表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
フライングガール!  作者: Jack...
35/55

お話を書きたい増田くん

増田、学、です。168cm 、42kg、ヒョロガリ、は、自覚してますが、それほど、チビではない、と、思って、いました。


しかし、中央高、というより、このクラス、I-Bには、男女共に、デカイのが集められたのか?という、くらいに、大きい男女、が、多く、正直、驚きました。


ちょっと「、」が多め、ですが、こういう、しゃべり方なので、すみません。


まあ、僕も、中学までは、学年トップクラス、ここに来たら、只のヒト、というやつです。

わかっては、いたつもり、ですが、(こた)えました。


でも、イベントも、授業も、忙しいので、逆に(まぎ)れている、感じでしょうか。


数学はお約束のC、英語は辛うじてBですが、Cでもいいかな、と思っている自分も、います。


さて、高嶺祭実行委員の水野さん主催・・・というのも少しおかしいけど・・・のLHRで、ここは、僕も思い切るべき、なんだろうな、と、思い切ります。


水野さん、増田と言うんだけど、発言、いいかな?


「えと、増田くん?・・・何度か話をしたことあったよね。はい、どうぞ」


覚えていてくれてありがとう。それほど、(よう)の者でもないので、僕のことを知っている人は多くないと思うけど、文学部・文芸部で、子供の頃の夢、小説家・・・は、今は、目指して、いないけど、一応ね、そういうことしてます。


わざわざ発言したのは、ノンフィクションベースだと、マイティさんが困るんじゃないか、という意見なんだ。


「それは・・・どう?マイティさん」


「うむ・・・困るというか、モルの言ったような特例が作られるのは避けたいので、仮に映像で使うとしても、フィクションである、という御題目(おだいもく)が立ったほうが良い・・・で、あるな」


「で、あるな、は地なんだ。・・・あ、増田くん、フィクション、フェイク、そういう脚本を書いてくれるってこと?」


そう。水野さんが実行委員に、なったみたいに、中央高に来た、目的の一つに、三年の劇の脚本を、書けたらいいなって、ってのがあってさ。

小説家は、運も、実力も、相当無いと、食べていけない、って現実は、もう知ってるけど、趣味で書くことは、できるし、一杯読んで、駄作かもだけど、そこそこ書いてる。

ちょっと僕が、考えた理由とは、違ってたけど、ノンフィクションだと、困る可能性は、あるんだよね。

マイティさんって、女バスも見たし、野球もチラ見したし、新歓も定期テストもすごかったしさ、ちょっと設定つければ、SFでもファンタジーでもいけちゃいそうな・・・あえて言うよ・・・『素材』としてものすごい優秀な存在?


「あーー、まなぶはストーカーーなのかーー?ずいぶんとー~命しらずー~?」

「『素材』は失礼じゃない?」


「いや、もう隠してもしかたないがモデル稼業をしているので、まあ、素材扱いには慣れていると言えば慣れている。しかし私は普通に勉強して運動しているだけなのだが、少し(いじ)るくらいで映像作品のモデルになるほどか?」


うん、自覚無い系か。 何人かが,ガタっと行ったり,ツボったのか,突っ伏して,笑いを堪えたりしている


「あのなぁ・・・マイティさんよ、今の発言、コントとか、なんとかシン喜劇だったら、全員がハデにブチコケてるとこだぞ?」


「・・・そうなのか?モル?」


[あのな・・・マイティさん・・・あー、増田くん? ラノベでもあるよな。俺ツエーだっけ?」


はい、赤池くん、で、呼び方は、いいですか? 俺TUEEE 的なものや、それにカブせたり、さらにメタな要素を付けたりした、ラノベのジャンルがあります。


だいたいファンタジーもので、無敵なスキルやパラメータを持っているんですが、マイティさんの場合には『無自覚系』とか『高身長系』とか『拡散系』とか加えられると思います


「増田くん、面白そうね。あえて無慈悲な言い方するけど、高嶺祭実行委員としては譲れないところだから許してね」


どうぞ、水野さん。


「それ、3日で書ける?で、面白くならなさそうだったらボツでいい?」


マイティさんが取材というか、ヒアリングを、許してくれれば、なんとか。

で、ボツの判断に彼女本人や、既に仲良しになっている、スピードシスターズや、赤池くんも、加わってくれるならいい。

ただ、本人が、僕の予想より、面白すぎた場合、どこを削るか、悩むと思う。


あと、一旦書いてOKが出ても、読み合わせを、していくうちに、全部書き直し、ってのも有り得る。初期の早い、段階ならね。コレって、決めてからは直しだけかな。


その場合は、一晩で、いけると思う。


「えっっ・・・一晩って、本当にできるの?」


うん、三年の劇みたいに、一時間以上とかじゃない、前提。今の実力だと、出来上がりで15分から精々20分弱?

それって、小説にすると、速読とか、無しとして、10分で、読み切れる程度の、量なんだ。その小説っぽいモノなら一晩。

それでOKがでたら、いわゆる、脚本、台本、で、15~20ページくらいかな。

例えば、小説だと「無限に広がる大宇宙」って、わずか9文字、だけど、これを映像に、しようとすると、結構大変だし、時間も増えちゃう、ってわかるよね?


「おーー、そーだねーー、遠くからー☆が近づいてー来たりーー、斜めにーなぜか~文字がーースクロールしてきたり~~、ゴゴゴゴーーーって音がしてるけど、真空なはずなのにーー何故音が~~~ってツッコミが入ったりーー~」


「ユカ、突っ込みは入らぬと思うぞ?」


「あの、二人とも、そういうのはいいから。で、増田くん、書けるかもしれないとして、映画だと、機材とかいるよね?、少なくともカメラとか・・・あとはやるかどうかは別としてCGとか、そもそも編集もPCがいると思うけど・・・理学部や学校のPCでできるのかしら・・・」


そこは、それほど、心配してません。ジョージ君、もう、モデルとしての、マイティさんの、マネージャー的な仕事もしていますか? していなくても、SNSとか、公式ウェブサイトとかの写真撮影してません? それに、ライブカメラやアクションカメラがあるかは知ってるよね?


「はい、・・・言ってもいいですか?・・・はい、良いそうなので、言いますが、撮影機材もレフ板もあります。なんというか、PCやソフトも一通りありますし、実は今その研修を受けている最中です」


「うむ。実質、私の個人事務所のような会社の経費で購入したその手の機材はある。使ってもらうのもかまわぬのだが・・・それはクラス展示としてどうなのか、という疑問が残る。先ほどのマリカの話とな」


なので映像なのです。真面目に考察すると、中条さんの案、巨大ポスター展示と、一日に何回かのご本人登場で、充分集客できると思いますよ。

ただ、これだとクラス展示とは、言い難いということで、実行委員会で、 ダメ出しを喰らう可能性も高くなります。

映像作品にすれば、いくらなんでもマイティさん一人だけ写しっぱ、というのは難しいです。15分だとしても、出演者だけで、10人程度は、必要になるでしょうし、監督・演出・脚本は・・・僕にやらせて欲しいけど・・・裏方も必要になります。今の話だと、カメラ、撮影も、複数人必要ですよね。

そして何より、中央高名物、高嶺祭名物の、教室内外装飾、たぶん大量の、小道具、もしかしたら何かのセットも、必要になります。全員、何かできますし、やらされます。

つまりクラス展示そのものです。


「そうと聞いたらオレにも話させてくれよ。伊藤だ。オレも高嶺祭目当てで入ってきた。そういうやつは他にもいるだろ?」「おぅ」「あたしもー」「アタシメイク担当したい!!」「オレには美術・大道具を任せろ!!」


どうです? 水野さん。


「やるねーー。増田(まなぶ)くん!! 文学部文芸部のオタクくんかもと思ってたけど、自分の好きなことならみんなを巻き込めるんだねーー。 でも、メッチャ自分で小説?脚本?のハードル上げちゃったの気付いてる?」


マナブくん、じゃなくて、オタクくんで結構ですよ。内向的なのも実際そうですし・・・でも、まじな話、エアコン効いてるのに、汗びっしょりですよ。生まれてから一番、勇気出しました・・・

今日、水曜なので、草案提出は月曜日でいいですか?


「いいよいいよ 土日潰れても知らんけど、だけどねー」


まあ、覚悟の上ですよ。マイティさん、今日から一回15分で三回、三日間連続インタビューのお時間を頂けますか?ジョージ君もついてきてね。


「承知だ。ジョージ、アプリでいいのでボイスレコーダーを準備するように。(まなぶ)にデータで送ってやれ」


「はい、マイティさん」


よろしくお願いいたします。しかし、ジョージ君も入学したての頃は僕と同じリョロガリ系だったのに、すっかり細マッチョ系になってるね・・・3ヶ月で別人か・・・


とりあえず、喉がカラカラです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ