土曜日
朝練も却下され…
…
あ‼︎
オレは、またまたいいことを思いついてしまった!
練習…なにも山田さんとやらなくてもいいんじゃね?説。
練習なんだから、もう一本のあしがあればいいんよね?
ならば、自主練したらいいんよ。
よく、大根あしっていうじゃん?
だから、大根を一本オレのあしにくくりつけ…
られない…
てか、なんなん?コレ?
意味がないことに気づいてしまった。
いや、大根をあしにくくる前に気付けばよかった。
少々無駄な時間を過ごしてしまった。
…
二人三脚…どうせなら好きな人とペアになりたかった。
そう、柚菜子とかさ…
…いや、そもそも学校違うからペアになれるわけ…ないけど…
ってさ‼︎
なれるやん‼︎
二人三脚できるーーっ‼︎
柚菜子に練習付き合ってもらえばいいんじゃん‼︎
たまに、ナイスアイデアが浮かんでしまうオレさま。
なので早速、柚菜子に連絡してみた。
そしたら、すぐに返事が来た。
(わたしでいいの?山田さんは?)
と。
山田さんとも練習するけど、柚菜子とイチャイチャしたいがために、お誘いいたしました…とは、言えない。
なので、どうしても一位とらなきゃだから休みの日、猛特訓付き合ってもらいたい。
と、お願いしてみた。
するとすぐさま、
(わかった)
って、よき返事がいただけました!
早速土曜日〜ルンルン♡って今にも踊りだしそうなオレは、土曜日…泣きたいくらいなことになると気づいてしまった。
それは、天気予報が知らせてくださった…
土曜日は、朝から土砂降りだと。
えっ⁉︎なんだってーーぇ⁉︎
雨なら…できませんよ⁇
やります⁇雨の中、外でビシャビシャで?
いや、柚菜子が風邪ひいちゃうじゃん‼︎
そんなことオレがさせない‼︎
…
残念だけど、土曜日は中止かなってしょげていると柚菜子から、
(部屋でする?てか、一日中あし繋いで生活したら、慣れるくない?)
ってきた。
え?
それは、アリなん?
オレ的には、アリすぎのアリ寄りだけどさ、柚菜子って…それでいいの⁇
オレと一日中一緒って…ってさ、そんなこと…知らん‼︎
そんな最高なこと、速攻で
(ぜひ‼︎)
って答えたよねー。
逆に、雨でありがとうございますだ。
まさかの展開に、ニヤニヤが止まりません‼︎
もうさ、ずっとにやけて真顔がどんなんか忘れましたよ。
へへへ
そんなキモいオレの元へ、土曜日に柚菜子がやってきた。
今日は、一日中二人きりの二人三脚。
聞いたことあります⁉︎
一日中二人三脚ってさ‼︎
ヤバくない⁉︎
あぁ、体育祭に感謝です。
生まれて初めて感謝した体育祭りさん。
これからは、体育祭さまって呼ばなきゃですね。
「タオルってこれ?」
オレが体育祭さまに感謝していたら、柚菜子がテーブルのタオルを見つけましたね。
「あー、それ。あしに巻く前に一回目隠しごっこする?」
「え?しないよ。てか、猛特訓したいんだよね?」
…いけまけん。
いやらしい心全開になってしまった。
慌てて、いやらしい心はしまいました。
どこにって…どこに?
まぁ、いいでしょう。
適当にどこかにしまってと、タオルを結びやすいように柚菜子には、ベッドに座ってもらった。
…並んでベッドに座るオレと柚菜子。
ちか〜い‼︎
最高かよ?
あぁ、最高だよって思いつつタオルをあしに結んで、柚菜子の肩に手を回した。
「え?」
…
柚菜子がこちらをみておりますね…?
「ん?」
…
「肩…組むのって立ってからでよくない?」
…
「あー、ごめん!」
慌てて手を離し、立ち上がった…とたん、思い出した。
オレは今…柚菜子と繋がっていたんだったと。
そして、柚菜子もオレが立ち上がったから慌てて立ちあがろうとして、二人してベッドに倒れ込んだ。
「「うわぁー」」
ってね。
で…オレは柚菜子を今にも襲い込む体制になっていた。
このまま襲う?
さっき…いやらしい心をどこかに適当に詰め込んだので、またも出てきたいやらしい心…。
どうする⁇
これは、チャンスなんじゃ…⁇
え?違う?
…
どうなん?
そもそも二人三脚って、ベッドでするんよね?
って、ならないかな…
ならないでしょうね…
続く。