表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/6

1話 プロローグ【神の加護を受けた結果がこちらです】

「主人公は死亡フラグを回避できるのか?」

そんなお話です。


ChatGPTにお悩み相談室を開いてもらい、アドバイスを受けながら書きました。

楽しんでいただければ何よりです。よろしくお願いします。

 知らない神の声が聞こえて。


 《神々の遊戯──選ばれし者たちへの布告》

 《争え、願え、その為の力を与える》


 ――真っ白な空間。 

 足元も空も、光すらも“意味”を持たない、ただの白。

 心音すら響かない。その身に触れる感覚も無い。

 自分という存在が輪郭を失い、漂っているような奇妙な浮遊感が襲う。


 そこに、“見えない影”がただ、存在した。

 名前も、姿も、認識が出来ない。

 その存在は“絶対”だった。


 (――何だ、いったい何が起きているのだろう?)


 《祝福あれ、選ばれし者たちへ。貴様らの“願い”を、証明せよ。》


 “見えない影”がこちらに手を掲げる。


 体に、力とルールが流れ込む。

 逃れられない神の力、奔流をその身に。

 時間の輪の中、永遠と刹那が交差する、理解を超えた時空に触れて――


 目が覚める。



※   ※   ※



 ――朝、まだ、意識が覚醒しない中。 


 ここは学園寮の一室。天井のシミも、薄いカーテン越しの朝光も、見慣れたもの。そうだったはずだ。


 ――夢?いや、違う。

 音が、世界が、脳に直接響いていた。


 (……何が、始まったんだ?)


 周りを見渡して、ふと違和感を得る。


 ――自身の内に異能力を感じる。明らかに異質な存在。今までとは違う何か。


 これは……神の気配だ。強すぎる、神のオーラ。

 “それ”は見えないけど、確かに僕の内側から“何か”が滲み出ている。


 どうやら僕は【人知を超えたチート超能力】を得たらしい。


 ルールも、思い浮かべれば、目の前にあるかのように認識できる。


 このチート能力でどんな俺TUEEEEEEを築こうかと思い、能力を確認する。

 ここから俺の物語が始まるんだ!と内心喜んだのも束の間――



「……ふぁ?まって?」


 驚愕と疑問の呟きが漏れ出た。あれ?この能力おかしいぞ?


 ルールを何度も確認して、自分の能力と見比べる。


 これどうすんの?始まる前に終わってる。

 何かの間違いが無いか探してみる、がやはりおかしい。

 これは神の陰謀だ!と叫びたくなる。


 落ち着こう、まずルールからもう一度、確認しよう。


 あのゲームに似ている。昼と夜の時間があって、敵と味方に分かれて戦う。人狼ゲームとか、あもんあす って呼ばれているアレだ。


勝てば願いが叶う、そのゲームが始まろうとしている。


 知っているなら読み流しても良い所だが、一応、抜け穴が無いかもう一度見直しておくとする。



 ──────────────────────────────


 《神々の遊戯──選ばれし者たちへの布告》

 以下のルールに則って、勝者を決定する。

 このルールを把握するのは能力者だけである。


 ■参加者

 学園に存在する全生徒が、自動的に本儀式へ参加する。

 生徒たちは二陣営に分かれている。


 ・光神エィルシラム陣営

 ・邪神ヴァルマリス陣営


 各参加者の陣営は、その者自身にのみ開示される。陣営の変更は不可能である。

 能力者は【自身と、同陣営に所属する能力者・無能力者の総数】を把握している。

 ただし、敵対陣営の人数については一切の情報が与えられない。


 ■能力について

 能力者は、各自に異なる能力が与えられる。

 能力者は、自らの能力内容を完全に把握できる。使用は条件を満たす限り自由である。


 ■勝利条件

 各陣営の勝利条件は以下の通りとする:

 ・光神エィルシラム陣営:敵対陣営の参加者をすべて排除すること。

 ・邪神ヴァルマリス陣営:敵対陣営の参加者をすべて排除すること。


 ■勝利報酬

 陣営が勝利した場合、勝者一人ずつ全員に《最も切望したもの》が“それにふさわしい形”で与えられる。


 ■ゲームから排除される判定

 能力者が致命的な攻撃を受け、“死”に至った場合、

 その者は学園外へと追放され、記憶と力を剥奪される。

 それ以降、その者は二度とこの儀式には関与できない。


 また、学園敷地内から外に出た場合も同様とする。



 《祝福あれ、選ばれし者たちへ。貴様らの“願い”を、証明せよ。》

 ──────────────────────────────




 以上がルールである。


 ……1点、おかしい所がある。

【投票】の記述が、ない。


 追放する手段について、何も指定されていない。

 誰が、誰を、どうやって──その仕組みが存在しない。


 これはつまり、“力ずくでやれ”ということだ。

【能力】でも、【暴力】でも、集団で一人を外に放り出しても、構わない。


 ――正義の名の下に、何人“追放”しても良い。

 神々の“遊戯”──その名にふさわしい、理不尽なルール。



 ルールだけ見れば、それ以外にも何か抜け穴と矛盾がある気もするが……いったん置いておこう。



 人狼ゲームには、能力持ちがそれぞれの陣営にいる。

 狼、占い師や、狩人。そのゲームによって呼び名も能力も異なるが、特殊な能力をもった人達が活躍するのが人狼ゲームの基本ルール、役職として存在する。




 そして自分の【能力】を把握する。心に問いかけて集中すると、見えてくる【自分だけの能力】。



 ──────────────────────────────

 名前:志望 風羅具 読み:しぼう ふらぐ

 陣営:邪神ヴァルマリス


 能力「邪神の加護」


 あなたは、邪神の加護を得る。

 あなたは、身に宿る邪神の瘴気により周囲に恐怖と拒絶をもたらす。

 あなたは、毎晩あなたに対して好感度の一番低い【参加者】を消す。


 あなたがゲームから排除された時、あなたは記憶だけを連れて、世界は、1日目に巻き戻る。


 残りの邪神ヴァルマリス陣営:1人(無能力者:0人)

 ──────────────────────────────




 やあ!!!ぼくしぼうふらぐ!!!!!!!!!

 ぼっちの狼です!!!!


 メリットどこだよ!ってレベルのチート能力!!!

 対象を取らない能力だ!すごい!――じゃないんだよ!選ばせろ!!!

 無限バッドエンドが楽しめる構造!死んでも終わらせてくれない!!!

 ぼく以外全員、光神エィルシラム陣営が確定!圧倒的人数差!!!



 運営!!!!!!!!このゲーム終わってます!!!!!!!!!!!

 助けてぇぇぇぇ!!!!!




 ──しかし、そのいのりは、とどかなかった。


 これは、加護という名の呪い。それでも、彼は選ばれた。神々の遊戯に、たった一人の【詰みフラグの主人公】として。


 これは、【最弱の狼】である彼が、不利な運命を覆して逆転の種を蒔く。そんなお話。


 

邪神「LOL」


5話までは毎日21時投稿の予定です。それ以降は私のやる気次第です!


気に入っていただけたら、評価・ブクマ・コメントなど、もらえると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
ぼっち狼は胃痛ですよ。 ネット人狼で100戦以上(オンラインXね)やってても、初日に凸死とかされて、孤独に立ち回るのも限界で。 とりま……ミルクどぞ。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ