トライアングルレッスンU2〜たくみは猫型ロボット!?
下野紘・巽悠衣子の小説家になろうラジオ
特別企画
ゆいこのトライアングルレッスン
U2
に投稿した作品です。
駄作ですがお楽しみください。
「期間限定のチョコレートフェア、バレンタインデーまでなんだぞ。知ってるか?今日がバレンタインデーって!?」
昼休み、たくみが私の教室にやって来た。
たくみは先月からファミレスでバイトを始めたのだ。
「知ってるわ…よ。ダイエット中って言ったじゃない」
「ひろし誘って、今日来いよ。待ってるぞ。絶対来いよ。いいな!」
「う…うん」小さくうなづくと
よしよしと満足そうな顔をして私の頭をくしゃくしゃして、たくみは教室を出て行った。
くしゃくしゃされた髪の毛を直しつつたくみの後ろ姿を見送る。
学ランの背中の赤いパーカーのフードがたくみの目印だ。
私がたくみの誕生日にプレゼントしたやつじゃん…。
頬が赤くなるのを必死で隠した。
ひろしは二つ返事でファミレスへ行くことを了承してくれた。
バレンタインデーあることを謝ると
「オレの相手をしてくれるのはゆいこだけだからいつでも頼って」
と優しく気づかってくれた。
「いらっしゃいませ、2名さまですね。ってようやく来たなぁ♪」
黒のハンチング帽に、黒い長袖シャツ。袖のボタンを外して肘下まで丁寧に捲っている。膝丈の赤いギャルソンタイプのエプロン付け、黒いパンツ。そして普段とは違い見慣れないスクエアタイプの黒縁メガネ!ウキウキ気分のたくみが私たちを客席まで案内してくれた。
昼休みに私の所へ来た時よりも大人っぽく見えてドキっとしてしまう。
注文を終えてややしばらくすると、猫型の配膳ロボットが、“期間限定チョコレート三昧プレート”を運んできてくれた。
チョコレートの甘さに笑みが溢れる。
ひろしがドリンクバーのおかわりのため席を外している時に、再び猫型の配膳ロボットが近づいて止まった。
他に注文したメニューはないはずなのに…。
「あちらのお客様からニャ」
「え?…あちらって」
「いいから、早く取るニャ」
「何してるんだ?」
席に戻ってきたひろしが
猫型の配膳ロボットに問いかける…
「あっバカ、もうひろしじゃなくて
ゆいこに受け取って欲しいにょに」
猫型の配膳ロボットの影に
たくみがしゃがんでいたのだ。
たくみに促されるように私は、配膳ロボットからお皿を取り出す。
チョコレートケーキの周りに
チョコペンで
♡I love you ♡
と書かれていた。
「…え!!?」
私が戸惑ってる中、口を開いたのはたくみだった。
「オレからゆいこだけへの特別サービス…だからな」
お互い照れて顔が赤くなっているのを
ひろしが呆れて見ているのは言うまでもない。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
自分の願いを詰め込みすぎて
学ランとメガネと…
どうしても下野さんの
“にゃ”が聞きたくて
配膳のネコ型ロボットを使い
…私利私欲でしたww
ゆいことたくみは両片想いで
ゆいことひろしは兄妹のような関係性。
ひろしはたくみとゆいこが両片想いなのを
知っているからラスト呆れているという感じにしております。(あくまで微笑ましい呆れ方です)
万人受けしない作品になってしまいましたが
感想や評価など
お気軽に叱咤激励お待ちしておりまーす。