1話 プロローグ【神の加護を受けた結果がこちらです】
「主人公は死亡フラグを回避できるのか?」
そんなお話です。
ChatGPTにお悩み相談室を開いてもらい、アドバイスを受けながら書きました。
楽しんでいただければ何よりです。よろしくお願いします。
知らない神の声が聞こえて。
《神々の遊戯──選ばれし者たちへの布告》
《争え、願え、その為の力を与える》
――真っ白な空間。
足元も空も、光すらも“意味”を持たない、ただの白。
心音すら響かない。その身に触れる感覚も無い。
自分という存在が輪郭を失い、漂っているような奇妙な浮遊感が襲う。
そこに、“見えない影”がただ、存在した。
名前も、姿も、認識が出来ない。
その存在は“絶対”だった。
(――何だ、いったい何が起きているのだろう?)
《祝福あれ、選ばれし者たちへ。貴様らの“願い”を、証明せよ。》
“見えない影”がこちらに手を掲げる。
体に、力とルールが流れ込む。
逃れられない神の力、奔流をその身に。
時間の輪の中、永遠と刹那が交差する、理解を超えた時空に触れて――
目が覚める。
※ ※ ※
――朝、まだ、意識が覚醒しない中。
ここは学園寮の一室。天井のシミも、薄いカーテン越しの朝光も、見慣れたもの。そうだったはずだ。
――夢?いや、違う。
音が、世界が、脳に直接響いていた。
(……何が、始まったんだ?)
周りを見渡して、ふと違和感を得る。
――自身の内に異能力を感じる。明らかに異質な存在。今までとは違う何か。
これは……神の気配だ。強すぎる、神のオーラ。
“それ”は見えないけど、確かに僕の内側から“何か”が滲み出ている。
どうやら僕は【人知を超えたチート超能力】を得たらしい。
ルールも、思い浮かべれば、目の前にあるかのように認識できる。
このチート能力でどんな俺TUEEEEEEを築こうかと思い、能力を確認する。
ここから俺の物語が始まるんだ!と内心喜んだのも束の間――
「……ふぁ?まって?」
驚愕と疑問の呟きが漏れ出た。あれ?この能力おかしいぞ?
ルールを何度も確認して、自分の能力と見比べる。
これどうすんの?始まる前に終わってる。
何かの間違いが無いか探してみる、がやはりおかしい。
これは神の陰謀だ!と叫びたくなる。
落ち着こう、まずルールからもう一度、確認しよう。
あのゲームに似ている。昼と夜の時間があって、敵と味方に分かれて戦う。人狼ゲームとか、あもんあす って呼ばれているアレだ。
勝てば願いが叶う、そのゲームが始まろうとしている。
知っているなら読み流しても良い所だが、一応、抜け穴が無いかもう一度見直しておくとする。
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《神々の遊戯──選ばれし者たちへの布告》
以下のルールに則って、勝者を決定する。
このルールを把握するのは能力者だけである。
■参加者
学園に存在する全生徒が、自動的に本儀式へ参加する。
生徒たちは二陣営に分かれている。
・光神エィルシラム陣営
・邪神ヴァルマリス陣営
各参加者の陣営は、その者自身にのみ開示される。陣営の変更は不可能である。
能力者は【自身と、同陣営に所属する能力者・無能力者の総数】を把握している。
ただし、敵対陣営の人数については一切の情報が与えられない。
■能力について
能力者は、各自に異なる能力が与えられる。
能力者は、自らの能力内容を完全に把握できる。使用は条件を満たす限り自由である。
■勝利条件
各陣営の勝利条件は以下の通りとする:
・光神エィルシラム陣営:敵対陣営の参加者をすべて排除すること。
・邪神ヴァルマリス陣営:敵対陣営の参加者をすべて排除すること。
■勝利報酬
陣営が勝利した場合、勝者一人ずつ全員に《最も切望したもの》が“それにふさわしい形”で与えられる。
■ゲームから排除される判定
能力者が致命的な攻撃を受け、“死”に至った場合、
その者は学園外へと追放され、記憶と力を剥奪される。
それ以降、その者は二度とこの儀式には関与できない。
また、学園敷地内から外に出た場合も同様とする。
《祝福あれ、選ばれし者たちへ。貴様らの“願い”を、証明せよ。》
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以上がルールである。
……1点、おかしい所がある。
【投票】の記述が、ない。
追放する手段について、何も指定されていない。
誰が、誰を、どうやって──その仕組みが存在しない。
これはつまり、“力ずくでやれ”ということだ。
【能力】でも、【暴力】でも、集団で一人を外に放り出しても、構わない。
――正義の名の下に、何人“追放”しても良い。
神々の“遊戯”──その名にふさわしい、理不尽なルール。
ルールだけ見れば、それ以外にも何か抜け穴と矛盾がある気もするが……いったん置いておこう。
人狼ゲームには、能力持ちがそれぞれの陣営にいる。
狼、占い師や、狩人。そのゲームによって呼び名も能力も異なるが、特殊な能力をもった人達が活躍するのが人狼ゲームの基本ルール、役職として存在する。
そして自分の【能力】を把握する。心に問いかけて集中すると、見えてくる【自分だけの能力】。
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名前:志望 風羅具 読み:しぼう ふらぐ
陣営:邪神ヴァルマリス
能力「邪神の加護」
あなたは、邪神の加護を得る。
あなたは、身に宿る邪神の瘴気により周囲に恐怖と拒絶をもたらす。
あなたは、毎晩あなたに対して好感度の一番低い【参加者】を消す。
あなたがゲームから排除された時、あなたは記憶だけを連れて、世界は、1日目に巻き戻る。
残りの邪神ヴァルマリス陣営:1人(無能力者:0人)
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やあ!!!ぼくしぼうふらぐ!!!!!!!!!
ぼっちの狼です!!!!
メリットどこだよ!ってレベルのチート能力!!!
対象を取らない能力だ!すごい!――じゃないんだよ!選ばせろ!!!
無限バッドエンドが楽しめる構造!死んでも終わらせてくれない!!!
ぼく以外全員、光神エィルシラム陣営が確定!圧倒的人数差!!!
運営!!!!!!!!このゲーム終わってます!!!!!!!!!!!
助けてぇぇぇぇ!!!!!
──しかし、そのいのりは、とどかなかった。
これは、加護という名の呪い。それでも、彼は選ばれた。神々の遊戯に、たった一人の【詰みフラグの主人公】として。
これは、【最弱の狼】である彼が、不利な運命を覆して逆転の種を蒔く。そんなお話。
邪神「LOL」
5話までは毎日21時投稿の予定です。それ以降は私のやる気次第です!
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