ジョージに先輩女子社員をあてがって練習させているんじゃないかなーって思ったってこと。どう?合ってる」
・・・・・・・・・
「は!・・・正解、で、あるな」
「マイティさんが認めちゃうんだ・・・ジョージ、顔、真っ赤だよwww」




