表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
フライングガール!  作者: Jack...
11/45

片山津くんの事情をそれなりに知ってる神田くん

次の機会があるかどうかわからんけど神田浩一郎っす。


まー、今、ジョージくんと呼ばれてるけーちゃんと、敬一郎、浩一郎という○一郎同盟というか、けーちゃんこーちゃんと呼びあう親友?と言っていいかどうか、わかんないけど少なくとも中央高にくるための運命共同体を構成していたつもり。


まぁ、まともに中央高突破運命共同体を結成したのは中二だけど。

それまではふつーの友達?正直、あいつの家は貧乏だったし、お母さんも若くて美人すぎて、いらない陰口ばかり言われてたのは知ってたし。

貧乏といっても給食費滞納とか修学旅行に来れないとかそういうレベルではなかったけど、ゲーム機が買えないとかスマホ持ってないとかそういう感じ。


まぁねぇ。自分ちも含めてこの田舎で中央高を目指すようなのは、両親もわりと高学歴で、そういう夫婦は結婚するのも遅めで、といっても30歳くらいで結婚した自分の両親は若いほうで、とか思ってましたわ。


でも、けーちゃんのママはとびきり若い。多分30歳にはなってるんだろうけど、まぁ、エロい。けーちゃんのおねーちゃんと言っても年配の先生はそんなもんか、で済ますんじゃないか?ってくらい。そのあたりどうよ、と、無事中央高に入り、怒涛の新歓、驚愕のクラスマッチ(オレはだらだらサッカーにしたけど)を経たとある日の授業の合間に聞いてみた。


「こーくん、そうですね。自分の母ながら、若くて美人だとは思います。姉・・・は言われることもありますね。小学校低学年のころなら親子一択でしたが、今では自分のほうがずいぶんと大きくなってしまいましたから、親子よりそちらのほうが認識しやすいのかもしれません。あとですね、ご存知の通り、ウチは狭いので、下着もハダカも今でも見てますので、エロいかどうかについてはちょっと判断が難しいです」


うらやましいぜ。まぁ、このままだとR18な話になるので、このへんにしておくか。でも、不意に下半身が反応しちゃったりしない?


「まあ、することもありますが、お母さんは何というか、けいちゃんも大人になったね、とか、ママでよければ練習台になるよ、とか、喜んでくれるので。母の言う練習台が、何かは理解してますが、さすがにそこまでは割り切れてません」


そらそうだ。男子中学生のたしなみ?としてエロ本的なものの貸し借り・・・いや、一方的に貸すだけか、もしていることだし、学校でもそういうことも教えないわけではないし、知らないほうがおかしい。


まあ、一方的に貸すという意味では参考書類はこちらが一方的に貸してて、頭の中身というか、理解力、読解力みたいなものは一方的に借りてる関係性だ。


エロいおねいさんではなく、けーちゃんの母ことリルさんは、見た目とは違い、弁当工場という地味な職場で働いている。この町は工場が多く、夜勤なんかもあるので、そういうところに弁当を配達する弁当屋さんだ。


口の悪い人は「バカ商」なんて言い方もするが、今の市立総合高商業科の前身、市立(はかま)商業をギリギリの成績で卒業し、ほぼ同時にこーちゃんを生んだらしい。若いハズだ。


夜のお仕事をしていた時期もあったみたいだけど、子連れで夜間の専門学校に通い栄養士の資格を取って弁当工場の社員という普通の社会人になったという噂だ。乳幼児をかかえて生活していくだけでも大変なのに夜間学校の学費も必要だったってことだから、苦労人だなー。まぁ、あの見た目ならいろいろと声はかかっただろうけど「母親」を優先したということなんだろう。


まぁ、そんな職場なので、従業員の余得としてまかない的なものがあり、彼女は特別にある程度の食材の持ち帰りすら認められているらしい。まぁ、数百人分作るんだから、親子2人分くらい誤差なんだろう。


それでもって栄養士なのでけーちゃんはバランスの良い食事が取れて、すくすくと育ち、中三にして180cmを超える大物?少なくとも見た目はね、に、育ったわけだ。まあ、リルさんも165cmくらいはありそうに見えるので女子としては大きいほうなので遺伝もあるのかもしれない。親父さんの話は話でしか知らないんだよな。


「そうですね。写真でしか見たことないですが、母よりはだいぶ大きいみたいで、僕の身長も遺伝かもしれませんね」


これも噂だが、けーちゃんの父親は見た目はいいけどワルだった、というか、ヤクザそのものではないものの比較的まともじゃないお仕事に手を出していた人だったらしい。けーちゃんはニコニコとしていいて人当たりも良く、ウチの両親も親戚の子ぐらいの扱いをすぐにするようになったが、親が誰かを聞いて一瞬ひきつった。まぁ、そんな感じの扱いっぽい。


そもそもなぜけーちゃんがウチに入りびたっていたかというと、俺のせいだ。中央高突破運命共同体といいつつ、実質的には、同級生を家庭教師にしているようなものだった。それにはウチの親も気付いていて、わかっている。なので、一瞬ひきつるくらいで済んだ。逆に普通に話をするとけーちゃんはイイトコの子、っぽくもあるので、逆にウチの親も、リルさんがまともな親なんだな、と、見直されているほどだ。


ただ、参考書をふんだんに買ったり、塾に行ったり、夏季・冬季講習に通うような余裕はけーちゃんちにはない。参考書だけでなくオレが受けた講習の教材を貸したり、録画のURLを教えたりして、逆にオレが教えてもらうという流れなのだ。


つまり、けーちゃんは頭がいい。リルさんも商業はギリで卒業という話だが、地頭はいいのだろう。体に見当った体力もある。何百食もの弁当調理と配達なんていかにも力仕事だし、けーちゃんも、まぁオレもどこに行くにもチャリなので、ある程度の体力はある。体育の時間でも特にヘタれたりしない。オレもだ。


あ、例のやつを言いわすれていたな。170cm 55kgだ。けーちゃんには負けるが、オレもまだ成長期で伸びると信じてる。


けーちゃんは中央高に入ってから、わずかな期間で、だいぶ細マッチョ的になっているように見える。事実上、マイティさんのスポークスパーソンになっているし、ウチではなく、彼女の自宅に入りびたっているのはクラス全員知っている。まぁ、うちにも一回だけ来たけど。マイティさんちで鍛えまくりだったりする?


「そうですね。食事も含めよくしてもらってます。社員寮なので、若手社員のかたもいらっしゃって、いい刺激になります」


お、そーすると若手女子社員のみなさんのラッキースケベとかあるの?


「あるないでいえばありますが、僕は母で慣れてますのでスルー(りょく)もそれなりにありますので波乱は起きないですね」


そーか、たしかに美人母と小さなアパートに住んでいればそういうもんだ、と慣れるということか。


「うちは狭いですし、風呂はあっても脱衣場なんてシャレたものはありませんので、食堂兼居間兼寝室で着替えるしかないんです、まぁ今はマイティさんちの居候ですが、もうすぐ居候でなくなる予定です」


それじゃー美人ママの裸も見たい放題っすね。うらやましいことで。で、居候でなくなるってどういうこと?


「転職です。母は今月末で弁当工場を辞めて、マイティさんちの会社にお世話になるんです」


はーー、なるほど。そうなると、いまは居候的存在だけど、社員だから社員寮に入るのも社員の権利になるってことかー。でも、あの会社ってIT関係じゃないの?弁当工場からの転職って可能なの?


「まずは寮母ですね。若い社員が数十人いるので、食事を作るのが仕事です。調理室にいい機材があると、母もよろこんでいます。IT関係の知識も希望すれば教えてくれるとのことでした」


ほー、数十人 × 3食と考えたら確かに弁当工場級の仕事かもしれないね。でも今まではどうしていたの?


「調理担当を雇ったこともあるそうですが、誰も長続きしなかったそうです。あとはできる人がボランティア的にやっているらしいですが、母いわく見ちゃいられない、そうです」


長続きしないのはみんなワガママとか食にウルサいとか?


「そんなことはないんですが・・・なんというか・・・見慣れた風景というか・・・」


こーちゃんにしては珍しく煮えきらない物のいいかたするね


「わかりやすく言っちゃうと、着衣の少ない男女がR()1()8()な光景をくりひろげがちというか・・・」


なんですとーーーー!!

R18になってしまうと思いますが、どれくらい需要があるか次第ですが社員寮シリーズは書けます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ